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新刊情報

【近刊・予約受付中】飯沢耕太郎『バードランド 投擲と恩寵』

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だから私はこの詩を綴る


戸を叩き真夜中に来た大鴉 今宵もまたネヴァモアとしか言わない
この部屋に滑りこんでくる大鴉 ネヴァモア黒光りする尖った嘴
黒檀を彫り込んだような羽根の色 ネヴァモア鱗の生えた脚の鉤爪
翼を広げて哀しげに啼く大鴉 胸の和毛を顫わせながらネヴァモア
橄欖石の眼から大粒の涙を流す ネヴァモア床に落ちた涙は凍りつく
大鴉おまえは何を伝えたいのか だが何度でもネヴァモアと啼くのみ
(「大鴉」)


「わたしの意識が微塵と砕け散り、土の粒子と混じり合い、そして薄れ、消えゆかんことを。夜が明けていく。沖の方から白みかけている。羯諦(ぎゃーてい) 羯諦(ぎゃーてい)。耳元に鳥たちが啼き騒ぐ声が聞こえる」(「川」)。写真評論の第一人者として知られ、近年矢継ぎ早に詩集を上梓してきた著者が、新たな風景を求めて放つ、瞠目の新詩集。装幀=須山悠里、カバー・表紙・扉作品=著者

2860円(税込)
A5判仮フランス装・140頁
ISBN978-4-7837-4657-7
近刊・予約受付中

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『高橋睦郎詩作集成Ⅱ』

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全5巻、待望の第2集刊行!


待つとはおのれを殺しに来る者を待つことだ。スピンクスを見よ。ミーノタウロスを見よ。彼女は、彼は、おのれの殺害者の来訪をあんなにも熱烈に待ち望んだのだ。
(「待つ」)


若く言葉に拉致・酷愛され、世界への愛憎に引き裂かれてきた運命の詩人。その三十歳代、海彼を歩き、古典に分け入り、苦悩と模索の日日に生まれた作品群。『動詞』連作二巻の試みから、『鍵束』の新展開へ。「私」との対峙を超えて、人間の原質に接近する。

【収録詩集】
曆の王/動詞Ⅰ/私/動詞Ⅱ/王国の構造/鍵束

月報=田代尚路×高橋睦郎
装幀=半澤潤
発行=大和プレス 編集・発売=思潮社

〇同じ著者によって
『高橋睦郎詩作集成Ⅰ』(2025年)
『深きより 二十七の聲』(2020年・第63回毎日芸術賞)
『つい昨日のこと 私のギリシア』(2018年)
現代詩文庫『続続・高橋睦郎詩集』(2015年)

8800円(税込)
A5判上製布クロス装貼函入・364頁
ISBN978-4-7837-2389-9
2026年10月刊

*文字化けしてしまう可能性があるので、ご注文の際はローマ数字の「Ⅱ」を算用数字の「2」に置き換えてください。

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瀬崎祐『ふくろだ』

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記憶が身を結ぶ


ふくろだの滝にむかう道は迷い道だ
行きどまりのようなのに
いつまでももどれない
(「ふくろだ」)


流れに浮かぶ家、知る顔知らぬ顔、橋をわたる記憶。水の溜まりから、言葉と身体の道筋をたどる第8詩集。

〇同じ著者によって
『水分れ、そして水隠れ』(2022年・第19回日本詩歌句随筆評論大賞詩部門大賞)
『片耳の、芒』(2016年)
『窓都市、水の在りか』(2012年)

2420円(税込)
A5判変型並製・96頁
ISBN978-4-7837-4662-1
2026年9月刊

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平田俊子『Tの衝撃』

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吹き荒れる風のなかで


言葉は遠いところから来て
遠いところに帰ってゆく
どこにもたどりつけない言葉は
海に落ちて小さな貝になる
(「門司、関門海峡」)


見えない姿、聞こえない声へ。ひとの感情や気配を、ゆるみない言葉の連なりが照らす。現代詩手帖好評連載「なにが詩それが詩」を軸に、書き下ろしを加えて編む、11年ぶりの結実。装幀=毛利一枝、カバー作品=小林重予

〇同じ著者によって
『戯れ言の自由』(2015年・第26回紫式部文学賞)

2640円(税込)
A5判並製・160頁
ISBN978-4-7837-4656-0
2026年9月刊

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桑田窓『カノープス』

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抒情の深みへ


待たせてごめん
気づいたら
いつか書いた日記の
同じページばかり読んでいた
(「52時71分」)


『メランコリック』『52時70分まで待って』と着実に歩を進め、独自の寓話的抒情世界を描いてきた精鋭詩人が、さらなる奥行きと深みを展開させて描いた最新詩集。装画=art iroiro

〇同じ著者によって
『52時70分まで待って』(2021年・第18回詩歌句随筆評論大賞詩部門奨励賞)
『メランコリック』(2018年)

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-4663-8
2026年8月刊

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西沢杏子『人ではないものが』

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見続けるということ


ときには
人の姿をなくし
声だけになった人が
いちばん近くにいて
(「夏の雑木林」)


「西沢杏子はよく見える目、よく聞こえる耳をもっている。不都合な事や物にも耳目をそらさない。周囲には人のほかに、虫、鳥、植物、動物、無機物、影、霊魂などあらゆるものがざわめいている。無垢な視線と機知の明るさでもって彼らに寄り添い、モミの樹液を舐めながら元気をつける、不思議な詩人・童話作家である」――高橋順子
丸山豊記念現代詩賞受賞から20年、身近なものすべてと在り続けようとする、詩29篇。カバー写真=糸信

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-4654-6
2026年8月刊

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高橋順子『黒豆を煮ながら』

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一日と一生の針が重なる


この世の中は
「わすれない」「わすれない」と
かまびすしいから わすれてやったの と
わらっている
わらわらと わらわらと わらっている
(「ローバの友だち」)


「黒豆を煮ているあいだに、いろいろな事や夢が通り過ぎていきました」(あとがき)。やわらかい危機のときを生きて、いま詩を書くということ。自然な息づかいで、しなやかに生と向きあう、詩36篇。装画=高柳裕

〇同じ著者によって
『泣魚句集』(2023年)

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-4652-2
2026年8月刊

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齋藤恵美子『明晰な部屋』

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一滴だけ、雨ではなかった


抱えられた沈黙と、釣り合うような深さでしか
眺められない湖へ
レンズを携え、歩いていった
空へ、真っ青に下降して、血というひとすじの証しもなく

なぜ君は、風景よりも、光を、覚えているのだろう
(「フォトグラム」)


「空洞から、はじまる傷も、光でなら/まだ、消すことができる/探りかけた声も、背中も、灰、でさえも淡く、眩しく───」(「尖塔」)。文字にすれば儚いものに、精錬された詩語があらたな風を通していく。『雪塚』(詩歌文学館賞)に次ぐ、渾身の新詩集。装幀=清岡秀哉

〇同じ著者によって
『雪塚』(2022年・第38回詩歌文学館賞)
現代詩文庫『齋藤恵美子詩集』(2017年)
『空閑風景』(2016年・第47回高見順賞)
『集光点』(2012年)

2420円(税込)
A5判変型仮フランス装・96頁
ISBN978-4-7837-4655-3
2026年8月刊

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山尾悠子『鏡の角度』

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想像力の庭、ひらく


そして虚空の我が目は遠く水を呼んだのであり、夜の黒松よ上屋敷の屋根瓦の波よ。
エンタシスの狭間より煌々と灯りを放つ夜の美術館よ。
(「エンタシスと黒松の美術館」)


「――鏡の角度が変わっていた。スワと別れてから、あのひとが新たにその部分だけ描き直したのだ。奥二重の吉祥天女のようなスワの幼な顔が、明るくひかりを反射する鏡のおもてからスワを見返していた」(「スワンの恋」)。夢見の塔、炎上する夜の宮殿、老画家と少女。光と反射の奥へ、詩と散文のあわいをゆく12の言葉の庭。「現代詩手帖」好評連載、待望の書籍化。カバー写真=著者、図版=アタナシウス・キルヒャー、装幀=柳川貴代。重版出来!


2420円(税込)
A5判上製・104頁
ISBN978-4-7837-4653-9
2026年7月第1刷 2026年8月第2刷

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服部誕『古来稀なり』

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あの日から はるけくも


バラバラになったページのなかで久しく時が過ぎても
写真は一枚たりともなくならない
ほどけてしまったノートブックのなかで
ただ見つからないだけなのさ
(「ほどけたノートブック」)


いろんなものが浸みだしてくる――老いおいの日々を過ごして、おかしみと透明なさみしさの交じりあう妙趣の筆法、詩21篇。装幀=中島浩

〇同じ著者によって
『祭りの夜に六地蔵』(2023年・第20回日本詩歌句随筆評論大賞 詩部門優秀賞)

2750円(税込)
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-4651-5
2026年6月刊

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松波/和泉翔『日付 拙いことば』

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第1詩集


どうして
生きていると
透きとおってしまうことばかりなのだろうか
(「やさしいきもち」)

その詩はこの世と呼ばれる好尚の網目から摺り抜けるため、いわば透明な語彙によって織り成された透明な音楽――池井昌樹

どこかでまちがえても、だいじょうぶ。戻ってくるしつながってくるし帰って来るから。詩がいっている。――柳本々々

信頼できることば。世界とのずれをしずかに引き受けて、揺れながら、立ちどまり、ここにいる。第1詩集。

装画=agoera 装幀=佐野裕哉

2530円(税込)
四六判並製・128頁
ISBN978-4-7837-4648-5
2026年6月刊

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名端みちる『鳥と追う八月』

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第1詩集


一羽の海鳥と
もっと遠くに行きたくて
擦り切れた指で追った
八月がありました
(「「鳥と追う八月」)

もしも鳥のように口ずさむ言葉で目の前のものに触れられたなら、いつもの風景もきっと新しい光を帯びて開かれていく。そんなふうに、この詩集を読むうちに胸の中でやり過ごしてきたたくさんのことが息づく。深々と可笑しくて、愛おしい。――川口晴美

どこかへ行き、誰かと話し、何かを食べ、なぜかを考える。
地に足のついた生活から、言葉たちが抜け駆けし、いつの間にか出現した広場で、あなたの詩を実現している。――佐藤文香

やさしさと友愛。たどり着けそうでたどり着けない、私たちは、ともにひとつの季節を追いかけたーー第1詩集。

装画=大久保つぐみ 題字=佐藤文香 装幀=佐野裕哉

2530円(税込)
B6判並製・112頁
ISBN978-4-7837-4649-2
2026年6月刊

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和田まさ子『平たい土地になりながら』

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詩とゲンジツのはざまで


重力であなたのいる地上に垂れそうだ
でも耐えよう
生きるのに楽な姿勢はない
(「水に縁があるひと」)


歩いて感じる日常から、揺らぎのなかで行を渡っていく。小野十三郎賞受賞に次ぐ、新展開26篇。装幀・装画=柳智之

〇同じ著者によって
『途中の話』(2024年・第26回小野十三郎賞)
『よろこびの日』(2021年)
『軸足をずらす』(2018年・第34回詩歌文学館賞)
『かつて孤独だったかは知らない』(2016年)
『なりたい わたし』(2014年)
『わたしの好きな日』(2010年)

2640円(税込)
A5判変型上製・120頁
ISBN978-4-7837-4645-4
2026年6月刊

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中原秀雪『退屈な木登り魚』

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世界への美しい配慮


真夜中
セミが
ネジを巻かれたように
ジジと短めに鳴いて
世界はまた
沈黙にかえる
(「真夜中のセミ」)


『星のいちばん新鮮な駅で』から21年、詩誌「αρχη(アルケー)」を主宰、名古屋を拠点に中部地方の詩を牽引してきた詩人による新詩集。装画=宮下香代

2750円(税込)
四六判変型上製・112頁
ISBN978-4-7837-4647-8
2026年6月刊

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作田教子『あるびの』

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永遠に色があるなら


夢のなかにまで入りこむまっ白な想いがある


詩でしか届かない、祈りと願い。第60回中日詩賞を受賞した『胞衣』から7年ぶりの新詩集。

2420円(税込)
四六判変型並製・96頁
ISBN978-4-7837-4646-1
2026年6月刊

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