詩の本の思潮社

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【近刊・予約受付中】服部誕『古来稀なり』

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あの日から はるけくも


バラバラになったページのなかで久しく時が過ぎても
写真は一枚たりともなくならない
ほどけてしまったノートブックのなかで
ただ見つからないだけなのさ
(「ほどけたノートブック」)


いろんなものが浸みだしてくる――老いおいの日々を過ごして、おかしみと透明なさみしさの交じりあう妙趣の筆法、詩21篇。装幀=中島浩

〇同じ著者によって
『祭りの夜に六地蔵』(2023年・第20回日本詩歌句随筆評論大賞 詩部門優秀賞)

2750円(税込)
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-4651-5
近刊・予約受付中

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【近刊・予約受付中】松波/和泉翔『日付 拙いことば』

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第1詩集


どうして
生きていると
透きとおってしまうことばかりなのだろうか
(「やさしいきもち」)

その詩はこの世と呼ばれる好尚の網目から摺り抜けるため、いわば透明な語彙によって織り成された透明な音楽――池井昌樹

どこかでまちがえても、だいじょうぶ。戻ってくるしつながってくるし帰って来るから。詩がいっている。――柳本々々

信頼できることば。世界とのずれをしずかに引き受けて、揺れながら、立ちどまり、ここにいる。第1詩集。

装画=agoera 装幀=佐野裕哉

2530円(税込)
四六判並製・128頁
ISBN978-4-7837-4648-5
近刊・予約受付中

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名端みちる『鳥と追う八月』

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第1詩集


一羽の海鳥と
もっと遠くに行きたくて
擦り切れた指で追った
八月がありました
(「「鳥と追う八月」)

もしも鳥のように口ずさむ言葉で目の前のものに触れられたなら、いつもの風景もきっと新しい光を帯びて開かれていく。そんなふうに、この詩集を読むうちに胸の中でやり過ごしてきたたくさんのことが息づく。深々と可笑しくて、愛おしい。――川口晴美

どこかへ行き、誰かと話し、何かを食べ、なぜかを考える。
地に足のついた生活から、言葉たちが抜け駆けし、いつの間にか出現した広場で、あなたの詩を実現している。――佐藤文香

やさしさと友愛。たどり着けそうでたどり着けない、私たちは、ともにひとつの季節を追いかけたーー第1詩集。

装画=大久保つぐみ 題字=佐藤文香 装幀=佐野裕哉

2530円(税込)
B6判並製・112頁
ISBN978-4-7837-4649-2
2026年6月刊

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【近刊・予約受付中】和田まさ子『平たい土地になりながら』

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詩とゲンジツのはざまで


重力であなたのいる地上に垂れそうだ
でも耐えよう
生きるのに楽な姿勢はない
(「水に縁があるひと」)


歩いて感じる日常から、揺らぎのなかで行を渡っていく。小野十三郎賞受賞に次ぐ、新展開26篇。装幀・装画=柳智之

〇同じ著者によって
『途中の話』(2024年・第26回小野十三郎賞)
『よろこびの日』(2021年)
『軸足をずらす』(2018年・第34回詩歌文学館賞)
『かつて孤独だったかは知らない』(2016年)
『なりたい わたし』(2014年)
『わたしの好きな日』(2010年)

2640円(税込)
A5判変型上製・120頁
ISBN978-4-7837-4645-4
近刊・予約受付中

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中原秀雪『退屈な木登り魚』

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世界への美しい配慮


真夜中
セミが
ネジを巻かれたように
ジジと短めに鳴いて
世界はまた
沈黙にかえる
(「真夜中のセミ」)


『星のいちばん新鮮な駅で』から21年、詩誌「αρχη(アルケー)」を主宰、名古屋を拠点に中部地方の詩を牽引してきた詩人による新詩集。装画=宮下香代

2750円(税込)
四六判変型上製・112頁
ISBN978-4-7837-4647-8
2026年6月刊

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作田教子『あるびの』

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永遠に色があるなら


夢のなかにまで入りこむまっ白な想いがある


詩でしか届かない、祈りと願い。第60回中日詩賞を受賞した『胞衣』から7年ぶりの新詩集。

2420円(税込)
四六判変型並製・96頁
ISBN978-4-7837-4646-1
2026年6月刊

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金堀則夫『日々のびび』

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非(ひい)・不(ふう)・未(みい)……


なぜか、び び び び……と脅えてくる
「び」はただの濁点ではない
日々のくらしのひびなのだ
(「ひび」)


歴史をもつ生地への深いこだわりが底光りする日本語の顕れ。積年のモチーフをたゆまず推し進めた、詩人の到達点。

〇同じ著者によって
『ひの石まつり』(2020年・第31回富田砕花賞)
『畦放』(2013年・第47回日本詩人クラブ賞)

2640円(税込)
A5判変型上製・112頁
ISBN978-4-7837-4650-8
2026年6月刊

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駒ヶ嶺朋乎『ゐのなか』

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詩は言霊――


シビレルね、
えぇ、
これはシビレロィ!の号令に匹敵するね、
帽子の人の尾ひれや飛躍の荒技もここまで技巧が凝っているとね、
これはもう物語だね。
(「シビレエイと飛翔の話」)

当たり前にスムーズに書いても、書けないことがある。いつでも、こども・学生・科学者のように、夥しく楽しく言葉と物事を勉強して、正確に細かく〈他のものが生きて動いていること=自分が生きて動いていること〉を記録する。その時、言葉は壊れるかもしれないが、しかし同時に、新しい明晰な言葉も現れる――透き通った歌になっている詩が。――小笠原鳥類

現代詩手帖投稿欄時代から投稿欄選者をへた現在に至るまで、すべての作品に序文、自注、英訳を付して転生させる。怒りも悔しさも、喜びも悲しみも、すべての呪詛を祈りに変えて――世界中の全ての存在に幸いがもたらされますように。 組版・装幀=戸塚泰雄

2640円(税込)
A5判変型並製・112頁
ISBN978-4-7837-4642-3
2026年4月刊

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秋山洋一『ルビ人』

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ルビか、本文か


背中なのか胸なのか
石仏みたいな石に刻まれていたのは
大地震(おおぢぶるひ)から逃げ出した
ルビのような人たちの裔のこと
(「ルビ人」)

係累、そして自らの足どりを、傷みをたずさえ、しかし軽やかに、諧謔とユーモアによって歌いあげる。第7詩集。

2640円(税込)
A5判変型上製・104頁
ISBN978-4-7837-4643-0
2026年4月刊

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ギヨーム・アポリネール/森田いく子訳『動物詩集またはオルフェの行列』

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フランス詩の古典的名作、待望の新訳


不確かさ、おお 私の悦び!
君と私は二人してゆく
ザリガニが歩くように、
後ずさり、後ずさりして。
(「ザリガニ」)


「アポリネールの詩は多彩であるが、いずれも読者の心に直に語りかけてくる。デュフィの木版画との掛け合いから生まれた本作においても、その機知とユーモアはおおらかで、読む者の心も自ずと開かれる。積年の研鑽が実って森田いく子が上梓するこの新訳を通して、わたしたちは詩人の精髄により一層ふかく親しむことが出来る」――宇佐美斉

アポリネールの第1詩集にして、言葉とイメージが一体となった詩学の宣言書。堀口大学の初訳から100年、フランス詩の古典的名作が、最新資料をふまえた新訳でよみがえる! 木版挿画=ラウル・デュフィ、装幀=中島浩

2420円(税込)
A5判変型上製・96頁
ISBN978-4-7837-2635-7
2026年4月刊

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ロサリア・デ・カストロ/桑原真夫訳『ラ・フロール』

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記念すべき第一詩集


 今日、痛みを嘆いて泣くことだけが残り、
心からの愛を夢見て、眠りなさい
私の存在を否定する終わりのない幸せ
栄光と喜び、そして幸福よ逃げ去れ!……
(「想い出」)


スペインの国民的詩人ロサリア・デ・カストロ。そのわずか48年の生涯のなかで、1857年、20歳の時に、初恋の詩人アウレリオ・アギーレを思慕したというモチーフを、ロマン主義的詩語をちりばめながら流麗にまとめ、早くもその詩的才能が結実していると高評価を得て、現在もスペイン中で愛読されている第一詩集の完訳。

〇同じ著者によって
ロサリア・デ・カストロ/桑原真夫編訳『新葉』(2022年)
ロサリア・デ・カストロ/桑原真夫訳『サール川の畔にて』(2016年)

2640円(税込)
四六判上製・144頁
ISBN978-4-7837-2634-0
2026年2月刊

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中本道代『風に鳴る山』

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濃密な気配を

父や叔父の足跡が山道に消える
牡の息が吹き込まれる
深奥に血を秘めて
風に鳴る山
動物たちの瞳孔で星々から落ちてきた水が光る
(「断裂」)

記憶の奥に潜むいのちと自然への畏怖を辿り、滅ぼされたものたちの心を見つめる。萩原朔太郎賞受賞作『接吻』から8年、生命の深奥をふかく見つめ、未踏の表現を切り拓く。龍の髭/雨のノート/彷徨い人/眷属/樹木たち/音楽…6章の構成で、過去から現在、そして未来へ、その先を指し示す31篇。組版・装幀=清岡秀哉

2530円(税込)
A5判変型筒製・112頁
ISBN978-4-7837-4641-6
2026年3月刊

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井坂洋子『文鳥』

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いのちの管


ひび割れた舗道に生える
エノコログサやメヒシバのはかないその領域
縁こそ息づく町の
外気を圧して漂っているのは
人であってすでに人ではなかったが
(「精霊の管」)

デビュー以来、様々な変遷を経て、独自の書法を突き詰めた詩型の最終形態。「現代詩手帖」などを中心に書き継がれた作品を中心に、生命そのものとして、言葉の、あるがままのすがたを差し出してみせる。現代詩花椿賞最後の受賞となった『七月のひと房』から9年ぶりの新詩集。装画=高橋千尋、装幀=佐々木安美

2530円(税込)
四六判上製・112頁
ISBN978-4-7837-4640-9
2026年3月刊

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楊佳嫻/池上貞子・謝惠貞訳『金色のからす』

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台湾現代詩人シリーズ⑰


踊れ 膨れ上がった氷河よ
闇を脱ぎすて まがい物の知恵を脱ぎすてて
じかに誠実な頭蓋骨でもって苦痛にむかい敬礼せよ
(「バイオレンス・ワルツ」)


「楊佳嫻が描く孤高の「金色のからす」は、愛を起点に傷口から壮大な歴史観を探求する魂の告白であり、言葉を黄金へと鍛え上げんとする錬金術の書である」(訳者解説)。詩人の美意識の閃光が、孤高の魂の傷を世界の余震へと拡張する――台湾新世紀世代のトップランナーの代表作、鮮烈なる本邦初訳。

2750円(税込)
四六判並製・224頁
ISBN978-4-7837-4000-1
2026年4月刊

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岩阪恵子『一羽』

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しなやかな眼差し、散文詩35篇


 おはよう。
 と言ったわけではなかった。その一羽のヤマガラは。ふっくらとした橙の腹に青灰の翼、頭には黒の帽子。なにより真ん丸の黒い目がじっとわたしを見ていた。こいつはなにかな、木かな、と。ほんの数秒間。いや月までかかる時間よりも長く。
(「おはよう」)


降り積もる時間のなかで、ふとした瞬間にひそむ驚き。飾りない言葉で静謐な死生観と生きる彩りを描きだす。『鳩の時間』から6年をかけて書き継がれた新詩集。装幀=清岡秀哉

〇同じ著者によって
『鳩の時間』(2019年・第57回歴程賞)
『その路地をぬけて』(2016年)

2640円(税込)
A5判変型並製筒入・112頁
ISBN978-4-7837-4632-4
2026年2月刊

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