【近刊・予約受付中】飯沢耕太郎『バードランド 投擲と恩寵』
.jpg)
だから私はこの詩を綴る
だから私はこの詩を綴る
戸を叩き真夜中に来た大鴉 今宵もまたネヴァモアとしか言わない
この部屋に滑りこんでくる大鴉 ネヴァモア黒光りする尖った嘴
黒檀を彫り込んだような羽根の色 ネヴァモア鱗の生えた脚の鉤爪
翼を広げて哀しげに啼く大鴉 胸の和毛を顫わせながらネヴァモア
橄欖石の眼から大粒の涙を流す ネヴァモア床に落ちた涙は凍りつく
大鴉おまえは何を伝えたいのか だが何度でもネヴァモアと啼くのみ
(「大鴉」)
「わたしの意識が微塵と砕け散り、土の粒子と混じり合い、そして薄れ、消えゆかんことを。夜が明けていく。沖の方から白みかけている。羯諦(ぎゃーてい) 羯諦(ぎゃーてい)。耳元に鳥たちが啼き騒ぐ声が聞こえる」(「川」)。写真評論の第一人者として知られ、近年矢継ぎ早に詩集を上梓してきた著者が、新たな風景を求めて放つ、瞠目の新詩集。装幀=須山悠里、カバー・表紙・扉作品=著者
2860円(税込)
A5判仮フランス装・140頁
ISBN978-4-7837-4657-7
近刊・予約受付中






.jpg)
.jpg)
.jpg)


.jpg)

