詩の本の思潮社

ホーム新刊情報 > 時里二郎『名井島』
新刊情報

時里二郎『名井島』


第70回読売文学賞(詩歌俳句賞)受賞!
第49回高見順賞受賞!


見えない島の 鳴かない鳥の
ささ ここ きき しし け

みなほどかれてそこに ある
(「鳥のかたこと 島のことかた」)

「平成三十年の締めくくりに誕生した現代詩の、そして現代詩の域を超えた文学全体の貴重な収穫であることは、間違いない」(読売文学賞選評・高橋睦郎)。用済みになった人形やアンドロイドが余生を送るサナトリウムの島。過去―未来を貫いて、精妙にスタイルを変容させながら、多層的に織り上げられた、言語の島をめぐる探究の地誌。装幀・装画=望月通陽。好評重版!

〇同じ著者によって
『伎須美野』
現代詩文庫『時里二郎詩集』
〇関連書籍
「現代詩手帖」2019年7月号「特集Ⅰ・時里二郎――『名井島』を訪ねて」

本体2600円+税
A5判変型上製・146頁
ISBN978-4-7837-3627-1
2018年9月第1刷 2019年4月第2刷

本のご購入はこちらから