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時里二郎『名井島』


第70回読売文学賞(詩歌俳句賞)受賞!
第49回高見順賞受賞!


植物図鑑の雨の中を 男は朝狩から帰還する
猟の身繕いのまま弓と胡簶を床に投げ出して
仕留めた獲物を閲覧室の机に置く
(「朝狩」)

「見えない島の 鳴かない鳥の/ささ ここ きき しし け//みなほどかれてそこに ある」(「鳥のかたこと 島のことかた」)。用済みになった人形やアンドロイドが余生を送るサナトリウムの島。過去―未来を貫いて、精妙にスタイルを変容させながら、多層的に織り上げられた、言語の島をめぐる探究の地誌。 装幀・装画=望月通陽。好評重版!

本体2600円+税
A5判変型上製・146頁
ISBN978-4-7837-3627-1
2018年9月第1刷 2019年4月第2刷

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