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新刊情報

【近刊・予約受付中】蜆シモーヌ『なんかでてるとてもでてる』

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第59回現代詩手帖賞


あたしたちは
ひとりのこらず
うしなわれていく
未来のほうからやってきた
(「なんかでてるとてもでてる」)

「変幻する詩の声の豊かさにあらためて脱帽させられる」(時里二郎)。「この二十年に現れた詩人のなかで、これほど総合的な意味で正統な詩人がいただろうか」(暁方ミセイ)。 え、なに、これ? だれ、これ? みたこともないしーをくりだす蜆シモーヌの、にゅーばらんすな第1詩集。装幀=中島浩

2750円(税込)
四六判並製・224頁
ISBN978-4-7837-3773-5
近刊・予約受付中

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【近刊・予約受付中】日笠芙美子『馬 馬 行きなさい』

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時の向こうへ


まだ見えない灯りの方へ
馬の夜が歩いて行く
(「言葉」)

わたしは夜を行くもの。問われるものであり、問うもの―‐半世紀にわたるはるかな言葉の道のり、第11詩集。

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3780-3
近刊・予約受付中

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【近刊・予約受付中】遠野魔ほろ『夜更けの椅子』

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あわいの灯し火


自分では表だと思っていたものを
誰かがこんな風に
ふと裏返してしまうことがあるものだ
(「裏庭」)

窓辺の月光、影の揺れる夜のさざなみ――そこに椅子ひとつ。磨きあげた言葉で、あわいにそっと小さな光をかかげる、第1詩集。

2200円(税込)
A5判変型並製・78頁
ISBN978-4-7837-3775-9
近刊・予約受付中

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白井明大『着雪する小葉となって』

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ボジティヴな逃走


身も羽も雪にまみれて
降りつもる粉の弾みに救われたのだろう
たとえ着雪する小葉の輪郭に耐えきれずこころを失くしても
地の匂いが浸みた翼でとおく飛べる半身でありたい
(…)
見知らぬ地のたどり着きかたを知らず知らずふるまいにしながら
(「着雪する小葉となって」)

政治が人々の分断をあおり、弱い者が弱い者を追いこむ残酷な世界であっても、であればこそ、今は希望を語ろう。「やだったら、逃げて」。震災を機に沖縄に拠点をうつして10年とちょっと。島を出て、いま目にするものを、弱さを弱さのままに差し出す。装画=大平高之、装幀=山元伸子 

2420円(税込)
A5判変型並製・84頁
ISBN978-4-7837-3765-0
2021年11月刊

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川口晴美『やがて魔女の森になる』

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シスターフッドの未来


もう知らない誰かに勝手に使われたり奪われたりしなくていい
かわいいとか幸せそうとかおもわれなくてもいい
わたしがわたしじゃなくたっていい森の
秘められた水の辺にはわたしかもしれないひとたちがいる
(「世界が魔女の森になるまで」)

あなたはもうひとりのわたしなのかもしれない。だからこれはひとりの、わたしたちの声。話題となった「世界が魔女の森になるまで」(「早稲田文学増刊「女性号」」初出)を収録。高見順賞受賞の『Tiger is here.』以後、着実な歩みを見せる新詩集。装画=イケムラレイコ、装幀=白本由佳 

2640円(税込)
四六判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3764-3
2021年10月刊

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紫衣『旋律になる前 の』

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第58回現代詩手帖賞


出会ってしまったが最後、己の生きうつしをこの目で見た瞬間にヒトは、そのひとは――
(「名もなき池」)

「密度の濃い詩集が編まれようとしている。作品になる前の、発語の予感に打ち震える身体からこの書物はひらかれていくのだ」(朝吹亮二)。「水面下は混沌とし、答えることのできないさまざまな問いが、星のように散らばっている」(野木京子)。昏がりの混沌の中、音なき記憶が一閃する。詩の生誕と真向かう、24篇の軌跡。

2640円(税込)
A5判変型並製・120頁
978-4-7837-3769-8
2021年10月刊

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秋亜綺羅『十二歳の少年は十七歳になった』

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詩ってなんだろうという名の旅


動かない時計だって宝物だね
けれどきみがいま秒針に指を触れれば
時間はきっと立ち上がる
空間はすっときみを抱きしめる
(「十二歳の少年は十七歳になった」)

「意味をすこしく壊しては、そこに詩を埋めてみる。今までに見たこともない夕焼けを感じてみたいからだ」(あとがき)。言葉の裏と表がぶつかりあうなかで、意味を超えて浮かび上がるもの。岐路と迷路をへて、東日本大震災10年の今に送る、待望の新詩集。装幀=柏木美奈子

1980円(税込)
菊判変型並製・102頁
ISBN978-4-7837-3767-4
2021年9月刊

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倉橋健一『無限抱擁』

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記憶と幻


葡萄の実の数は知っておくべきだった失踪する記憶のためにも
私の眼の数を読むように
チックタックチックタックと耳を刻む音、私はまだ水が欲しい
(「あの葡萄の実は」)

夢の切片をたぐり寄せ、折り重なる仄暗い地層へ。遠い過去とともに幾多の物語を辿り、なお迫りくる現在を根柢から見据える新詩集。装幀=髙林昭太

2860円(税込)
A5判変型上製・128頁
ISBN978-4-7837-3771-1
2021年9月刊

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清岳こう『雲また雲』

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言葉をしずめて歩く


「かえせ!!」と数千数万のこぶしをつき挙げる
直腸(テッポウ)を 第二胃袋(ハチノス)を 心臓(ココロ)を と
(「長ねぎを一本」)

詩人は人間だから詩人なのだ――人がうずくまるしかない大陸を、シベリア平原から哈爾濱・桂林、さらにベトナム国境へ。人間の本質、時代の雲の行方を追う、まつろわぬための新詩集。装画=定直都

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3763-6
2021年10月刊

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四元康祐『フリーソロ日録』

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366日(ほぼ)毎日書かれた詩と日記


 へばりついている
 日々の断崖のわずかな凹凸に
 そこにいることに気付く前のトカゲのように
 消え去った直後のその残像のように
 (「May 20, 2020」))

ドイツとアメリカで長く暮らしてきた著者は、コロナ禍のさなか、34年ぶりに生活の拠点を日本に戻す。定職という命綱を持たないフリーソロとなって書きつづけた366日。「ペナインの山歩きとシベリア鉄道による極東までの往復と香港のデモと南京の慰安婦所跡とコロナ騒ぎを経た一年」を綴った、詩と日記を丸ごと収録する。

*本書はオンデマンド出版で、アマゾンのサイト(Amazon.co.jp)のみでの販売になります。書店および思潮社営業部での取り扱いはありません。ご注文ごとに印刷製本し、24時間以内に発送、2~3日でお手元にお届けします。送料、印刷手数料等はかかりません。お問合せ=03-3267-8141(思潮社編集部)

2640円
オンデマンド版(ペーパーバック)・256頁
ISBN978-4-7837-3768-1
2021年9月刊

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桑田窓『52時70分まで待って』

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気鋭の新展開


その島の空は
夏の隣の六面体。
何度夜を迎えても
同じ三日月が昇っている。

「薄暗いコンコースの電光掲示板の前に立つと、デジタルの時計の数字は24を超えていた。時間はずっと一方通行で、二度とゼロには戻らない」(あとがき)。未来行き列車のターミナルに駆け込んだ詩人が、出発を前にさまざまな思いをはせる。

2640円(税込)
A5判上製・112頁
ISBN978-4-7837-3759-9
2021年9月刊

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網谷厚子『万籟』

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土の記憶


爪先立ちで 枯れ草の上を くねりながら滑っていく わたしは 人ではない 蛇なのだ 人では生き通すことができない場所なら 地中深く さらに 押し広げて 穴を掘る 蔓草を編み上げ 器や服を作り バナナの葉で寝床を作る 一杯の焼酎が飲みたい日には 穴から顔を出し 茂る葉の隙間から 月の光を浴びる
(「万籟」)

南島の、自然と歴史とが織りなす光と闇のはざまにあって、3冊の詩集をものしてきた詩人が、住み慣れた地に居を戻し、あらためて自然の囁きに耳を澄ませ、土の匂いを懐かしむ。『水都』以来3年ぶりの最新詩集。装画=福地靖

2640円(税込)
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3760-5
2021年9月刊

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建畠晢『剝製篇』

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マボロシの野へ


ああ、誰もが亡霊である雨の日のあの声をどうして防ぐのか。詩人はみな、声だけで集うというのに……
(「あの声をどうして防ぐのか」)

霧の街から横溢する見えない言葉たち。現れては消える影の影……夜の記憶のほうへ。「待ちねぇ、ポエティク」連作を含む、詩31篇。装幀=清岡秀哉

2860円(税込)
A5判上製・128頁
ISBN978-4-7837-3757-5
2021年9月刊

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吉田文憲『ふたりであるもの』

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ここにいない影


呼気であり、火であり、
残された時であるもの
「契約」の、ふたりであるもの
(「ふたりであるもの」)

詩集『花輪線へ』から40年、環状につらなる呪言の果て、白い息ざわめく川のほとりで、終わらない時のドアをわれわれは目撃する。装画・装幀=福山知佐子

2640円(税込)
A5判変型上製・88頁
ISBN978-4-7837-3754-4
2021年9月刊

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林美脉子『レゴリス/北緯四十三度』

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現代のアポカリプス


絶えなく湧き上がる吃音の烙きごてに喉を塞がれ 解読不能の語の刺青(シヌイェ)が口唇に浮かぶ くぐるぐるぶる せめぎのぐ音の苦界に焙られて 氷雪の大地を這う それが鬼火の正体だった
(「冬の鬼火」)

歴史が隠蔽し続けてきた暴力の、加害と被害のメビウス的連鎖をいまここに告発する。屯田兵の末裔という加害者でありながら、一方でジェンダー的抑圧の被害者という二重性を引き受け、それらの狭間を往還しつつ、人類の暴力の歴史とその本性の暗部をえぐり出す。加害したのは誰なのか? 北のトポスから人類の罪科を問う渾身のサーガ。
カバー・扉「屯田兵手牒」写真=著者

2640円(税込)
A5判変型上製・96頁
ISBN978-4-7837-3762-9
2021年8月刊

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