2025年1月28日発売 現代詩手帖2月号
【特集】新川和江、詩に生きて
◎対談
松下育男+小池昌代 現代詩の中心にある言葉
◎アンソロジー
新川和江代表詩選 松下育男・小池昌代編
某月某日/比喩でなく/わたしを束ねないで/ふゆのさくら/名づけられた葉/二月のうた/いちまいの海/おうち/路上/此処/はね橋/シーサイド・ホテル/けさの目覚め/お返し/詩作/遠い岬/はたはたと頁がめくれ…/初島にて/ブック・エンド/影の木
◎追悼
高橋睦郎 詩の姉 新川和江に
麻生直子 相聞歌と〈未知の土〉を 新川和江さんへの慕情
中本道代 照り返す光
池井昌樹 看取る人
平田俊子 「先生」
岬 多可子 新川さんと「ラ・メール」と
棚沢永子 引き出しから海の言葉を
池田瑛子 黒部峡谷と八十の掛軸
森 文子 あの日のこと
宮本智子 阿由多の会
渡辺めぐみ 生への責任と讃歌
杉本真維子 生の「型」を脱ぐ
峯澤典子 束ねられない風の人
久谷 雉 線のむこう
文月悠光 わたしが遠くなっても
◎論考
四元康祐 The World of Shinkawa Kazue 『新川和江英訳選詩集』の序文から
岡野絵里子 一滴の言葉を求めて
和合亮一 土の扉に、火の足に、水の音色に。
◎資料
主要著作一覧
略年譜
アルバム
◎連載詩完結
江代 充 庭の断章 小冊の栞
◎新連載
貞久秀紀 初めに やさしさと近しみ
◎連載完結
岸田将幸 神さまの振舞いを排す 夢の後のかざぐるま
青野 暦 自分じゃないだれかが書く。 明るいページで
◎受賞第一作
野木京子 ヒュプノス 第35回富田砕花賞
伊藤悠子 あなたも 第31回丸山薫賞
和田まさ子 歴史は育つ 第26回小野十三郎賞
水嶋きょうこ アトミック・ジャーニー 第20回日本詩歌句随筆評論大賞
佐峰 存 眼光 第35回歴程新鋭賞
大島静流 時刻について 第13回エルスール財団新人賞
張 文經 ひとふしの鹿の 第58回北海道新聞文学賞
◎連載詩
水沢なお トリートメント 水辺のカーテンがゆれる
◎レクイエム
郷原 宏 ランボーよ安らかに 橋本真理追悼
◎レビュー
小川聡子 ななおの夜 「ナナオサカキ祭」
◎書評
細見和之 世界文学としての亡命者文学 劉燕子『不死の亡命者―野性的な知の群像』
瀬尾夏美 いま、『いのちの芽』に出会う 大江満雄編『詩集 いのちの芽』
高岡 修 二行詩とはなにか 山中六『一滴』
北爪満喜 書くことで祝う、意志としての明るさ 岡田ユアン『囀る、光の粒』
◎連載
青柳菜摘 セルフビーイング セルフインプロヴィゼーション
◎月評
小峰慎也 いや、荒れ狂っていた 詩書月評
藤本哲明 誘われる 詩誌月評
◎新人作品
2月の作品
◎選評
杉本 徹 そこに影のようなものが
川口晴美 生まれ、生きる、その痛みと呪いと救いの道筋
表紙・扉写真=山元彩香
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=佐野裕哉
定価1430円(本体1300円)
次号2025年3月号は、「特集・海外詩の前線――文学レジデンシーを通じて」を予定しています。どうぞお楽しみに。