2025年7月28日発売 現代詩手帖8月号
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【特集】〈戦後〉80年への問い
◎対談
宇野邦一+瀬尾育生 戦争機械への感性が試されている 世界史から読む現代詩
◎エッセイ・論考
沼野充義 「兄さんなあ、チュイ」
西成彦 戦後80年のさまざま
関口裕昭 「太陽の糸」から「糸の太陽」へ ツェランのエセーニン翻訳について
青木由弥子 「引揚げの記憶」について考える
木村哲也 『辻詩集』再読
菊地利奈 被害と加害と和解 アジア太平洋戦争詩を読み継ぐ
望月遊馬 原爆詩における「表記」の問題 峠三吉を中心に
田口麻奈 戦後詩は、義とせらるるか ハンナ・アーレントと日本現代詩
菊池有希 詩史と世界史の底にあるもの 瀬尾育生の〈ユーラシア的戦争詩論〉を読む
青柳菜摘 セルフウォー セルフインプロヴィゼーション
◎作品
細田傳造 行け騒騒
四元康祐 カム・カム・イングリッシュ! 芝居または舞踏のためのスケッチ
◎インタビュー
高村而葉 遅れの感覚をたずさえて
◎レポート
恒川邦夫 没後十六年記念エメ・セゼール・シンポジウム カリブ海便り1
横木徳久 日本の現代詩が上陸する 翻訳による日本の詩inリスボン
菊井崇史 夢の奥で踊りつづける夏さんの心へ 「中嶋夏を偲ぶ会」を経て
福島亮 「これらの断片を支えに私は私の崩壊に抗ってきた」 LABO!「ソライロノハナ第八集 荒地篇」
◎連載詩
高橋睦郎 あなたを殺したのは フェデリコ・G・ロルカへ
吉田文憲 声が響く街 残されたもの
古川日出男 人鳥たち賽の河原に立つ 火歌 hiuta
◎連載
北川透 月光の下 牢屋の鼠は散歩する(一) 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 井戸川射子と移動 その2 靴下をはんぶん履いてねむる
◎作品
夏野雨 遠賀
橋場仁奈 蛇年
◎書評
エリス俊子 この先の左川ちか 川崎賢子『左川ちか 青空に指跡をつけて』
阿部日奈子 境を越えてゆくアンヌたち 北原千代『アンヌたちの庭』
水城鉄茶 Get up, Maurice. It's a morning glory. 星隆雄『像年』
雪柳あうこ 普遍的な「わたし」に呼応する 文月悠光『大人をお休みする日』
高安海翔 行こう 川田絢音『琵琶』
◎月評
小峰慎也 口臭がひどくてすまないね 詩書月評
藤本哲明 誰が到来しているのか 詩誌月評
◎選評
駒ヶ嶺朋乎 声の力に耳を澄ます
久谷雉 Family affair
◎新人作品
8月の作品
表紙・扉写真=小原一真
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉
定価1430円(本体1300円)