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2025年6月27日発売 現代詩手帖7月号


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【特集】詩論と実作のあいだ

論考+作品
野村喜和夫 詩論と詩作の関係をめぐる全史
小池昌代 遺伝する声 萩原朔太郎・米津玄師・入沢康夫
四元康祐 詩の集合的神経叢
川口晴美 GHOST IN THE POEM
杉本 徹 詩論の本質としての空洞について
石田瑞穂 魚石抄 詩的構造、ことば、メディアの交感
小笠原鳥類 いま、入沢康夫の、組み立てられすぎた言葉を 『詩の構造についての覚え書』と『倖せ それとも不倖せ』
山﨑修平 君は詩だ 『詩の構造についての覚え書』を手がかりとして
伯井誠司 詩を始めるために
山本浩貴 偶然と人物の位置 「総合の夢」はAI以後どのように継承され、そこで「詩論と実作」に従事する人類はいかなる機能を果たす(と信じる)のか


インタビュー
吉増剛造+堀内正規(聞き手) 『オシリス、石ノ神』をめぐって(下)

対談
陳 育虹+和合亮一 森羅万象への「回帰」の力 災禍のなかで詩を紡ぐ

作品
安藤元雄 鰈を釣る
冨岡悦子 海辺の翼 第58回日本詩人クラブ賞受賞第一作
野崎有以 取得時効

レポート
カニエ・ナハ にゃんだこりゃ 岡﨑乾二郎「而今而後」展のための試論

レクイエム
三浦雅士 平林敏彦は死なない 遺稿集『斜塔から』の衝撃
井川博年 もう二度と現れない「戦後派」最後の詩人 追悼・平林敏彦

連載詩
高橋睦郎 窮極は母子像さがし ジャン・ジュネへ
古川日出男 嵐の夜ではなく 火歌 hiuta
水沢なお 約束 水辺のカーテンがゆれる

連載
北川 透 戦争機械とカルメンは、服を脱いで 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 井戸川射子と移動 その1 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフデモクラシー セルフインプロヴィゼーション

レポート
山田亮太 自然の、災禍の、音の詩人 陳育虹『薄明光線その他』刊行記念 日台現代詩ミニセミナー

書評
金井万理恵(暁方ミセイ) 足跡は時間につれ、時間を融かすとても早く 陳育虹『薄明光線その他』
中尾 太一 詩集を贈与されるということ 手塚敦史『気化』
阿部嘉昭 抒情美と哲学性 蜆シモーヌ『uta こめでぃあ uta』

月評
小峰慎也 魂が成長するのか 詩書月評
藤本哲明 揺らいでいるものの方へ 詩誌月評

選評
久谷 雉 長い針
駒ヶ嶺朋乎 誠実でいて、明晰でいて、

新人作品
7月の作品

表紙・扉写真=鈴木崇
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年8月号は、「〈戦後〉80年への問い」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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