詩の本の思潮社

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2025年8月28日発売 現代詩手帖9月号

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【増頁特集】トリビュート☆谷川俊太郎Ⅰ 二十億光年の彼方へ

巻頭詩
谷川俊太郎 理想的な詩の初歩的な説明

座談会
佐々木幹郎+平田俊子+四元康祐+蜂飼耳 谷川俊太郎の詩をおおいに語り合う

アンソロジー
谷川俊太郎代表詩選
かなしみ/二十億光年の孤独/62/地球へのピクニック/殺意/これが私の優しさです/死んだ男の残したものは/鳥羽1/旅7/ピアノ/ののはな/かっぱ/りんごへの固執/私の家への道順の推敲/芝生/夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった14/ゆっくりゆきちゃん/かがやく ものさし/さようなら/はだか/あなたはそこに/魂のいちばんおいしいところ/父の死/北軽井沢日録/世間知ラズ/TGV à Marseille/座る/百三歳になったアトム/詩人の墓/自己紹介/さようなら/モンゴルのはじっこ/脱ぐ/普通の人々

トリビュート
北川透 谷川俊太郎の〈こころ〉の不思議
高橋睦郎 この人は 二十億光年の彼方から 彼方へ
三浦雅士 谷川俊太郎と宇宙
伊藤比呂美 生きているのは 谷川さんに木々のことを伝える
山崎佳代子 ヒューズが飛んで海があらわれた
栩木伸明 谷川さんには三回出会った
巻上公一 まばたくまもない眼差しで
田原 谷川俊太郎の詩をめぐる〈気づき〉
和合亮一 胡桃
御徒町凧+三角みづ紀 谷川俊太郎へのオマージュ連詩
久谷雉 silence
文月悠光 椅子 他二篇
暁方ミセイ 賑やかなる星の夜に
岡本啓 運行

新連載
田口麻奈 H街の子守唄 魚住文子の憂情 〈失われた街〉異聞

対談
清岡秀哉+日和聡子 父のいるところ――『幼い夢と』と『其処(そこ)』 「清岡卓行展」記念対談

クリティーク
恒川邦夫 エメ・セゼールの墓 カリブ海便り2

レビュー
林あまり 徹底的にひとり 流山児★事務所創立四十周年記念公演 平田俊子作「夜の左側」「ガム兄さん」
アクマタリエワ ジャクシルク 詩の静かな力 消滅危機言語ショル語とその叫び

イベント
飯沢耕太郎 新たな詩の現場へ 「KAMAKURA POETRY FESTIVAL 詩を」

連載詩
高橋睦郎 三つの絵 誤差と修正 村山槐多へ 三島由紀夫へ
古川日出男 時代の反歌マリア鴉 火歌 hiuta

連載
竹中優子 人称、感情、短歌の読みの幅について 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフフォール セルフインプロヴィゼーション

書評
細見和之 「荒地」から考える 酒井直樹、坪井秀人『二十一世紀の荒地へ』
田中裕希 時空を跳躍する詩人 森山恵『むらさき野ゆき』
結崎剛 精神へまで称揚された落下 小林坩堝『落下の夢――vergissmeinnicht』
菊井崇史 辿られた詩のまたたく「場所」へ 福島直哉『星の身体』

月評
小峰慎也 子供たちは出てくるいっぽうだが 詩書月評
藤本哲明 Time Passes 詩誌月評

選評
久谷 雉 デッサン力
駒ヶ嶺朋乎 文脈の重奏

新人作品
9月の作品

表紙・扉写真=濵本奏
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

特別定価1650円(本体1500円)

次号2025年10月号は、「「トリビュート☆谷川俊太郎Ⅱ――わたしたちの俊太郎さん」」を予定しています。どうぞお楽しみに。

ご予約はこちらから


 

2025年7月28日発売 現代詩手帖8月号


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【特集】〈戦後〉80年への問い

対談
宇野邦一+瀬尾育生 戦争機械への感性が試されている 世界史から読む現代詩

エッセイ・論考
沼野充義 「兄さんなあ、チュイ」
西成彦 戦後80年のさまざま
関口裕昭 「太陽の糸」から「糸の太陽」へ ツェランのエセーニン翻訳について
青木由弥子 「引揚げの記憶」について考える
木村哲也 『辻詩集』再読
菊地利奈 被害と加害と和解 アジア太平洋戦争詩を読み継ぐ
望月遊馬 原爆詩における「表記」の問題 峠三吉を中心に
田口麻奈 戦後詩は、義とせらるるか ハンナ・アーレントと日本現代詩
菊池有希 詩史と世界史の底にあるもの 瀬尾育生の〈ユーラシア的戦争詩論〉を読む
青柳菜摘 セルフウォー セルフインプロヴィゼーション

作品
細田傳造 行け騒騒
四元康祐 カム・カム・イングリッシュ! 芝居または舞踏のためのスケッチ

インタビュー
高村而葉 遅れの感覚をたずさえて

レポート
恒川邦夫 没後十六年記念エメ・セゼール・シンポジウム カリブ海便り1
横木徳久 日本の現代詩が上陸する 翻訳による日本の詩inリスボン
菊井崇史 夢の奥で踊りつづける夏さんの心へ 「中嶋夏を偲ぶ会」を経て
福島亮 「これらの断片を支えに私は私の崩壊に抗ってきた」 LABO!「ソライロノハナ第八集 荒地篇」

連載詩
高橋睦郎 あなたを殺したのは フェデリコ・G・ロルカへ
吉田文憲 声が響く街 残されたもの
古川日出男 人鳥たち賽の河原に立つ 火歌 hiuta

連載
北川透 月光の下 牢屋の鼠は散歩する(一) 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 井戸川射子と移動 その2 靴下をはんぶん履いてねむる

作品
夏野雨 遠賀
橋場仁奈 蛇年

書評
エリス俊子 この先の左川ちか 川崎賢子『左川ちか 青空に指跡をつけて』
阿部日奈子 境を越えてゆくアンヌたち 北原千代『アンヌたちの庭』
水城鉄茶 Get up, Maurice. It's a morning glory. 星隆雄『像年』
雪柳あうこ 普遍的な「わたし」に呼応する 文月悠光『大人をお休みする日』
高安海翔 行こう 川田絢音『琵琶』

月評
小峰慎也 口臭がひどくてすまないね 詩書月評
藤本哲明 誰が到来しているのか 詩誌月評

選評
駒ヶ嶺朋乎 声の力に耳を澄ます
久谷雉 Family affair

新人作品
8月の作品

表紙・扉写真=小原一真
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年9月号は、「トリビュート☆谷川俊太郎Ⅰ――二十億光年の彼方へ」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年6月27日発売 現代詩手帖7月号


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【特集】詩論と実作のあいだ

論考+作品
野村喜和夫 詩論と詩作の関係をめぐる全史
小池昌代 遺伝する声 萩原朔太郎・米津玄師・入沢康夫
四元康祐 詩の集合的神経叢
川口晴美 GHOST IN THE POEM
杉本 徹 詩論の本質としての空洞について
石田瑞穂 魚石抄 詩的構造、ことば、メディアの交感
小笠原鳥類 いま、入沢康夫の、組み立てられすぎた言葉を 『詩の構造についての覚え書』と『倖せ それとも不倖せ』
山﨑修平 君は詩だ 『詩の構造についての覚え書』を手がかりとして
伯井誠司 詩を始めるために
山本浩貴 偶然と人物の位置 「総合の夢」はAI以後どのように継承され、そこで「詩論と実作」に従事する人類はいかなる機能を果たす(と信じる)のか


インタビュー
吉増剛造+堀内正規(聞き手) 『オシリス、石ノ神』をめぐって(下)

対談
陳 育虹+和合亮一 森羅万象への「回帰」の力 災禍のなかで詩を紡ぐ

作品
安藤元雄 鰈を釣る
冨岡悦子 海辺の翼 第58回日本詩人クラブ賞受賞第一作
野崎有以 取得時効

レポート
カニエ・ナハ にゃんだこりゃ 岡﨑乾二郎「而今而後」展のための試論

レクイエム
三浦雅士 平林敏彦は死なない 遺稿集『斜塔から』の衝撃
井川博年 もう二度と現れない「戦後派」最後の詩人 追悼・平林敏彦

連載詩
高橋睦郎 窮極は母子像さがし ジャン・ジュネへ
古川日出男 嵐の夜ではなく 火歌 hiuta
水沢なお 約束 水辺のカーテンがゆれる

連載
北川 透 戦争機械とカルメンは、服を脱いで 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 井戸川射子と移動 その1 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフデモクラシー セルフインプロヴィゼーション

レポート
山田亮太 自然の、災禍の、音の詩人 陳育虹『薄明光線その他』刊行記念 日台現代詩ミニセミナー

書評
金井万理恵(暁方ミセイ) 足跡は時間につれ、時間を融かすとても早く 陳育虹『薄明光線その他』
中尾 太一 詩集を贈与されるということ 手塚敦史『気化』
阿部嘉昭 抒情美と哲学性 蜆シモーヌ『uta こめでぃあ uta』

月評
小峰慎也 魂が成長するのか 詩書月評
藤本哲明 揺らいでいるものの方へ 詩誌月評

選評
久谷 雉 長い針
駒ヶ嶺朋乎 誠実でいて、明晰でいて、

新人作品
7月の作品

表紙・扉写真=鈴木崇
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年8月号は、「〈戦後〉80年への問い」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年5月28日発売 現代詩手帖6月号


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【特集】 ボリス・グレベンシコフの詞 ロシアの未来へ

対談
ボリス・グレベンシコフ+沼野恭子 〝不可能なこと″を目指し続ける

作品
ボリス・グレベンシコフ 痛みが過ぎ去るとき 他三篇

論考
沼野恭子 黄金の町はいずこ
堤 縁華 満ち満ちた空虚 ボリス・グレベンシコフの歌詞における意味と無意味
神岡理恵子 ソ連・ロシアロックの歴史とボリス・グレベンシコフ
Ayuo あるミュージシャンのグレベンシコフ体験


追悼 江代充

レクイエム
粕谷栄市 鳥 江代充追悼
中村鐵太郎 根岸漂泊
中沢けい エシロ、エシロと
越川道夫 追放と封印


インタビュー
吉増剛造+堀内正規(聞き手) 『オシリス、石ノ神』をめぐって(上)

新連載詩
古川日出男 千本の腕のその一本ずつが世界中で目撃された夕方におれたちは 火歌 hiuta

連載完結
貞久秀紀 やさしさと近しみ やさしさと近しみ

受賞第一作
上杉健太郎 Triangle 第63回現代詩手帖賞
たかきびわ 水流 第63回現代詩手帖賞

作品
倉田比羽子 異郷と無内容
小川三郎 きのこのはなし
柳本々々 ねむるまえのきもちってしってる?
服部 誕 クリスマスツリー
北條裕子 怖れ

連載詩
高橋睦郎 嵐の夜ではなく ポオル・ヴァレリイへ

クリティーク
小池昌代 今、読む震災詩歌
田中庸介 心の重層性をことほぐ芸術・科学の詩的連携 東京大学アートセンターの新しい試み
ディエゴ・マルティーナ 目に見えない金の糸に沿い 現代のアオイドス、ロベルト・ヴェッキオーニ
小髙美穂 白へと生き始めている黒 本誌表紙写真解題(二〇二五年上半期)

レビュー
巻上公一 詩人のうしろに立つということ 梅津和時プチ大仕事2025「詩とジャズ」

連載
北川 透 心臓が破れるほどの苦痛や怒りの力で 壊れものとしての〈現在〉へ
青柳菜摘 セルフパブリケーション セルフインプロヴィゼーション

竹中優子 石が当たらない人・その2 靴下をはんぶん履いてねむる

レビュー
コーリー・ウェイクリング カマラードからの視座 JUPE 2025 Tokyo Camarade

書評
高遠弘美 歴史的時間の只中に 時里二郎『伎須美野』
青野 暦 ヘイデン・カルースを読んでみた 現代詩文庫『金井雄二詩集』
西原真奈美 水を湛えて 現代詩文庫『清水恵子詩集』
小島日和 言葉の作用 大崎清夏『暗闇に手をひらく』
佐藤元状 モダニズム的合理主義のアイロニー 脇田裕正『春山行夫と戦時下のモダニズム――数・地理・文化』

月評
小峰慎也 「私はなにも見なかった」 詩書月評
藤本哲明 痛みとか、ユーモアとか 詩誌月評

選評
駒ヶ嶺朋乎 言葉の力で世界好転を目論む
久谷雉 どこにゆくのかわからなかった

新人作品
6月の作品

表紙・扉写真=林田真季
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年7月号は、「詩論と実作のあいだ」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年4月28日発売 現代詩手帖5月号


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春の作品特集

受賞第一作
秋山基夫 藤戸 第43回現代詩人賞
中尾太一 ときに、毛むくじゃらのぼくたちは 第40回詩歌文学館賞
高村而葉 三軒家公園の娘たち 第30回中原中也賞
草間小鳥子 わたしたちは行儀がいい 第75回H氏賞
丸田麻保子 函館 他一篇 第35回日本詩人クラブ新人賞

連載完結
山尾悠子 エンタシスと黒松の美術館 鏡の中の鏡

作品
八木忠栄 かげの、杖
四方田犬彦 金雀枝のヨハネ
奥間埜乃 霧散するすべてについてのノオト
石松 佳 zoo
齋藤岳深 トレイラー

連載詩
高橋睦郎 宿命からの遁走 アルチュウル・ラムボウへ あなたへ
吉田文憲 空が落ちる 残されたもの
貞久秀紀 ふたつの像 やさしさと近しみ
水沢なお 弟の産んだ湖 水辺のカーテンがゆれる


第63回現代詩手帖賞
発表
第63回現代詩手帖賞 受賞のことば

受賞作
上杉健太郎 反転地点
たかきびわ よぞら

選考対談
川口晴美+杉本徹 成長と変化、その先へ


対談
キミコ・ハーン+伊藤比呂美 随筆からZuihitsuへ

作品
キミコ・ハーン 灰 The Ashes/佐峰存訳

論考
佐峰存 Zuihitsu――筆先に自由を求めて

連載完結
中尾太一+藤原安紀子 詩を書いて、生きていく 共の、壊れた外口で

新資料
吉原幸子 シノプシス「銀河鉄道の夜」 解題=平澤信一

連載
北川 透 壊れたことのない人を真似てここまで歩く 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 『言葉果つるところ』と短歌 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフシグネチャーズ セルフインプロヴィゼーション

レビュー
斎藤恵子 紅梅忌と鮫

クリティーク
木村哲也 たどたどしさと美しさ 現代詩文庫『永瀬清子詩集』を読む

書評
森本孝徳 キューボイドの皮膚 花氷『オ・ラパン・アジルの夜』
山田隆昭 迷いのなかのひと筋のみち 中地中『四国遍路 あわのみち』
山口勲 言葉をつむぐことを教えることの全てがつまっている リフアト・アルアライール編『物語ることの反撃――パレスチナ・ガザ作品集』

月評
小峰慎也 宇宙を待っている 詩書月評
藤本哲明 祈り・秩序・歴史 詩誌月評

新人作品
5月の作品

表紙・扉写真=村上賀子
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年6月号は、「ボリス・グレベンシコフの詞/追悼・江代充」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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第63回現代詩手帖賞決定!


第63回現代詩手帖賞が決定しました。

受賞者
上杉健太郎(うえすぎ・けんたろう)
たかきびわ(たかき・びわ)

選考委員は川口晴美さん、杉本徹さんのお二人です。
選考経過は4月28日発売予定の「現代詩手帖」5月号に掲載します。

*次年度の新人作品欄は、駒ヶ嶺朋乎さん、久谷雉さんに選考していただきます。
 

2025年3月28日発売 現代詩手帖4月号


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【特集】モダニズム詩再考

対談
季村敏夫+高木 彬 詩人たちの「連関と断絶」 『一九二〇年代モダニズム詩集』をめぐって

アンソロジー
一九二〇年代モダニズム詩集拾遺詩篇 季村敏夫・高木彬編
恩地孝四郎 そこにもここにも
今東光 軍艦(抄)
秋山清 豚と鶏
林芙美子 寂しきよいどれ女
多田文三 水車と黒猫
岡田龍夫 噓八百番
小方又星 プラチナの生物
村山知義 汽船の詩
大西鵜之介 無限
及川英雄 都会の眼(抄)
星村銀一郎 魔醉薬の懶惰
原研吉 花咲く胴体模型
橋本健吉+石野重道+坂本謹+宇留河泰呂+野川隆 ヌポセチエンスク街(合作)(抄)

資料
北園克衛 昭和二十年日記 七月一日‐十月八日
野田尚稔 編集と「変化なし」 北園克衛の「昭和二十年日記」を巡って

論考
倉橋健一 近代モダニズム詩再発見 季村敏夫編『一九三〇年代モダニズム詩集』他を読む 
郷原宏 発掘された昭和の声 『藤田文江全集』
野村喜和夫 西脇順三郎はモダニストだったか? アムバルワリア祭XIV基調講演
大橋毅彦 一九二〇年代モダニズムを逍遥する 季村敏夫・高木彬両氏の対談を聴きつつ
矢野静明 モダニズムの背後の骨
河津聖恵 不死鳥の黒い歌 楠田一郎小論
安智史 丸山薫・モダニズム詩の時代から戦争詩篇へ
黒沢義輝 山中散生詩集『火串戯』の世界
テイラー・ミニヨン 曖昧さを抱きしめて 日本のビジュアルポエトリーに関する書籍二冊の編纂を手掛けて 青木映子訳
小笠原鳥類 百田宗治の〈モダニズム〉について「話がしたいのだ」
佐藤元状 英国モダニズムと西脇順三郎のエコロジー
脇田裕正 生きるためのモダニズム 春山行夫再考
巽香連 受川三九郎 あるモダニズム詩人の行方


新連載詩
吉田文憲 北の空は 残されたもの

受賞第一作
新井高子 闇の鳥 第6回大岡信賞受賞第一作

作品
岩木誠一郎 発光ダイオード
松川紀代 不思議なもの 他一篇
四釡裕子 ホイッスル

連載詩
高橋睦郎 架空の声で ステファヌ・マラルメへ あなたへ
貞久秀紀 道の上で やさしさと近しみ

レクイエム
柏木麻里 詩を愛し、やさしく育てる 追悼・連東孝子

連載
北川透 詩は花束ではなく舌禍 壊れものとしての〈現在〉へ
青柳菜摘 セルフストリーミング セルフインプロヴィゼーション
竹中優子 石が当たらない人 靴下をはんぶん履いてねむる

書評
工藤正廣 ヘルベルト詩集に寄せて 関口時正編訳『ヘルベルト詩集』
國松絵梨 この言葉とははるかに遠いもの 岡本啓『ノックがあった』
作田教子 過去を生きなおした先にある未来へ 石田諒『家の顚末』
紫衣 〝龍〞の背が導いてゆく 田中さとみ『sleeping cloth スリー ピング クロス』
小磯洋光 詩は証言する コウコウテッほか/四元康祐編訳『ミャンマー証言詩集』

月評
小峰慎也 死んだやつらはみんなうたがわしい 詩書月評
藤本哲明 踏み越えている、何か 詩誌月評

選評
杉本徹 ひとりひとりの軌跡を
川口晴美 水とか光とか

新人作品
4月の作品

表紙・扉写真=小山泰介
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年5月号は、「春の作品特集」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年2月28日発売 現代詩手帖3月号


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【特集】海外詩の前線 文学レジデンシーを通じて

座談会Ⅰ
クリスティナ・ドンブロフスカ+オーシュラ・カジリューナイテ+滝口悠生+永方佑樹 レジデンシー経験がもたらすもの リトアニア、ポーランドからアイオワ、京都へ

座談会Ⅱ
パオロ・ティアウサス+ノーマン・エリクソン・パサリブ+藤井光 遊ぶことば、内省のまなざし 東南アジアの詩人たち

作品
クリスティナ・ドンブロフスカ/田中壮泰・四元康祐訳 お隣さんの顔 他五篇
オーシュラ・カジリューナイテ/木村文訳 お月さまは錠剤だ 他九篇
パオロ・ティアウサス/澤田公伸訳 スーパーヒーロー 他一篇
ノーマン・エリクソン・パサリブ/西野恵子訳 その人と木 他二篇
アンバー・アダムズ/藤井光・四元康祐訳 Under Snow より

インタビュー
ケンダル・ハイツマン IWPのこれまで、これから

論考
吉田恭子 京都文学レジデンシーの理念
野村喜和夫 詩は私たちの最後のシェルター 中国の二つの詩祭に参加して
岡本啓 日本の現代詩
佐藤文香 詩人としての故郷
今宿未悠 ここ日本で、すりガラスの箱をつくる


第3回西脇順三郎賞発表
発表
第3回西脇順三郎賞 受賞詩集『廃屋の月』

選評
朝吹亮二、阿部日奈子、加藤孝男、杉本真維子、野村喜和夫

受賞のことば
野木京子 連結の通路

作品抄
野木京子 心の奥であるような気もする

新人賞
みみやさきちがこ ほこりのすみれ


巻頭詩
稲川方人 遠い雷光の地、論証の月日

作品
高橋睦郎 声に始まる ウォルト・ホイットマンへ
山尾悠子 真っ青な空中にぴんと張られた綱を渡っていく…… 鏡の中の鏡
貞久秀紀 仮小屋の前で やさしさと近しみ
飯沢耕太郎 大阪の朝
柏木麻里 丹頂と惑星
水沢なお 予報 水辺のカーテンがゆれる

新連載
北川透 壊れものとしての〈現在〉へ 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 いびきと化粧 靴下をはんぶん履いてねむる

連載
藤原安紀子+中尾太一 到来するその人に 共の、壊れた外口で

レビュー
時里二郎 災厄と詩人 「詩人が見た1・17――安水稔和の記憶をつなぐ」展記念講演会

書評
田野倉康一 それはにもかかわらず日常世界である 海東セラ『薔薇とひかがみ』
松本秀文 あなたがあなたに戻る時間 小池昌代編『放課後によむ詩集』

連載
青柳菜摘 セルフビーイング2 セルフインプロヴィゼーション

月評
小峰慎也 青空はいい。幻もいい。罰金もいい。 詩書月評
藤本哲明 遠くの方法 詩誌月評

選評
川口晴美 できるだけ具体的に語りたい、
杉本徹 外界への視線がむしろ内面を映すということ

新人作品
3月の作品

表紙・扉写真=竹之内祐幸
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年4月号は、「モダニズム詩再考」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年1月28日発売 現代詩手帖2月号

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【特集】新川和江、詩に生きて

対談
松下育男+小池昌代 現代詩の中心にある言葉

アンソロジー
新川和江代表詩選 松下育男・小池昌代編
某月某日/比喩でなく/わたしを束ねないで/ふゆのさくら/名づけられた葉/二月のうた/いちまいの海/おうち/路上/此処/はね橋/シーサイド・ホテル/けさの目覚め/お返し/詩作/遠い岬/はたはたと頁がめくれ…/初島にて/ブック・エンド/影の木

追悼
高橋睦郎 詩の姉 新川和江に
麻生直子 相聞歌と〈未知の土〉を 新川和江さんへの慕情
中本道代 照り返す光
池井昌樹 看取る人
平田俊子 「先生」
岬 多可子 新川さんと「ラ・メール」と
棚沢永子 引き出しから海の言葉を
池田瑛子 黒部峡谷と八十の掛軸
森 文子 あの日のこと
宮本智子 阿由多の会
渡辺めぐみ 生への責任と讃歌
杉本真維子 生の「型」を脱ぐ
峯澤典子 束ねられない風の人
久谷 雉 線のむこう
文月悠光 わたしが遠くなっても

論考
四元康祐 The World of Shinkawa Kazue 『新川和江英訳選詩集』の序文から
岡野絵里子 一滴の言葉を求めて
和合亮一 土の扉に、火の足に、水の音色に。

資料
主要著作一覧
略年譜
アルバム


連載詩完結
江代 充 庭の断章 小冊の栞

新連載
貞久秀紀 初めに やさしさと近しみ

連載完結
岸田将幸 神さまの振舞いを排す 夢の後のかざぐるま
青野 暦 自分じゃないだれかが書く。 明るいページで

受賞第一作
野木京子 ヒュプノス 第35回富田砕花賞
伊藤悠子 あなたも 第31回丸山薫賞
和田まさ子 歴史は育つ 第26回小野十三郎賞
水嶋きょうこ アトミック・ジャーニー 第20回日本詩歌句随筆評論大賞
佐峰 存 眼光 第35回歴程新鋭賞
大島静流 時刻について 第13回エルスール財団新人賞
張 文經 ひとふしの鹿の 第58回北海道新聞文学賞

連載詩
水沢なお トリートメント 水辺のカーテンがゆれる

レクイエム
郷原 宏 ランボーよ安らかに 橋本真理追悼

レビュー
小川聡子 ななおの夜 「ナナオサカキ祭」

書評
細見和之 世界文学としての亡命者文学 劉燕子『不死の亡命者―野性的な知の群像』
瀬尾夏美 いま、『いのちの芽』に出会う 大江満雄編『詩集 いのちの芽』
高岡 修 二行詩とはなにか 山中六『一滴』
北爪満喜 書くことで祝う、意志としての明るさ 岡田ユアン『囀る、光の粒』

連載
青柳菜摘 セルフビーイング セルフインプロヴィゼーション

月評
小峰慎也 いや、荒れ狂っていた 詩書月評
藤本哲明 誘われる 詩誌月評

新人作品
2月の作品

選評
杉本 徹 そこに影のようなものが
川口晴美 生まれ、生きる、その痛みと呪いと救いの道筋

表紙・扉写真=山元彩香
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年3月号は、「特集・海外詩の前線――文学レジデンシーを通じて」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年12月27日発売 現代詩手帖1月号

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現代日本詩集2025

作品
中村稔 魂の行衛
安藤元雄 ねえや考
粕谷栄市 猿
北川 透 いま、ひび割れている、〈  〉に
吉増剛造 谷川俊太郎さん 御雛様ニ光ガサシタ
倉橋健一 行こか戻ろか
藤井貞和 詞(ことばだたかい)戦
高橋順子 沈下橋
佐々木幹郎 アルカイック・スマイル
荒川洋治 熊本の雑誌
井坂洋子 文鳥 他一篇
瀬尾育生 匪賊
吉田文憲 比内
朝吹亮二 朝(誤変換の)
野村喜和夫 惑星イヴからの生還(第一挿話)
時里二郎 演習林
池井昌樹 心 他一篇
松下育男 いつくしむ人 谷川俊太郎さんへ
小池昌代 木より遅れて
四元康祐 島をほどく
城戸朱理 生死
広瀬大志 新異情小曲抄
川口晴美 頭状花序
和合亮一 Y
田原 高円寺駅 谷川俊太郎を悼む
蜂飼 耳 製造番号0
日和聡子 白蘭
杉本真維子 フレベリイ
小笠原鳥類 画集(とイミダス)に岡田隆彦が解説を 資料を調べる詩
杉本徹 ヴィオラ 他一篇
岸田将幸 間違った愛
久谷雉 襲来
最果タヒ ぼくの葬式
文月悠光 おろし金
暁方ミセイ 地球の住み心地
森本孝徳 懐炉
岡本啓 オン・ボード
井戸川射子 海の断片
佐藤文香 パーティー

連載完結
平田俊子 「私はァ、生きるゥ」 なにが詩それが詩

連載詩
高橋睦郎 不運に愛されて E・A・ポオへ あなたへ
山尾悠子 漏斗と螺旋その他 鏡の中の鏡

受賞第一作
望月遊馬 冬から春へ〈わたし・相剋〉 第62回歴程賞受賞第一作


月評
小峰慎也 思うまで待ってくれ 詩書月評
藤本哲明 ノーガードで 詩誌月評

連載
中尾太一+藤原安紀子 言葉と在ろうということ 共の、壊れた外口で
青野暦 けれども忘れつぽい蝶は 明るいページで
青柳菜摘 セルフドライビング セルフインプロヴィゼーション

書評
柿沼徹 表紙をはずした肌色の文庫本 丸田麻保子『カフカを読みながら』
竹内敏喜 複数の時間の重なりとしての達成 髙野尭『誰のでもない/レリギオ』

新人作品
1月の作品

選評
川口晴美 思い切り、開き直り、粘り、流れ出てその先へ
杉本徹 言葉の足し算と、引き算

表紙・扉写真=新津保建秀
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=佐野裕哉

増頁特別価格1650円(本体1500円)

次号2025年2月号は、「特集・新川和江、詩に生きて」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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