詩の本の思潮社

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2025年4月28日発売 現代詩手帖5月号


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春の作品特集

受賞第一作
秋山基夫 藤戸 第43回現代詩人賞
中尾太一 ときに、毛むくじゃらのぼくたちは 第40回詩歌文学館賞
高村而葉 三軒家公園の娘たち 第30回中原中也賞
草間小鳥子 わたしたちは行儀がいい 第75回H氏賞
丸田麻保子 函館 他一篇 第35回日本詩人クラブ新人賞

連載完結
山尾悠子 エンタシスと黒松の美術館 鏡の中の鏡

作品
八木忠栄 かげの、杖
四方田犬彦 金雀枝のヨハネ
奥間埜乃 霧散するすべてについてのノオト
石松 佳 zoo
齋藤岳深 トレイラー

連載詩
高橋睦郎 宿命からの遁走 アルチュウル・ラムボウへ あなたへ
吉田文憲 空が落ちる 残されたもの
貞久秀紀 ふたつの像 やさしさと近しみ
水沢なお 弟の産んだ湖 水辺のカーテンがゆれる


第63回現代詩手帖賞
発表
第63回現代詩手帖賞 受賞のことば

受賞作
上杉健太郎 反転地点
たかきびわ よぞら

選考対談
川口晴美+杉本徹 成長と変化、その先へ


対談
キミコ・ハーン+伊藤比呂美 随筆からZuihitsuへ

作品
キミコ・ハーン 灰 The Ashes/佐峰存訳

論考
佐峰存 Zuihitsu――筆先に自由を求めて

連載完結
中尾太一+藤原安紀子 詩を書いて、生きていく 共の、壊れた外口で

新資料
吉原幸子 シノプシス「銀河鉄道の夜」 解題=平澤信一

連載
北川 透 壊れたことのない人を真似てここまで歩く 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 『言葉果つるところ』と短歌 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフシグネチャーズ セルフインプロヴィゼーション

レビュー
斎藤恵子 紅梅忌と鮫

クリティーク
木村哲也 たどたどしさと美しさ 現代詩文庫『永瀬清子詩集』を読む

書評
森本孝徳 キューボイドの皮膚 花氷『オ・ラパン・アジルの夜』
山田隆昭 迷いのなかのひと筋のみち 中地中『四国遍路 あわのみち』
山口勲 言葉をつむぐことを教えることの全てがつまっている リフアト・アルアライール編『物語ることの反撃――パレスチナ・ガザ作品集』

月評
小峰慎也 宇宙を待っている 詩書月評
藤本哲明 祈り・秩序・歴史 詩誌月評

新人作品
5月の作品

表紙・扉写真=村上賀子
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年6月号は、「ボリス・グレベンシコフの詞/追悼・江代充」を予定しています。どうぞお楽しみに。

ご予約はこちらから


 

第63回現代詩手帖賞決定!


第63回現代詩手帖賞が決定しました。

受賞者
上杉健太郎(うえすぎ・けんたろう)
たかきびわ(たかき・びわ)

選考委員は川口晴美さん、杉本徹さんのお二人です。
選考経過は4月28日発売予定の「現代詩手帖」5月号に掲載します。

*次年度の新人作品欄は、駒ヶ嶺朋乎さん、久谷雉さんに選考していただきます。
 

2025年3月28日発売 現代詩手帖4月号


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【特集】モダニズム詩再考

対談
季村敏夫+高木 彬 詩人たちの「連関と断絶」 『一九二〇年代モダニズム詩集』をめぐって

アンソロジー
一九二〇年代モダニズム詩集拾遺詩篇 季村敏夫・高木彬編
恩地孝四郎 そこにもここにも
今東光 軍艦(抄)
秋山清 豚と鶏
林芙美子 寂しきよいどれ女
多田文三 水車と黒猫
岡田龍夫 噓八百番
小方又星 プラチナの生物
村山知義 汽船の詩
大西鵜之介 無限
及川英雄 都会の眼(抄)
星村銀一郎 魔醉薬の懶惰
原研吉 花咲く胴体模型
橋本健吉+石野重道+坂本謹+宇留河泰呂+野川隆 ヌポセチエンスク街(合作)(抄)

資料
北園克衛 昭和二十年日記 七月一日‐十月八日
野田尚稔 編集と「変化なし」 北園克衛の「昭和二十年日記」を巡って

論考
倉橋健一 近代モダニズム詩再発見 季村敏夫編『一九三〇年代モダニズム詩集』他を読む 
郷原宏 発掘された昭和の声 『藤田文江全集』
野村喜和夫 西脇順三郎はモダニストだったか? アムバルワリア祭XIV基調講演
大橋毅彦 一九二〇年代モダニズムを逍遥する 季村敏夫・高木彬両氏の対談を聴きつつ
矢野静明 モダニズムの背後の骨
河津聖恵 不死鳥の黒い歌 楠田一郎小論
安智史 丸山薫・モダニズム詩の時代から戦争詩篇へ
黒沢義輝 山中散生詩集『火串戯』の世界
テイラー・ミニヨン 曖昧さを抱きしめて 日本のビジュアルポエトリーに関する書籍二冊の編纂を手掛けて 青木映子訳
小笠原鳥類 百田宗治の〈モダニズム〉について「話がしたいのだ」
佐藤元状 英国モダニズムと西脇順三郎のエコロジー
脇田裕正 生きるためのモダニズム 春山行夫再考
巽香連 受川三九郎 あるモダニズム詩人の行方


新連載詩
吉田文憲 北の空は 残されたもの

受賞第一作
新井高子 闇の鳥 第6回大岡信賞受賞第一作

作品
岩木誠一郎 発光ダイオード
松川紀代 不思議なもの 他一篇
四釡裕子 ホイッスル

連載詩
高橋睦郎 架空の声で ステファヌ・マラルメへ あなたへ
貞久秀紀 道の上で やさしさと近しみ

レクイエム
柏木麻里 詩を愛し、やさしく育てる 追悼・連東孝子

連載
北川透 詩は花束ではなく舌禍 壊れものとしての〈現在〉へ
青柳菜摘 セルフストリーミング セルフインプロヴィゼーション
竹中優子 石が当たらない人 靴下をはんぶん履いてねむる

書評
工藤正廣 ヘルベルト詩集に寄せて 関口時正編訳『ヘルベルト詩集』
國松絵梨 この言葉とははるかに遠いもの 岡本啓『ノックがあった』
作田教子 過去を生きなおした先にある未来へ 石田諒『家の顚末』
紫衣 〝龍〞の背が導いてゆく 田中さとみ『sleeping cloth スリー ピング クロス』
小磯洋光 詩は証言する コウコウテッほか/四元康祐編訳『ミャンマー証言詩集』

月評
小峰慎也 死んだやつらはみんなうたがわしい 詩書月評
藤本哲明 踏み越えている、何か 詩誌月評

選評
杉本徹 ひとりひとりの軌跡を
川口晴美 水とか光とか

新人作品
4月の作品

表紙・扉写真=小山泰介
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年5月号は、「春の作品特集」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年2月28日発売 現代詩手帖3月号


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【特集】海外詩の前線 文学レジデンシーを通じて

座談会Ⅰ
クリスティナ・ドンブロフスカ+オーシュラ・カジリューナイテ+滝口悠生+永方佑樹 レジデンシー経験がもたらすもの リトアニア、ポーランドからアイオワ、京都へ

座談会Ⅱ
パオロ・ティアウサス+ノーマン・エリクソン・パサリブ+藤井光 遊ぶことば、内省のまなざし 東南アジアの詩人たち

作品
クリスティナ・ドンブロフスカ/田中壮泰・四元康祐訳 お隣さんの顔 他五篇
オーシュラ・カジリューナイテ/木村文訳 お月さまは錠剤だ 他九篇
パオロ・ティアウサス/澤田公伸訳 スーパーヒーロー 他一篇
ノーマン・エリクソン・パサリブ/西野恵子訳 その人と木 他二篇
アンバー・アダムズ/藤井光・四元康祐訳 Under Snow より

インタビュー
ケンダル・ハイツマン IWPのこれまで、これから

論考
吉田恭子 京都文学レジデンシーの理念
野村喜和夫 詩は私たちの最後のシェルター 中国の二つの詩祭に参加して
岡本啓 日本の現代詩
佐藤文香 詩人としての故郷
今宿未悠 ここ日本で、すりガラスの箱をつくる


第3回西脇順三郎賞発表
発表
第3回西脇順三郎賞 受賞詩集『廃屋の月』

選評
朝吹亮二、阿部日奈子、加藤孝男、杉本真維子、野村喜和夫

受賞のことば
野木京子 連結の通路

作品抄
野木京子 心の奥であるような気もする

新人賞
みみやさきちがこ ほこりのすみれ


巻頭詩
稲川方人 遠い雷光の地、論証の月日

作品
高橋睦郎 声に始まる ウォルト・ホイットマンへ
山尾悠子 真っ青な空中にぴんと張られた綱を渡っていく…… 鏡の中の鏡
貞久秀紀 仮小屋の前で やさしさと近しみ
飯沢耕太郎 大阪の朝
柏木麻里 丹頂と惑星
水沢なお 予報 水辺のカーテンがゆれる

新連載
北川透 壊れものとしての〈現在〉へ 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 いびきと化粧 靴下をはんぶん履いてねむる

連載
藤原安紀子+中尾太一 到来するその人に 共の、壊れた外口で

レビュー
時里二郎 災厄と詩人 「詩人が見た1・17――安水稔和の記憶をつなぐ」展記念講演会

書評
田野倉康一 それはにもかかわらず日常世界である 海東セラ『薔薇とひかがみ』
松本秀文 あなたがあなたに戻る時間 小池昌代編『放課後によむ詩集』

連載
青柳菜摘 セルフビーイング2 セルフインプロヴィゼーション

月評
小峰慎也 青空はいい。幻もいい。罰金もいい。 詩書月評
藤本哲明 遠くの方法 詩誌月評

選評
川口晴美 できるだけ具体的に語りたい、
杉本徹 外界への視線がむしろ内面を映すということ

新人作品
3月の作品

表紙・扉写真=竹之内祐幸
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年4月号は、「モダニズム詩再考」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2025年1月28日発売 現代詩手帖2月号

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【特集】新川和江、詩に生きて

対談
松下育男+小池昌代 現代詩の中心にある言葉

アンソロジー
新川和江代表詩選 松下育男・小池昌代編
某月某日/比喩でなく/わたしを束ねないで/ふゆのさくら/名づけられた葉/二月のうた/いちまいの海/おうち/路上/此処/はね橋/シーサイド・ホテル/けさの目覚め/お返し/詩作/遠い岬/はたはたと頁がめくれ…/初島にて/ブック・エンド/影の木

追悼
高橋睦郎 詩の姉 新川和江に
麻生直子 相聞歌と〈未知の土〉を 新川和江さんへの慕情
中本道代 照り返す光
池井昌樹 看取る人
平田俊子 「先生」
岬 多可子 新川さんと「ラ・メール」と
棚沢永子 引き出しから海の言葉を
池田瑛子 黒部峡谷と八十の掛軸
森 文子 あの日のこと
宮本智子 阿由多の会
渡辺めぐみ 生への責任と讃歌
杉本真維子 生の「型」を脱ぐ
峯澤典子 束ねられない風の人
久谷 雉 線のむこう
文月悠光 わたしが遠くなっても

論考
四元康祐 The World of Shinkawa Kazue 『新川和江英訳選詩集』の序文から
岡野絵里子 一滴の言葉を求めて
和合亮一 土の扉に、火の足に、水の音色に。

資料
主要著作一覧
略年譜
アルバム


連載詩完結
江代 充 庭の断章 小冊の栞

新連載
貞久秀紀 初めに やさしさと近しみ

連載完結
岸田将幸 神さまの振舞いを排す 夢の後のかざぐるま
青野 暦 自分じゃないだれかが書く。 明るいページで

受賞第一作
野木京子 ヒュプノス 第35回富田砕花賞
伊藤悠子 あなたも 第31回丸山薫賞
和田まさ子 歴史は育つ 第26回小野十三郎賞
水嶋きょうこ アトミック・ジャーニー 第20回日本詩歌句随筆評論大賞
佐峰 存 眼光 第35回歴程新鋭賞
大島静流 時刻について 第13回エルスール財団新人賞
張 文經 ひとふしの鹿の 第58回北海道新聞文学賞

連載詩
水沢なお トリートメント 水辺のカーテンがゆれる

レクイエム
郷原 宏 ランボーよ安らかに 橋本真理追悼

レビュー
小川聡子 ななおの夜 「ナナオサカキ祭」

書評
細見和之 世界文学としての亡命者文学 劉燕子『不死の亡命者―野性的な知の群像』
瀬尾夏美 いま、『いのちの芽』に出会う 大江満雄編『詩集 いのちの芽』
高岡 修 二行詩とはなにか 山中六『一滴』
北爪満喜 書くことで祝う、意志としての明るさ 岡田ユアン『囀る、光の粒』

連載
青柳菜摘 セルフビーイング セルフインプロヴィゼーション

月評
小峰慎也 いや、荒れ狂っていた 詩書月評
藤本哲明 誘われる 詩誌月評

新人作品
2月の作品

選評
杉本 徹 そこに影のようなものが
川口晴美 生まれ、生きる、その痛みと呪いと救いの道筋

表紙・扉写真=山元彩香
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=佐野裕哉

定価1430円(本体1300円)

次号2025年3月号は、「特集・海外詩の前線――文学レジデンシーを通じて」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年12月27日発売 現代詩手帖1月号

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現代日本詩集2025

作品
中村稔 魂の行衛
安藤元雄 ねえや考
粕谷栄市 猿
北川 透 いま、ひび割れている、〈  〉に
吉増剛造 谷川俊太郎さん 御雛様ニ光ガサシタ
倉橋健一 行こか戻ろか
藤井貞和 詞(ことばだたかい)戦
高橋順子 沈下橋
佐々木幹郎 アルカイック・スマイル
荒川洋治 熊本の雑誌
井坂洋子 文鳥 他一篇
瀬尾育生 匪賊
吉田文憲 比内
朝吹亮二 朝(誤変換の)
野村喜和夫 惑星イヴからの生還(第一挿話)
時里二郎 演習林
池井昌樹 心 他一篇
松下育男 いつくしむ人 谷川俊太郎さんへ
小池昌代 木より遅れて
四元康祐 島をほどく
城戸朱理 生死
広瀬大志 新異情小曲抄
川口晴美 頭状花序
和合亮一 Y
田原 高円寺駅 谷川俊太郎を悼む
蜂飼 耳 製造番号0
日和聡子 白蘭
杉本真維子 フレベリイ
小笠原鳥類 画集(とイミダス)に岡田隆彦が解説を 資料を調べる詩
杉本徹 ヴィオラ 他一篇
岸田将幸 間違った愛
久谷雉 襲来
最果タヒ ぼくの葬式
文月悠光 おろし金
暁方ミセイ 地球の住み心地
森本孝徳 懐炉
岡本啓 オン・ボード
井戸川射子 海の断片
佐藤文香 パーティー

連載完結
平田俊子 「私はァ、生きるゥ」 なにが詩それが詩

連載詩
高橋睦郎 不運に愛されて E・A・ポオへ あなたへ
山尾悠子 漏斗と螺旋その他 鏡の中の鏡

受賞第一作
望月遊馬 冬から春へ〈わたし・相剋〉 第62回歴程賞受賞第一作


月評
小峰慎也 思うまで待ってくれ 詩書月評
藤本哲明 ノーガードで 詩誌月評

連載
中尾太一+藤原安紀子 言葉と在ろうということ 共の、壊れた外口で
青野暦 けれども忘れつぽい蝶は 明るいページで
青柳菜摘 セルフドライビング セルフインプロヴィゼーション

書評
柿沼徹 表紙をはずした肌色の文庫本 丸田麻保子『カフカを読みながら』
竹内敏喜 複数の時間の重なりとしての達成 髙野尭『誰のでもない/レリギオ』

新人作品
1月の作品

選評
川口晴美 思い切り、開き直り、粘り、流れ出てその先へ
杉本徹 言葉の足し算と、引き算

表紙・扉写真=新津保建秀
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=佐野裕哉

増頁特別価格1650円(本体1500円)

次号2025年2月号は、「特集・新川和江、詩に生きて」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年11月28日発売 現代詩手帖12月号

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現代詩年鑑2025

討議
瀬尾育生+中本道代+尾久守侑 時間への戦略が問われている 二〇二四年展望

2024年現代詩展望
蜂飼 耳 悩むべき点は移動する 詩の現在へ
有働 薫 キャリアから獲得されるもの
阿部嘉昭 簡素化と複雑化、その他
森本孝徳 草木花奇品家雅見(そうもっかきひんかがみ)
小峰慎也 第一、二詩集を読む 新鋭展望
河野聡子 《lux poetica》の六冊を読む
神尾和寿 「現代」とは主体性のことである 詩書展望
松本秀文 自由の構想 詩誌展望
野村喜和夫 詩論ならざる詩論へ 詩論展望
福島 亮 反‐透明の〈わたし〉たち 翻訳展望
和合亮一 星明りに独り言ちて膨らんでゆくために。 谷川俊太郎の座標
峯澤典子 『松浦寿輝全詩集』を生きる。 唯一の「白さ」のなかで。
向坂くじら 詩を読みたいという衝動にかなう本 『カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!』
広瀬大志 それは榎本櫻湖による「サクラコの会」だった
笠木 拓 尊厳はアテンションの手前に 短歌展望
安里琉太 「主体」について 俳句展望
小髙美穂 流転し続ける世界で 本誌表紙写真解題

書評集
吉田文憲 野木京子『廃屋の月』
田中庸介 新井高子『おしらこさま綺聞』
山内功一郎 和合亮一『LIFE』
たかとう匡子 日和聡子『其処』
倉田比羽子 中尾太一『フロム・ティンバーランド』
髙塚謙太郎 久谷雉『花束』
田中さとみ 望月遊馬『白くぬれた庭に充てる手紙』
山田亮太 高村而葉『生きているものはいつも赤い』
駒ヶ嶺朋乎 水城鉄茶『ジャキジャキ』

アンケート 今年度の収穫

資料
詩人住所録
詩書一覧/詩誌一覧
現代詩手帖総目次(二〇二四年)

アンソロジー
芦川和樹 ヴォネガットとブタのヒヅメ
石田瑞穂 E
大島静流 被膜
岡崎 純 蝸牛
小川芙由 きょりごと
小川三郎 亀と大仏
オリオン瞬平 臆病風
嘉陽安之 魔法
佐藤文香 夏の夜
張 文經 つぐなう
布施琳太郎 涙─2
麻生直子 友の開墾
北川 透 悲歌 アバターの死
小池昌代 夜のパゥ
瀬尾育生 満月
谷川俊太郎 舌を嚙む
広瀬大志 鈴なりの赤い実のイシュー
青野 暦 アヴァンタイトル
朝吹亮二 ユキヒョウの夢
井坂洋子 詩集
川口晴美 骨と犬
髙塚謙太郎 風景
中村 稔 月の雫 二〇
藤田晴央 空の泉
水沢なお オイルになる
村田正夫 時代の船
飯沢耕太郎 キアカ
小峰慎也 抱きしめてながれた日記
中村 薺 春子
新井高子 おーしらさま考
伊藤悠子 毛糸の帽子
有働 薫 マ・ポエジイ アンドレ・ブルトン「自由な結合」に倣って
大崎清夏 地面
神尾和寿 ぱちぱち
杉本 徹 砂時計の砂──ある夏の
たかとう匡子 遁走曲
高橋順子 影絵の絵本
玉井國太郎 バード
野木京子 汽水域
野村喜和夫 ヒメのヒーメン
松浦寿輝 海 人外詩篇38
秋山基夫 夕暮れ
國峰照子 ろ
佐々木幹郎 今の あなたは
竹内敏喜 ヴォルフィー変奏(抄)
田中清光 立原道造の姿
池井昌樹 破れ傘
岩木誠一郎 冬の言葉
小笠原鳥類 ウミスズメ(海雀)は「五角形。」魚(233ページ)
木田澄子 『セル 塩の犬 雨の馬』 より
最果タヒ 愛になる
橘 しのぶ 水栽培の猫
建畠 晢 まぼろしの商い
時里二郎 荒ぶるつわものに関する覚書(抄)
中本道代 音楽
西原真奈美 いつか砕けるものとして
平田俊子 水の一日
文月悠光 丘からの帰還
細田傳造 杭 より
山田亮太 うなぎ
依田義丸 胃中の蝶
稲川方人 遠い雷光の地、論証の月日
岩阪恵子 大きく目を
齋藤 貢 遠い春
ジェフリー・アングルス 木を逆さまに シーヘンジ
花氷 ウォーターカラー
平山弥生 始めに言葉ありき
松川紀代 練習
松本秀文 やどかり
和田まさ子 声は残る
ゐしもりみづゑ ベッドタウン
網谷厚子 水夏
池澤夏樹 昔の話 一 二隻の船
岡本 啓 地球
粕谷栄市 蟹
清岳こう 牛のよだれ
久谷 雉 童謡
髙野 尭 雛鳥
中村梨々 わたしの手とだれかの手と、その隣に
蜂飼 耳 詩人と地形
洞口英夫 少年
丸田麻保子 駅
望月遊馬 歌うひと
糸井茂莉 フランス組曲(南仏から少し) より
岡田ユアン 囀る、光の粒
神田智衣 祖母を抜く
颯木あやこ 汝
高安海翔 犬うごかん
竹中優子 くるぶし
寺道亮信 ナタデココ建設
のもとしゅうへい 通知センター
松岡政則 洗練がなんだ
吉増剛造 素通りする視線 フランツ・カフカ
四元康祐 問答
石田 諒 喉のつかえ
榎本櫻湖 睡蓮の覚醒、または〈الكتاب〉へのつめたい憧れとméditation
岡和田晃 沈黙の先に、聞こえるは
尾久守侑 IWABH
海東セラ すみれのテロル
金井雄二 川原の土手で 菅原克己さんへ
城戸朱理 緋色を踏んで
小松宏佳 パタパタパタ
佐川亜紀 月の乳房 高良留美子氏追悼(2)
佐峰 存 天秤
清水恵子 潤? harmony
杉本真維子 生き物
田中健太郎 洞窟の麦
伯井誠司 「叙事詩 国始事」第五部 より
日和聡子 ぱえら
藤井貞和 のたうつ白馬
藤原安紀子 r oo t
青柳菜摘 窓神楽
暁方ミセイ あたまのなかで
荒川洋治 ダリヤ・ライン
一方井亜稀 ハイライト
植木信子 ゆく川けぶる川
草間小鳥子 圧倒的に弱く多数の、そして無価値な
倉橋健一 気まぐれな夢
高村而葉 彫り込まれた、本を開いている
照井知二 思い出
田原 骨董の自嘲
冨岡悦子 川の名を
中尾太一 フロム・ティンバーランド(抄)
中嶋中春 Star overhead
水田宗子 非地
峯澤典子 一通
山中 六 芭蕉/一滴/別れ
田中さとみ 消える花札
和合亮一 LIFE
高橋睦郎 虹 松岡正剛に

表紙・扉写真=木村和平
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩

増頁特別価格2970円(本体2700円)

次号2025年1月号は、「現代日本詩集2025」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年10月28日発売 現代詩手帖11月号

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新鋭詩集2024【作品特集】

作品
水城鉄茶 食欲
のもとしゅうへい 魔法
高安海翔 親密さ
花氷 夜景樹
中嶋中春 Good Enough
石田 諒 遮光
雪柳あうこ 踏切にて
青木風香 写経、の重篤性について(最後まで話す)
牛島映典 すがた
雨澤佑太郎 赤い芝生の午後の日本で
今宿未悠 水を動かす
奥山紗英 逆再生
川窪亜都 渦、指先まで
森田陸斗 皮膚間
栁川碧斗 蒸発
山内優花 グリーン・スリーヴス
故永しほる 故障/反故

アンケート
新鋭詩人2024 profile


【特集】同じ屋根の下で――台湾同志詩の現在

アンソロジー
同じ屋根の下で 台湾同志詩アンソロジー 台湾現代詩研究会編
河岸 更衣室の象
騒夏 少なくともわたしが彼女と目を見交わす人生のいつかに
陳牧宏 プールサイド 三景
楊佳嫻 異端
顔嘉琪 わたしは猫
黄岡 女神のメタモルフォーゼ
鄭聿 1980/1208
葉青 傷
許悔之 白蛇の言い分
若驩 二〇四六年に発見された古代の脚本の残頁
小令 あなただけだよ
洪暁嫻 蝶々――aへ
零雨 MRT/大量高速輸送(二〇一四)――Wに
孫梓評 私はある男の子を愛していた――バンコクの印象
鯨向海 旅先の出逢い――ボルネオ島の記憶
凌性傑 あなたに書いた祝婚歌、花蓮にて
顔嘉琪 熟年
陳克華 きみはぼくがきみの何を愛したか永遠にわからない

論考
三木直大 屋根を架けることと壊すこと
三須祐介 同志文学の当事者性について
楊佳嫻/赤松美和子訳 台湾同志詩のなかの「同じ思いの子どもたち」
及川 茜 マレーシアで同志詩を書くということ


対談合評
川口晴美+杉本 徹 内的な必然性と向き合う 新人作品合評

連載詩
高橋睦郎 あまりに境涯的な シャルル・ボオドレエルへ
平田俊子 二枚舌 なにが詩それが詩
山尾悠子 スワンの恋 鏡の中の鏡

連載
蜂飼 耳 呼びかける詩の展開 最果タヒ 詩の現在へ
中尾太一+藤原安紀子 詩の原型、言葉の身体 共の、壊れた外口で
青野 暦 「ノンセンス」とその破れ目 明るいページで
青柳菜摘 セルフデリバリー セルフインプロヴィゼーション

レクイエム
高野民雄 むかし「凶区」があった 私たちはそこで 詩を書いたり遊んだりした 渡辺武信追悼

レビュー
依田冬派 あなたを探していた 森井勇佑監督『ルート29』
菊井崇史 峻拒と希求がもたらすもの 音楽公演『歌と逆に。歌に。』

書評
奥間埜乃 「わたし」の気配が滲む 高安海翔『誰もいない夜 lux poetica⑤』
白鳥央堂 iPhoneとわたし のもとしゅうへい『通知センター lux poetica⑥』
江夏名枝 青い狼煙 颯木あやこ『アウラの棘』
紫衣 あなたのために 橘しのぶ『水栽培の猫』
金子彰子 「しんでゆく」なかでいきること 西原真奈美『迎え火』
水島英己 贈り物としての霧と声 今福龍太『霧のコミューン』

月評
神尾和寿 黄昏が訪れんとする時 詩書月評
松本秀文 詩誌は遠くまで行く 詩誌月評
笠木 拓 〈ふる〉の詩学 藪内亮輔『心臓の風化』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 季語と主体Ⅳ 季語を形而上の位置におかないために 到来する言葉[俳句]

新人作品
11月の作品

表紙・扉写真=上原沙也加
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)

次号2024年12月号は、「現代詩年鑑2025」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年9月27日発売 現代詩手帖10月号

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【特集】白石かずこ、果てなき詩の航海

対談
高橋睦郎+小池昌代 野放図に闘いつづけた知性

アンソロジー
白石かずこ代表詩選 高橋睦郎・小池昌代 選
Now is the time/ハドソン川のそば/男根/10月のセンチメンタル・ジャーニー/My Birthday/雨季・または脱出の試み/中国のユリシーズ/生霊(カア)/メローを消せ/現れるものたちをして/バス停

レクイエム
吉増剛造 神人ノ長息
井坂洋子 数億光年の一瞬
水田宗子 スピリットは風に乗って 白石かずこさんへ
原 成吉 ジャズとビートと白石かずこ 朗読とトークの記録
バートン・ブルーム エロスと宇宙のはざまで 白石かずことの思い出
山崎佳代子 母
白石由子 母の思い出
津村由美子 白石かずこさんとの日々
岡本 啓 会わない

インタビュー
菱沼眞彦 半世紀をともに過ごして

写真
白石かずこアルバム

資料
白石かずこ年譜1931-2024


【特集】シュルレアリスム宣言100周年

論考
朝吹亮二 詩、自由、愛、新たな秩序へ 『秘法十七』『シャルル・フーリエへのオード』
永井敦子 日本の「シュルレアリスム宣言」を読む
京谷裕彰 冨士原清一 ふたたびの東京 一九三七‐一九四四
伊藤琢麻 シュルレアリスム詩と第一言語、第二言語


新連載詩
水沢なお つめたい水 水辺のカーテンがゆれる

クリティーク
守中高明 非‐人間的なるものの詩学(下) 生、不可能、証言

作品
中上哲夫 ドラマのようにはいかない コロナ禍の日々
田野倉康一 TSUKISARA18
渡辺玄英 地球の影が落ちて
広田 修 連禱
漆原正雄 どうやらまだ

連載詩
高橋睦郎 山水詩とは 謝霊運へ
平田俊子 花江 なにが詩それが詩

連載
岸田将幸 信じるに値するもの 帰農する宮沢賢治(下) 夢の後のかざぐるま
青野 暦 止まり木に詩人のをらぬ夜の秋 明るいページで
青柳菜摘 セルフプレグナンシー セルフインプロヴィゼーション

書評
藤田晴央 煮えたぎる詩的表現 齋藤貢『遠い春』
一方井亜稀 綿々とつづく言葉たちわたしたち 『大崎清夏詩集』
栗原飛宇馬 魅惑的な光学装置 安智史『萩原朔太郎と詩的言語の近代――江戸川乱歩、丸山薫、中原中也、四季派、民衆詩派など』

月評
神尾和寿 問題のある生き方 詩書月評
松本秀文 詩の読み方 詩誌月評
安里琉太 季語と主体Ⅲ 季語を形而上の位置におかないために 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 外気にさらす裸身の心 川本千栄『裸眼』 うたいこがれる[短歌]

新人作品
10月の作品

選評
川口晴美 書き続けることでしかたどり着けない
杉本 徹 現実と、もうひとつの現実

表紙・扉写真=今井智己
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)

次号2024年11月号は、「特集・新鋭詩集2024/同じ屋根の下で――台湾同志詩の現在」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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2024年8月28日発売 現代詩手帖9月号

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【特集】粟津則雄――精神の軌跡

歌仙
粟津則雄+古井由吉+吉増剛造+菊地信義 越の梅の巻/鬚面の巻/馬洗ふの巻/時はいまの巻/ロマネスクの巻

追悼
吉増剛造 歌仙 光なき光に曝さらされて
高橋順子 粟津さんは詩人だった
三浦雅士 ひとつの時代の終わり 粟津則雄を悼む
鈴村和成 ランボーと父親
野村喜和夫 ふたたび批評的共生へ 『正岡子規』を読む
池井昌樹 原初の問い 『畏怖について など』をめぐって
近藤洋太 音楽の薫陶
齋藤 貢 レンブラントの恐るべき眼 粟津則雄さんを悼む

資料
粟津則雄主要著作一覧


小詩集
Sawako Nakayasu/柴田元幸訳 T-SHIRTS FOR ANTS WHO HAVE COME UNDONE: AND OTHER POEMS ほどけっちまったアリのためのTシャツ 他三篇

座談会
円城 塔+布施琳太郎+平川綾真智 「詩情」の変換 AI時代に編む言葉

作品
安藤元雄 妹の思い出
支倉隆子 9月らら・雑
嘉陽安之 牙

連載詩
高橋睦郎 明るい冥界 王維へ
平田俊子 踊り子草 なにが詩それが詩
江代 充 童子 小冊の栞
山尾悠子 夢見る階段愛好者の話 鏡の中の鏡

追悼
今福龍太 夢通いの涯てで 追悼・川満信一

連載
藤原安紀子+中尾太一 くらやみのなかで 共の、壊れた外口で
岸田将幸 信じるに値するもの 帰農する宮沢賢治(上) 夢の後のかざぐるま
青野 暦 土を踏んでゆくため、わたしの足の裏は濡れた。 明るいページで
青柳菜摘 セルフプロデュース セルフインプロヴィゼーション

書評
福島 亮 小ささの倫理、世界大の「詩の親密圏」 阪本佳郎『シュテファン・バチウ――ある亡命詩人の生涯と海を越えた歌』
目黒裕佳子 真実を告げ知らせる禁断の果実 高柳聡子『埃だらけのすももを売ればよい――ロシア銀の時代の女性詩人たち』
佐峰 存 蝶から羽化する蝶 アマンダ・ゴーマン/鴻巣友季子訳『わたしたちの担うもの』
ロペス・パソス・フアン・ホセ 自由への賛歌 ルース・ポソ・ガルサ/桑原真夫編訳『秋のコンチェルト』
田村奏天 暗い美を靡かせる鳥類の旅 小笠原鳥類『吉岡実を読め!』

月評
神尾和寿 どこかで始まり、どこかで終わる 詩書月評
松本秀文 言葉にできない 詩誌月評
笠木 拓 光を容れた器はじきに 岡本真帆『あかるい花束』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 季語と主体Ⅱ 季語を形而上の位置におかないために 到来する言葉[俳句]

新人作品
9月の作品

選評
杉本 徹 この世界を凌駕するほどの
川口晴美 物語では掬い取れない輝きを求めて

表紙・扉写真=清水裕貴
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩

定価1430円(本体1300円)

次号2024年10月号は、「特集・白石かずこ 果てなき詩の航海」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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