2025年6月27日発売 現代詩手帖7月号
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【特集】詩論と実作のあいだ
◎論考+作品
野村喜和夫 詩論と詩作の関係をめぐる全史
小池昌代 遺伝する声 萩原朔太郎・米津玄師・入沢康夫
四元康祐 詩の集合的神経叢
川口晴美 GHOST IN THE POEM
杉本 徹 詩論の本質としての空洞について
石田瑞穂 魚石抄 詩的構造、ことば、メディアの交感
小笠原鳥類 いま、入沢康夫の、組み立てられすぎた言葉を 『詩の構造についての覚え書』と『倖せ それとも不倖せ』
山﨑修平 君は詩だ 『詩の構造についての覚え書』を手がかりとして
伯井誠司 詩を始めるために
山本浩貴 偶然と人物の位置 「総合の夢」はAI以後どのように継承され、そこで「詩論と実作」に従事する人類はいかなる機能を果たす(と信じる)のか
◎インタビュー
吉増剛造+堀内正規(聞き手) 『オシリス、石ノ神』をめぐって(下)
◎対談
陳 育虹+和合亮一 森羅万象への「回帰」の力 災禍のなかで詩を紡ぐ
◎作品
安藤元雄 鰈を釣る
冨岡悦子 海辺の翼 第58回日本詩人クラブ賞受賞第一作
野崎有以 取得時効
◎レポート
カニエ・ナハ にゃんだこりゃ 岡﨑乾二郎「而今而後」展のための試論
◎レクイエム
三浦雅士 平林敏彦は死なない 遺稿集『斜塔から』の衝撃
井川博年 もう二度と現れない「戦後派」最後の詩人 追悼・平林敏彦
◎連載詩
高橋睦郎 窮極は母子像さがし ジャン・ジュネへ
古川日出男 嵐の夜ではなく 火歌 hiuta
水沢なお 約束 水辺のカーテンがゆれる
◎連載
北川 透 戦争機械とカルメンは、服を脱いで 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 井戸川射子と移動 その1 靴下をはんぶん履いてねむる
青柳菜摘 セルフデモクラシー セルフインプロヴィゼーション
◎レポート
山田亮太 自然の、災禍の、音の詩人 陳育虹『薄明光線その他』刊行記念 日台現代詩ミニセミナー
◎書評
金井万理恵(暁方ミセイ) 足跡は時間につれ、時間を融かすとても早く 陳育虹『薄明光線その他』
中尾 太一 詩集を贈与されるということ 手塚敦史『気化』
阿部嘉昭 抒情美と哲学性 蜆シモーヌ『uta こめでぃあ uta』
◎月評
小峰慎也 魂が成長するのか 詩書月評
藤本哲明 揺らいでいるものの方へ 詩誌月評
◎選評
久谷 雉 長い針
駒ヶ嶺朋乎 誠実でいて、明晰でいて、
◎新人作品
7月の作品
表紙・扉写真=鈴木崇
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉
定価1430円(本体1300円)
次号2025年8月号は、「〈戦後〉80年への問い」を予定しています。どうぞお楽しみに。