北川朱実『夜明けをぜんぶ知っているよ』
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第29回富田砕花賞受賞!
第29回富田砕花賞受賞!
記憶は
来なかった夜明けを口につめて
体の外側を
旅しているのではないか
(「記憶は、」)
誤差をこぼして転送される時間、髪に子どもを住まわせる幻を見る女、虹売り、一日だけ交換した人生――夜の地図で湾岸線を歩き、透明な刻の漂流物を掬いあげる。海峡をわたることば、物語のかけらたち。新境地を拓く25篇。装画=辻憲
〇同じ著者によって
『乾杯』(2025年)
『遠く、水門がひらいて』(2020年)
『三度のめしより』(2015年)
本体2500円+税
A5判上製・110頁
ISBN978-4-7837-3582-3
2017年9月刊