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和田まさ子『よろこびの日』

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まだ世間の中にいる


みんなが遠くを見ようとしているが
きょうのコンビニの陽だまりに新色の口紅
なつかしい、人の唇
(「あたらしい謎」)

「生きて帰ってきて/さて、どうする」(「この町のルール」)。つまずきながら日々を歩き、さまざまな声に耳をすます。詩歌文学館賞を受賞した『軸足をずらす』から3年、さらに磨きのかかった筆法をもって詩人の歩行はつづく。全4章37篇を収める、充実の第5詩集。本文デザイン=岡本啓、装幀・装画=井上陽子

2640円(税込)
四六判上製・144頁
ISBN978-4-7837-3752-0
2021年6月刊

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