待望の第二詩集
ストッキングの狂気のなかでおそるおそる聞いた
「奥さんか恋人にあげるでしょう」
ソ連の人たちに淡い憧れを抱いた
(「ソ連のおばさん」)
「ボクサーは詩人で 詩人はボクサーだ/リングを去っても 詩が書けなくなっても たたかいつづける運命なのだ」(「ネオン」)。ペンを握りしめ、詩人は走り続ける。かけがえのない人々と場所を見送るために――。中原中也賞から4年、受けて立つ初の防衛戦。装画=岩佐なを
2420円(税込)
A5判並製・104頁
ISBN978-4-7837-3753-7
2021年7月刊
