詩の本の思潮社

ホームイベント情報月別リスト > アーカイブ
イベント情報

「荒地を荒地として生きること」特別鼎談

2023年09月20日

酒井直樹+坪井秀人「現代詩手帖」連載完結記念

日時:2023年9月28日(木)10時(JST)~13時
ハイブリッド形式(対面参加の場合は事前登録必要)
会場:早稲田大学戸山キャンパス39号館5階第5会議室

参加者:
酒井直樹(コーネル大学、リモート参加)
坪井秀人(早稲田大学)
渡邊英理(大阪大学)コーディネーター

zoom情報:
トピック: 酒井・坪井・渡邊鼎談
時間: 2023年9月28日 10:00 大阪、札幌、東京
https://us02web.zoom.us/j/83664983255?pwd=alhJTlFaUlVpMjNNR1ZEUjlkMkRMdz09

ミーティングID: 836 6498 3255
パスコード: 489533

***

「現代詩手帖」で2021年8月号から2023年5月号まで9回にわたって連載された酒井直樹氏と坪井秀人氏の対話「荒地を荒地として生きること」の完結を記念して、全体を総括するための座談会を開催いたします。

連載中はコロナ禍でもあり、やりとりは日本とアメリカの間で往復書簡の形をとって行われましたが、最後に一度、坪井氏の現在の勤務地である東京と酒井氏の住むイサカをオンラインでつないで鼎談形式で行います。

提題者として、昨年『中上健次論』を刊行され、現在、「文學界」で新人小説月評、共同通信配信・文芸時評を担当されている大阪大学の渡邊英理氏をお招きします。この内容を踏まえて、来年には以文社から書籍化される予定です。

酒井氏と坪井氏は、「現代詩手帖」2001年11月号「特集・鮎川信夫 「現代史」とは何か」での対話「複数の「戦後」へと働きかける思考へ 鮎川信夫の死と詩的言語」をきっかけに、21世紀の始まりから20数年をかけて東京、名古屋、イサカを行き来しながら対話を重ねてこられました。今回の連載の書籍化は、日本の「戦後」を相対化するための対話の集大成になるはずです。

原則としてはオンラインでどなたにもご参加いただけますが、対面での参加を希望される方は事前に坪井秀人(hidetot@h3.dion.ne.jp)までご所属とお名前をメイルでお知らせください(9月26日締切)。

nullnullnullnull

***

現代詩手帖2021年8月号
荒地を荒地として生きること 対話1
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2730.html

2021年9月号
近代化の中の「日本語」 対話2
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2738.html

2021年10月号
国民語を再考する 対話3
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2757.html

2022年1月号
国民語と天皇制 対話4
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2808.html

2022年3月号
多言語性と日本語の死産 対話5
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2825.html

2022年6月号
文明論的転移と日本文化論 対話6
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2870.html

2022年10月号 対話7
「関係的同一性」から「種的同一性」への移行
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2935.html

2023年2月号 対話8
「種的同一性」と天皇制
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_2998.html

2023年5月号 対話9
国民国家と文学のシステム
http://www.shichosha.co.jp/gendaishitecho/item_3030.html


メリンダ・スミス氏来日記念、関連イベント

2023年09月19日

9月30日(土)
13:00〜ワークショップ/18:00〜トーク&リーディング
出演:メリンダ・スミス、川口晴美、菊地利奈

ワークショップ
poettry transcreation workshop
13:00〜16:00 12:45開場
会場:早稲田大学39号館6階 第7会議室

トーク&リーディング
詩の共訳~コラボレーティブ・アートとしての試み~
18:00〜20:00 17:45開場
会場:室伏鴻アーカイブカフェ SHY
新宿区早稲田鶴巻町557小笠原ビル1F
料金:2000円(ワインをご自由にお飲みいただけます)
定員:20人

申込:kikuchi@biwako.shiga-u.ac.jp(菊地)

***

オーストラリアの詩人、メリンダ・スミスさんをお招きして、ワークショップ、トーク&リーディングイベントを行います。英語で書いている詩人と日本語で書いている詩人が、「詩」という共通言語を介して互いの作品を翻訳するとき、なにがおこるのか。

2017年のキャンベラ詩祭に日本から伊藤比呂美さん、山崎佳代子さん、川口晴美さん、新井高子さんが参加されました。そのとき実際に共訳作業を体験したメリンダ・スミス、川口晴美両氏と、ふたりの間の架け橋となった滋賀大学の菊地利奈氏が、その方法、体験談、共訳作業から受けた影響を語ります。

当日は、前半で、英語圏で日常的に行われているクリエイティブ・ライティングの例を参考にしたワークショップを行い、後半、場所を移動して、トークとリーディングの小さな会を予定しています。なお、10月6日は滋賀大学、10月7日には京都・徳正寺にて、それぞれ対談、朗読の出演が予定されています。お楽しみに。

nullnullnullnull

メリンダ・スミス
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州出身。オーストラリア国立大の法学部及び日本研究科卒。法律家、公務員、ITコンサルタント、大学教員をしながら、英ケンブリッジや米ワシントンDCで暮らす。詩集『ドラッグしてロック解除/緊急電話』(drag down to unlock or place an emergency call, Pitt Street Poetry, 2013)が2014年オーストラリア総理大臣文学賞を受賞。作品はイタリアやインドネシア語に翻訳されている。

川口晴美
福井県小浜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。東京在住。1985年、第一詩集『水姫』。2009年の詩集『半島の地図』で第10回山本健吉文学賞受賞。詩集『Tiger is here.』(思潮社、2015年)で第46回高見順賞、『やがて魔女の森になる』(思潮社、2021年)で第30回萩原朔太郎賞を受賞。2023年3から5月にかけて「世界が魔女の森になるまで 第30回萩原朔太郎賞受賞者 川口晴美」展開催。川口晴美監修、菊地利奈翻訳『喜ビ苦シミ翻ル詩 pleasant trouble日豪対訳アンソロジー』がある。

***

メリンダ・スミス+菊地利奈対談
他者を生きる~読書を通してあなたもわたしも〈100万回生きたねこ〉になる~

10月6日(金)13:00~14:20
場所:滋賀大学 総合研究棟〈士魂商才館〉3階セミナー室Ⅰ
人生は一度、自分はひとり。「もしあのとき別の選択をしていたら……」と想像することはできても、そのときに別の選択をした自分の人生を(今の自分の人生を維持しながら)生きることはできません。人間が自分の人生で実際に体験できることは限られています。本対談では、詩(本)を読むことで他者の人生を追体験することと人間が共生することの関係について、オーストラリアの詩人、メリンダ・スミスさんにお話していただきます。(使用言語:日本語と英語。通訳なし)

***

詩祭 百年のわたくし巻六

10月7日(土)16:00〜19:00
第1部 菅木志雄氏講演「わが妻 富岡多惠子」
第2部 朗読
素潜り旬/季村敏夫/メリンダ・スミス+菊地利奈
時里二郎/藤原安紀子/荒木みどり+吉田省念 /扉野良人
場所:徳正寺
料金:2500円 定員:40名
申込:info@tokushoji1476.com

https://tokushoji1476.com



鎌田尚美『持ち重り』第56回小熊秀雄賞受賞記念 師弟による対談と朗読のひととき

2023年09月13日

null

日時:10月5日(木)  
開場:19:00
開演:19:30
場所:ジュンク堂書店 池袋本店(171-0022東京都豊島区南池袋2丁目15-5)
料金:2000円(ドリンク代別)
出演=鎌田尚美、野村喜和夫
ゲスト=山田亮太

先ごろ第1詩集『持ち重り』で第56回小熊秀雄賞を受賞した新進気鋭の詩人鎌田尚美と、十年来の師であり、現代詩のトップランナーである野村喜和夫との記念対談。受賞の裏話にとどまらず、「詩とは何か」 「韻文詩と散文詩の違い」「詩と小説の違い」など、師弟ならではのざっくばらんなトークで、詩に親しみのない人にも愉しめる内容でお送りします。お二人による朗読も予定しております。ゲストとして山田亮太氏も登壇!

【主なトーク内容】(予定)
詩ってなんだろう? どうやって詩人になるの?
韻文詩と散文詩って何が違うの?
詩と小説ってどう違うの?
これからの詩のゆくえ

【講師紹介】
野村 喜和夫(のむら・きわお)
1951年埼玉県出身。戦後世代を代表する詩人のひとりとして現代詩の先端を走り続けるとともに、小説・翻訳・批評なども手がける。1993年、詩集『特性のない陽のもとに』(思潮社)で歴程新鋭賞、『風の配分』(水声社)で高見順賞、『ニューインスピレーション』(書肆山田)で現代詩花椿賞、『ヌードな日』(思潮社)および『難解な自転車』(書肆山田)で藤村記念歴程賞、『薄明のサウダージ』(書肆山田)で現代詩人賞、評論『移動と律動と眩暈と』(書肆山田)および『萩原朔太郎』(中央公論新社)で鮎川信夫賞、『美しい人生』(港の人)で大岡信賞を受賞。海外での評価も高く、英訳詩集Spectacle&Pigsty(Omnidawn)で 2012 Best Translated Book Award in Poetry (USA) を受賞。

鎌田 尚美(かまた・なおみ)
神奈川県出身。2013年ころより詩の創作をはじめる。その後「現代詩手帖」「ユリイカ」の新人投稿欄で活躍。第3回日本現代詩人会投稿欄「年間新人」のほか、2022年に「ユリイカの新人」に選ばれる。昨秋、第1詩集『持ち重り』(思潮社)を刊行し、今年の中原中也賞、日本詩人クラブ新人賞、H氏賞の最終候補に。第56回小熊秀雄賞は全選考委員の圧倒的評価をえて受賞した。
鎌田尚美『持ち重り』

問合・予約=TEL 03-5956-6111(同店)

https://honto.jp/store/news/detail_041000081503.html?shgcd=HB300/