2021年8月27日発売 現代詩手帖9月号
【特集】人類学/詩/映像
◎序言
管 啓次郎 三つの道なき道 「人類学/詩/映像」へのイントロダクション
◎作品
川瀬 慈 ムジェレ
◎対談
太田光海+小田 香 未明へ 関係性を撮る
◎論考
管 啓次郎 かれらが引き留めた光、未来の光 人類学的ドキュメンタリーと詩
金子 遊 悪魔たちの交感(コレスポンダンス) マイケル・タウシグ論
青木 敬 紡がれる詩/あぶり出される風景
◎エッセイ
新井 卓 映画の方へ 震災後フィクション映画と二つのゴジラ、そして死者たち
イリナ・グリゴレ 無関心ではない身体 民族誌映像とその他の残されたもの
ふくだぺろ ヒト以前の詩
布施琳太郎 いつまでも明け続ける夜のなかで
◎資料
川瀬慈、太田光海、小野香編 ブックリスト
◎巻頭詩
文月悠光 パラレルワールドのようなもの 痛みという踊り場で
◎連載詩
松浦寿輝 人外詩篇20
落合多武 WS N(皮剝物語)
◎作品
小笠原茂介 ジゼル激変
藤田晴央 風の球体
高橋玖未子 耳かき
岡島弘子 水の色
高田昭子 眠る児たちよ
新倉葉音 いたみ
◎アンケート
田口麻奈(質問)、藤井貞和、野沢啓、野村喜和夫、坪井秀人、宮崎真素美 応答「「荒地」から考える」
◎連載
酒井直樹+坪井秀人 近代化の中の「日本語」 対話2
◎新連載
吉増剛造+和合亮一 「記憶の未来」の先端で 石巻から/浪江から
◎連載完結
飯吉光夫 ドイツの最新詩人たち 3 ヨーロッパ/ドイツの最新詩人たち・最終回
◎クリティーク
矢野静明 ことばの新旧 加藤典洋の詩(下)
◎書評
佐々木安美 ない人の歌、ない人の物語。 池井昌樹『古い家』
阿部公彦 崇高な飛翔 颯木あやこ『名づけ得ぬ馬』
久谷 雉 「あいさつ」のエロス 現代詩文庫『松岡政則詩集』
北原千代 「さ緑」から「みどりの点点」へ 現代詩文庫『斎藤恵子詩集』
十田撓子 Where the angels are 現代詩文庫『福井桂子詩集』
中村えつこ 新たな角度からの発見 金智英『隣の国のことばですもの――茨木のり子と韓国』
辻 陽介 内側に分け入るまなざし 金子遊『光学のエスノグラフィ――フィールドワーク/映画批評』
佐藤モニカ もう一人の自分を訪ねる旅 神里雄大『越えていく人』
◎連載
水下暢也 無題10 小森はるか『the place named』 散文を映像に
船越素子 アンティゴネーはいった 妹よ 花束の弾を込めて わたしが詩を書くとき
今野 真 フィジカル 衣更着信『庚申その他の詩』 詩集偏愛図書館
藪内亮輔 異能の短歌史家として 瀬戸夏子『はつなつみずうみ分光器』 昏れてゆく短歌
福田若之 読点の位置 佐藤文香『菊は雪』 句がふるえるあいだ
◎レビュー
川島雄太郎 望まなくとも在る景色 小縞山いう+鈴木いづみ「寒天景色」
◎月評
松尾真由美 寄る辺なさの強度について 詩書月評
奥間埜乃 手渡す手 詩誌月評
◎新人作品
9月の作品
◎新人選評
岡本 啓 読むことで教わる
小池昌代 言葉が指し示す事実
表紙作品=スクリプカリウ落合安奈
表紙デザイン=戸塚泰雄
定価1430円(本体1300円)
次号2021年10月号は、「特集・定型と/の自由」を予定しています。どうぞお楽しみに。