詩の本の思潮社

ホーム現代詩手帖 > 2021年8月27日発売 現代詩手帖9月号

2021年8月27日発売 現代詩手帖9月号

null

【特集】人類学/詩/映像

序言
管 啓次郎 三つの道なき道 「人類学/詩/映像」へのイントロダクション

作品
川瀬 慈 ムジェレ

対談
太田光海+小田 香 未明へ 関係性を撮る

論考
管 啓次郎 かれらが引き留めた光、未来の光 人類学的ドキュメンタリーと詩
金子 遊 悪魔たちの交感(コレスポンダンス) マイケル・タウシグ論
青木 敬 紡がれる詩/あぶり出される風景

エッセイ
新井 卓 映画の方へ 震災後フィクション映画と二つのゴジラ、そして死者たち
イリナ・グリゴレ 無関心ではない身体 民族誌映像とその他の残されたもの
ふくだぺろ ヒト以前の詩
布施琳太郎 いつまでも明け続ける夜のなかで

資料
川瀬慈、太田光海、小野香編 ブックリスト

巻頭詩
文月悠光 パラレルワールドのようなもの 痛みという踊り場で

連載詩
松浦寿輝 人外詩篇20
落合多武 WS  N(皮剝物語)

作品
小笠原茂介 ジゼル激変
藤田晴央 風の球体
高橋玖未子 耳かき
岡島弘子 水の色
高田昭子 眠る児たちよ
新倉葉音 いたみ

アンケート
田口麻奈(質問)、藤井貞和、野沢啓、野村喜和夫、坪井秀人、宮崎真素美 応答「「荒地」から考える」

連載
酒井直樹+坪井秀人 近代化の中の「日本語」 対話2

新連載
吉増剛造+和合亮一 「記憶の未来」の先端で 石巻から/浪江から

連載完結
飯吉光夫 ドイツの最新詩人たち 3 ヨーロッパ/ドイツの最新詩人たち・最終回

クリティーク
矢野静明 ことばの新旧 加藤典洋の詩(下)

書評
佐々木安美 ない人の歌、ない人の物語。 池井昌樹『古い家』
阿部公彦 崇高な飛翔 颯木あやこ『名づけ得ぬ馬』
久谷 雉 「あいさつ」のエロス 現代詩文庫『松岡政則詩集』
北原千代 「さ緑」から「みどりの点点」へ 現代詩文庫『斎藤恵子詩集』
十田撓子 Where the angels are 現代詩文庫『福井桂子詩集』
中村えつこ 新たな角度からの発見 金智英『隣の国のことばですもの――茨木のり子と韓国』
辻 陽介 内側に分け入るまなざし 金子遊『光学のエスノグラフィ――フィールドワーク/映画批評』 
佐藤モニカ もう一人の自分を訪ねる旅 神里雄大『越えていく人』

連載
水下暢也 無題10 小森はるか『the place named』 散文を映像に
船越素子 アンティゴネーはいった 妹よ 花束の弾を込めて わたしが詩を書くとき
今野 真 フィジカル 衣更着信『庚申その他の詩』 詩集偏愛図書館
藪内亮輔 異能の短歌史家として 瀬戸夏子『はつなつみずうみ分光器』 昏れてゆく短歌
福田若之 読点の位置 佐藤文香『菊は雪』 句がふるえるあいだ

レビュー
川島雄太郎 望まなくとも在る景色 小縞山いう+鈴木いづみ「寒天景色」

月評
松尾真由美 寄る辺なさの強度について 詩書月評
奥間埜乃 手渡す手 詩誌月評

新人作品
9月の作品

新人選評
岡本 啓 読むことで教わる
小池昌代 言葉が指し示す事実


表紙作品=スクリプカリウ落合安奈
表紙デザイン=戸塚泰雄

定価1430円(本体1300円)


次号2021年10月号は、「特集・定型と/の自由」を予定しています。どうぞお楽しみに。

ご予約はこちらから