2022年9月28日発売 現代詩手帖10月号
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【特集】詩への扉――3つの対話
◎対談
松下育男+峯澤典子 詩に帰る、自分に返る
マーサ・ナカムラ+水沢なお 詩のなかで探す、詩を遊ぶ
豊﨑由美+広瀬大志 詩は、結局、抒情だ! カッコよくなきゃ、ポエムじゃない!・最終回
【小特集】松下育男『これから詩を読み、書くひとのための詩の教室』を読む
◎論考
阿部恭久 世界へ 肩から倒れそうに
梅﨑実奈 しょぼいたましい
石松 佳 これから詩を読み、書いてゆくわたしへ
谷口鳥子 「だらだら うろうろ わくわく」
◎巻頭詩
瀬尾夏美 宮城県伊具郡丸森町の戦後史2 声を汲む
◎連載詩完結
文月悠光 つまらないこと 痛みという踊り場で
◎作品
高橋睦郎 愛の勝利 オウィディウスへ
有働 薫 カラスと露草
江代 充 わたしの日を知るものはだれ#4 下絵抄
松浦寿輝 人外詩篇32
南原充士 わたし
◎新発見資料
那珂太郎戦中日記(下) 一九四三年九月九日―十八日 翻刻=日本現代詩歌文学館 注=小澤純
◎連続対話
酒井直樹+坪井秀人 「関係的同一性」から「種的同一性」への移行 荒地を荒地として生きること
◎連載評論
桑田光平 和解の詩 アラン・マバンク 上 声を集めて――フランス語圏の詩人たち
◎クリティーク
三原芳秋 一九二二――「荒地」と「意図」 百年後の〈いま・ここ〉で、ふりかえる
福島 亮 温め直すべき名前たち、ここにいる者たち 感応の詩人、エメ・セゼール(下)
◎連載
高良 勉 琉球弧の古典文学とは? 琉球弧から[インターポエティクス]
野崎有以 「健全な家庭」のしたたかさ 「抵抗」は梨の礫か?[インターポエティクス]
中村菜穂 ペルシア詩の境域 いま、世界で[イラン]
福田若之 句帳と句集と 天沢退二郎『アマタイ句帳』/岸本尚毅『雲は友』 句がふるえるあいだ
藪内亮輔 こころごとうたう 大森静佳『ヘクタール』 昏れてゆく短歌
◎書評
結城正美 木を植えた詩人 連東孝子訳『W・S・マーウィン選詩集』
大掛文子 言葉の玉響、魂の原郷を目指して 安俊暉『武蔵野』
糸井茂莉 重たさから明るさのほうへ 峯澤典子『微熱期』
伊藤悠子 いたたまれないほど素朴な祈り 北原千代『よしろう、かつき、なみ、うらら、』
田中庸介 詩にとって短歌とは何か 倉橋健一『歌について――啄木と茂吉をめぐるノート』
岡野絵里子 世界よりも大きな書物 柴崎聰『詩人は聖書をどのように表現したか』
◎月評
須永紀子 新しい神話が生まれる 詩書月評
山﨑修平 詩の広さ 詩誌月評
◎新人作品
10月の作品
◎新人選評
小笠原鳥類 チチカブリはウキゴリ(魚)、詩ではないものは詩
森本孝徳 幽霊たち
表紙作品=横山麻衣
表紙デザイン=戸塚泰雄
定価1430円(本体1300円)
次号2022年11月号は、「特集・琉球弧の詩人たち」を予定しています。どうぞお楽しみに。