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2022年8月26日発売 現代詩手帖9月号

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【特集】那珂太郎生誕百年

新発見資料
那珂太郎戦中日記(上) 一九四三年九月一日―八日 翻刻=日本現代詩歌文学館 注=小澤純

作品
那珂太郎 四季のおと

論考・エッセイ
三浦雅士 思想が詩に結晶するということ 那珂太郎の宇宙
阿毛久芳 煩悶する末期の眼からの声 那珂太郎戦中日記を読んで
小澤 純 那珂太郎と太宰治の一九四三年九月 「三田循司資料」から発見された那珂太郎の戦中日記
福田正治 父・那珂太郎
高橋順子 「まぼろし」という物 那珂太郎の句について
近藤洋太 那珂太郎と眞鍋呉夫
時里二郎 「もう残りの時はわづかしかない」
金澤一志 ほととぎ朱の音楽
橘 上 語りえぬものに対して沈黙しない 虚無を響かせる「音楽」

【小特集】土地と声 GeoPossession

座談会
松浦寿輝+島田雅彦+永方佑樹(司会) 憑依する土地――詩の身体

インタビュー
南條史生 アートの網の目の中心

レポート
田野倉康一 詩はあらゆる地面へ帰る、かも

作品
高橋睦郎 断片を頌歌に サッポオへ
黒羽英二 成田から興津へ アイヌ語古朝鮮語海洋民族語混在の地へ
江代 充 わたしの日を知るものはだれ #3 下絵抄
松浦寿輝 人外詩篇 31
田 原 島と湖 郭瀅瀅の写真と三島由紀夫
文月悠光 わたしのくまさん 痛みという踊り場で

新連載
桑田光平 声を集めて 声を集めて――フランス語圏の詩人たち

連載評論
蜂飼 耳 多声と変容の多面体 藤原安紀子 詩の現在へ
西 成彦 ゲットーの春 世界がゲットー化する時代に

クリティーク
福島 亮 「感応=摑みとられること」の詩学 感応の詩人、エメ・セゼール(上)

連載
高良 勉 詩表現と琉球諸語 琉球弧から[インターポエティクス]
野村喜和夫 身体による詩の翻訳 詩集『ダンスする食う寝る』舞台化公演を見て 横断する表現[舞踏]
藪内亮輔 生と死の岸辺 佐藤通雅『岸辺』 昏れてゆく短歌
福田若之 タルコフスキーと虚子 アンドレイ・タルコフスキー/鴻英良訳『映像のポエジア 刻印された時間』 句がふるえるあいだ

月評
須永紀子 新しいジャンルを拓く 詩書月評
山﨑修平 詩と現代 詩誌月評

書評
酉島伝法 尽きぬ里の記憶 平鹿由希子『集真藍里』
三井喬子 優しい井戸 新井啓子『さざえ尻まで』
杉中昌樹 死からの再生 福田拓也『DEATHか裸』
松下育男 明るみへ導いてくれる ハン・ガン『引き出しに夕方をしまっておいた』

新人作品
9月の作品

新人選評
森本孝徳 水の仕組みを奪い取り
小笠原鳥類 詩は怪しい呪文にすぎない

表紙作品=加藤巧
表紙デザイン=戸塚泰雄

定価1430円(本体1300円)


次号2022年10月号は、「特集・詩は、いま――3つの対話」を予定しています。どうぞお楽しみに。

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