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イベント情報

聖かずこ忌 saint KAZUKO'S memorial

2025年11月05日

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2025年12月19日(金)
13:30- 13:00開場

城西国際大学 東京紀尾井町キャンパス3号棟
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-3-20
https://www.jiu.ac.jp/campus/detail/id=10890

Ⅰ部 トーク
水田宗子、吉増剛造、菱沼眞彦

Ⅱ部 リーディング
野村喜和夫、巻上公一、小池昌代、岡本啓、
森山恵、中保佐和子、菊地利奈、辻和人

会費:2000円
*当日、会場にて料金をお支払いください。

問合:03-3267-8141
予約:https://peatix.com/event/4668100/view

昨年6月に亡くなられた、詩人・白石かずこさんに想いを寄せるトークとリーディングの会を開催します。

モダニズム、ビート・ジェネレーション、ブラック・パワーやウーマン・リヴ、カウンターカルチャーの洗礼を受け、時代の熱気を背負って、つねに現代詩のシーンを牽引しつづけた白石さん。

詩人が残した数多くの詩は、そこに託された思い、そのエッセンスがいまどこに受け継がれているのか、そもそも詩はどこにあるのか、そのことをたえず問いかけています。

***

白石かずこ(しらいしかずこ)

1931年、カナダ・バンクーバー生まれ。10代後半に、北園克衛の雑誌「VOU」に参加、早稲田大学第一文学部在学中の51年に詩集『卵のふる街』でデビュー。しばらくのブランクの後、60年ごろから詩作を再開。70年、『聖なる淫者の季節』で、H氏賞を受賞。1973年にアイオワ大学国際創作プログラムに参加、その後も各国の詩祭・芸術祭・作家会議に招聘される。アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの作家たちとの交流、ジャズとのセッションによるポエトリー・リーディングを積極的に行い、現代詩のシーンを担った。

『砂族』(82年、藤村記念歴程賞)、『現れるものたちをして』(97年、高見順賞、読売文学賞・詩歌部門)、『浮遊する母、都市』(2003年、晩翠賞)『詩の風景、詩人の肖像』(09年、読売文学賞・随筆・紀行部門)など、これまでに30冊近くの詩集を刊行、英語や仏語など20数ヶ国語に訳されている。1998年に紫綬褒章、2010年、セルビアの「スメデレボの金の鍵賞」を受賞。



現代詩の〈今〉をさがして

2025年10月02日

日英バイリンガル朗読会

10月11日(土)17:00-
場所:1003 https://1003books.stores.jp/about
〒650-0023 神戸市中央区栄町通1-1-9 東方ビル 504号室
1500円
要予約:1003books@gmail.com

オーストラリアの首都キャンベラで年に一度開催されてきた国際詩祭Poetry on the Moveのメンバーが来日し、日本語詩人とペアになって相互翻訳ワークショップを東京で開催しました。この朗読会では、海外から7名の詩人を迎え、ワークショップ内でできあがった訳詩(日本語)とともに、自作朗読(英語)をします。日本語訳詩は、ゲストの川口晴美さんたちが朗読します。海を越えてやってきた現代英語詩の<今>を、日英バイリンガル朗読を通してお楽しみください。
 
朗読:

Kawaguchi Harumi 川口晴美(日本)
福井県小浜市生まれ。東京在住。大学在学中に詩を書き始め、23歳のとき最初の詩集を出版。以降、10冊以上の詩集を作り、最新の詩集『やがて魔女の森になる』では第30回萩原朔太郎賞を受賞している。
 
Kimura Toshio 季村敏夫(日本)
京都市生まれ、兵庫県在住。詩集『木端微塵』(2004年、書肆山田)で山本健吉文学賞、『ノミトビヒヨシマルの独言』(2011年、書肆山田)で現代詩花椿賞受賞。 『生者と死者のほとりー阪神大震災・記憶のための試み』(1997年、人文書院)や『山上の蜘蛛―神戸モダニズムと海港都市ノート』(2009年、みずのわ出版)等、編著多数。
 
Tobirano Rabito 扉野良人(日本)
京都市生まれ。真宗大谷派德正寺住職。秋に詩祭「百年のわたくし」(於 德正寺/今年は11月9日)をいとなむ。編・著書に『ためさるる日 井上正子日記1918 - 1922』(法蔵館、2023年)、『ボマルツォのどんぐり』(晶文社、2008年)。
 
Tokisato Jiro 時里二郎(日本)
兵庫県出身、兵庫県在住。詩集『名井島』(2018年、思潮社)で第70回読売文学賞(詩歌俳句賞)及び第49回高見順賞受賞。最新詩集『伎須美野』(2025年、思潮社)で第63回歴程賞受賞。
 
Rina Kikuchi 菊地利奈(日本・司会)
滋賀大学教授、キャンベラ大学客員教授。長くキャンベラに暮らし、現在神戸在住。日英対訳詩集『Poet to Poet』(Jen Crawford共編、2017年)『Pleasant Troubles』(川口晴美監修、2018年)、『対訳左川ちか選詩集』(思潮社、2023年)の編訳者。

Es Foongエス・フォング 馮慧君(オーストラリア)
客家系中国人の血を引くマレーシア出身、ウルンジェリ(オーストラリアのメルボルン周辺地方)地方に住む詩人。メルボルンのソニック詩祭のディレクター。waffleirongirl.com
 
Alvin PANG アルヴィン・パン(シンガポール)
シンガポール出身の詩人・編集者。最新詩集は『All That Is Left of the Sea』(2025年)。作品はこれまで二十言語以上に翻訳されている。ダブリン文学賞の審査員、Civitella Ranieri財団フェロー、RMIT大学客員教員。
 
Bronwyn Lovell ブロンウィン・ラヴェル(オーストラリア)
オーストラリア・シドニーに生まれの詩人。17歳のときに交換留学生として愛媛県に滞在。南オーストラリア大学教員。研究対象はSF作品における女性表象。詩集『In Bed With Animals』(2022年)をはじめ、エコフェミニズム的な作品を通じて社会変革を訴える。
 
K A Nelson K A ネルソン(オーストラリア)
ニューサウスウェールズ州の小さな町マッジー生まれ、キャンベラ在住。オーストラリア各地で先住民の人々にかかわる仕事をしてきた詩人。詩集は『Inlandia』(2018年)と『Meaty Bones』(2023年)の2冊。
 
Paul Munden ポール・マンデン(イングランド)
イギリス出身。オーストラリアのキャンベラで開催されていた国際詩祭 Poetry on the Moveのディレクター。7冊の詩集をはじめ、多数のチャップブックの著者。ヴァイオリニストのナイジェル・ケネディについて散文と詩による研究書もある。
 
Penelope Layland ペネロペ・レイランド(オーストラリア)
詩人。編集者及びスピーチライターとして長く活躍。現在、オーストラリアのキャンベラとタスマニアで暮らす。『Nigh』(2020年)や『Beloved 』(2022年)など4冊の詩集がある。
 
Shane Strange シェーン・ストレンジ(オーストラリア)
オーストラリアのメルボルンに生まれ。詩集に『All Suspicions Have Been Confirmed』(2020年)。キャンベラに拠点を置く詩の出版社「Recent Work Press」の発行人を務め、これまでにオーストラリアをはじめ世界各国の詩人による100冊以上の詩集を刊行。
 
共訳:
Kanie Nahaカニエ・ナハ(詩人)
Kawaguchi Harumi 川口晴美(詩人)
Nakamura Kazue 中村和恵(詩人)
Park Kyongmi ぱくきょんみ(詩人)
Samine Zon 佐峰存(詩人)
Suge Keijiro 管啓次郎(詩人)
Yotsumoto Yasuhiro 四元康祐(詩人)
Damiana De Gennaro(ストックホルム大学大学院博士課程学生)
Irina Holca(東京外語大准教授)
Paula Martinez(上智大准教授)

撮影:深堀瑞穂
後援:滋賀大学