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『彼はまだ若い――呉晟二十一世紀詩集』(思潮社)刊行記念 日台現代詩ミニセミナーvol.2「詩と「人新世」」

2025年12月03日

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『彼はまだ若い――呉晟二十一世紀詩集』(思潮社)刊行記念
日台現代詩ミニセミナーvol.2
詩と「人新世」


『彼はまだ若い――呉晟二十一世紀詩集』(明田川聡士訳、思潮社)刊行を記念し、著者呉晟氏を招いてミニセミナーを開催します。

イベント概要
日時:2025年12月20日(土)14:00-17:00
会場:台湾文化センター(港区虎ノ門1-1-12 虎ノ門ビル2階 地下鉄「虎ノ門駅」すぐ)
入場無料(予約不要)

アクセスマップ


第1部 レクチャー「呉晟の詩的世界について」
明田川聡士 青井哲人

第2部 トーク&朗読「樹を植えるひと、海へ降りるひと」
呉晟×城戸朱理

通訳=明田川卓(中央大学)、黄耀進(早稲田大学)

*第2部終了後、書籍購入者を対象にサイン会を開催します。

問合=tel 03-3267-8141 sichosha@sight.ne.jp(思潮社)

共催 思潮社 台湾現代詩研究会(代表・三木直大) 科研費・若手研究22K13062(研究代表者・明田川聡士/中央大学)

出演者プロフィール

呉晟(Wu Sheng、ウー・シェン、ご・せい)
1944年、台湾・台南州嘉義郡(現、嘉義県)生まれ。彰化県渓州郷で育つ。屏東農業専科学校(現、国立屏東科技大学)を卒業後、故郷の渓州国民中学に赴任。教職のかたわら、農業と創作に従事。定年退職後は静宜大学、国立嘉義大学、大葉大学、修平科技大学にて文学を教え、国立東華大学にて名誉博士号を受章。詩集に、『飄揺裏』、『吾郷印象』、『向孩子説』、『泥土――呉晟二十世紀詩集』、『他還年軽――呉晟二十一世紀詩集』(以上、洪範書店)など。エッセイ集に、『農婦』、『店仔頭』、『筆記濁水渓』、『我的愛恋 我的憂傷』(以上、洪範書店)、『筆記濁水渓』、『一首詩一個故事』、『文学一甲子1――呉晟的詩情詩縁』『、文学一甲子2――呉晟的文学情誼』(以上、聯合文学)など。詩作は英語、韓国語、ベトナム語、フランス語に翻訳されている。1975年に中国現代詩奨、2007年に呉三連文学奨、2015年に台湾文学奨、2025年に行政院文化奨を受賞。

城戸朱理(きど・しゅり)
1959年、岩手県盛岡市生まれ。詩集に『召喚』『非鉄』『不来方抄』『夷狄』『千の名前』『地球創世説』『幻の母』『世界-海』『漂流物』、選詩集に『モンスーン気候帯』『現代詩文庫・城戸朱理詩集』。詩論に『潜在性の海へ』『戦後詩を滅ぼすために』、随筆に『吉岡実の肖像』、翻訳に『海外詩文庫 パウンド詩集』『エズラ・パウンド長詩集成』『T.E.ヒューム 全詩と草稿』がある。2014年にフィンランドで『幻の母』、22年にアメリカで選詩集『NAMES AND RIVERS』が刊行、「ワシントン・ポスト」紙で「2022年全米詩集ベスト5」に選出される。25年、詩集『火山系』『海洋性』を同時刊行。

明田川聡士(あけたがわ・さとし)
1981年、千葉県生まれ。早稲田大学卒業、東京大学大学院修了。博士(文学)。現在、中央大学文学部准教授。著書に、『李喬的自我追尋――「歴史素材小説」的寓意與可能性』(国立台湾大学出版中心)、『戦後台湾の文学と歴史・社会――客家人作家・李喬の挑戦と21世紀台湾文学』(関西学院大学出版会)など。訳書に、黄崇凱『冥王星より遠いところ』、劉梓潔『愛しいあなた』、林庭毅『裏組織の脚本家』(以上、書肆侃侃房)、陳又津『霊界通信』(あるむ)、李喬『藍彩霞の春』(未知谷)、李喬『曠野にひとり 李喬短編集』(共訳、研文出版)など。

青井哲人(あおい・あきひと)
1970年、愛知県生まれ/京都大学大学院博士課程中退。博士(工学)。神戸芸術工科大学、人間環境大学をへて、現在明治大学理工学部教授。2023年よりジャジャハウス管理人。単著に『ヨコとタテの建築論』(慶應義塾大学出版会)、『彰化一九〇六年』(acetate)ほか。共著に『戦後空間史』(筑摩選書)、『世界建築史15講』(彰国社)、『アジア都市建築史』(昭和堂)、『津波のあいだ、生きられた村』(鹿島出版会)、『沖縄と琉球の建築|Timeless Landscapes 3』(millegraph)、『日本都市史・建築史事典』(丸善)、『シェアの思想』(LIXIL出版)ほか多数。

大人のアート倶楽部 特別講演会①②

2025年11月21日

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☆大人のアート倶楽部 特別講演会①②

①畑谷史代講演会「石原吉郎とシベリア――詩作・思索が投げかけたもの」
ふじみ野市とゆかりの深い石原吉郎(1915~77年)は1950年代、詩壇に彗星のごとく現れ、またたくまに戦後を代表する詩人となりました。70年代に入るとシベリア抑留を基にした随筆を発表し、人間と戦争を深く見つめた思索は社会に波紋を投げかけました。戦後80年、石原生誕110年の節目に、石原の戦争とシベリア体験、戦後社会を結んで、石原の遺した詩作と思索の現代的な意味を考えます。

・日時:2025年11月24日(月・祝)14:00~16:00
・場所:ふじみ野ステラ・イースト(東武東上線「上福岡駅」東口より徒歩10分)多目的ルーム
・講師:畑谷史代(信濃毎日新聞論説委員)
・定員:50名(先着順)

②杉本真維子講演会「結論を捨てる力――詩で本質をつかむ」
宇宙そのものには結論が存在しないように、世の中の出来事も本来、白黒をつけられないものばかりです。けれども私たちの時間には限りがあるので、無理やりに結論をだして先へと進んでいるところがあります。詩はその時間制限という「人間の都合」を取り払って、宇宙の目でこの世を見渡そうとするものです。スピードばかりが求められる社会だからこそ、詩で自由になって、ものごとの本質を見つめてみませんか。その方法についてお話します。

・日時:2026年1月10日(土)14:00~16:00
・場所:ふじみ野ステラ・イースト(東武東上線「上福岡駅」東口より徒歩10分)ミーティングルームC
・講師:杉本真維子(詩人)
・定員:50名(先着順)

参加費無料(要予約)。下記の方法でお申し込みください。
・Googleフォーム:https://forms.gle/ZfQSAxT85oMgow3K8
・メール:fujimino.bunkakyokai@gmail.com(ふじみ野市文化協会)
・FAX:049-256-9709
メール、FAXでお申し込みの際は、
①氏名、②住所、③電話番号、④メールアドレス、⑤年齢、を記載してお申込みください。
詳細は→https://fujimino-bunkakyokai.com/event/tokubetsukouenkai_1_2

【講師紹介】
■畑谷史代(はたや ふみよ)信濃毎日新聞論説委員
1993年入社。報道部、文化部などを経て現職。連載「介護のあした」で新聞協会賞、連載「柊の垣根」で新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞。著書に「差別とハンセン病」(平凡社新書)、「シベリア抑留とは何だったのか 詩人・石原吉郎のみちのり」(岩波ジュニア新書)。

■杉本真維子(すぎもとまいこ)詩人
1973年長野県生まれ。学習院大学文学部哲学科卒。2002年に第40回現代詩手帖賞受賞。以降、詩集『袖口の動物』で第58回H氏賞・第13回信毎選賞、『裾花』で第45回高見順賞、『皆神山』で第31回萩原朔太郎賞受賞。最新詩集に『現代詩文庫 杉本真維子詩集』。エッセイ集に『三日間の石』。近刊に初の評論集『言葉に渇く底なし沼』。大学などで詩の授業も務める。2025年には愛猫との日常を映した「ネコメンタリー 猫も、杓子も。杉本真維子とこはく」(NHK・Eテレ)が放送された。

【お問い合わせ先】
ふじみ野市文化協会
TEL:049-256-9708 / FAX:049-256-9709
fujimino.bunkakyokai@gmail.com
https://fujimino-bunkakyokai.com