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大人のアート倶楽部 特別講演会①②

2025年11月21日

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☆大人のアート倶楽部 特別講演会①②

①畑谷史代講演会「石原吉郎とシベリア――詩作・思索が投げかけたもの」
ふじみ野市とゆかりの深い石原吉郎(1915~77年)は1950年代、詩壇に彗星のごとく現れ、またたくまに戦後を代表する詩人となりました。70年代に入るとシベリア抑留を基にした随筆を発表し、人間と戦争を深く見つめた思索は社会に波紋を投げかけました。戦後80年、石原生誕110年の節目に、石原の戦争とシベリア体験、戦後社会を結んで、石原の遺した詩作と思索の現代的な意味を考えます。

・日時:2025年11月24日(月・祝)14:00~16:00
・場所:ふじみ野ステラ・イースト(東武東上線「上福岡駅」東口より徒歩10分)多目的ルーム
・講師:畑谷史代(信濃毎日新聞論説委員)
・定員:50名(先着順)

②杉本真維子講演会「結論を捨てる力――詩で本質をつかむ」
宇宙そのものには結論が存在しないように、世の中の出来事も本来、白黒をつけられないものばかりです。けれども私たちの時間には限りがあるので、無理やりに結論をだして先へと進んでいるところがあります。詩はその時間制限という「人間の都合」を取り払って、宇宙の目でこの世を見渡そうとするものです。スピードばかりが求められる社会だからこそ、詩で自由になって、ものごとの本質を見つめてみませんか。その方法についてお話します。

・日時:2026年1月10日(土)14:00~16:00
・場所:ふじみ野ステラ・イースト(東武東上線「上福岡駅」東口より徒歩10分)ミーティングルームC
・講師:杉本真維子(詩人)
・定員:50名(先着順)

参加費無料(要予約)。下記の方法でお申し込みください。
・Googleフォーム:https://forms.gle/ZfQSAxT85oMgow3K8
・メール:fujimino.bunkakyokai@gmail.com(ふじみ野市文化協会)
・FAX:049-256-9709
メール、FAXでお申し込みの際は、
①氏名、②住所、③電話番号、④メールアドレス、⑤年齢、を記載してお申込みください。
詳細は→https://fujimino-bunkakyokai.com/event/tokubetsukouenkai_1_2

【講師紹介】
■畑谷史代(はたや ふみよ)信濃毎日新聞論説委員
1993年入社。報道部、文化部などを経て現職。連載「介護のあした」で新聞協会賞、連載「柊の垣根」で新聞労連ジャーナリスト大賞特別賞。著書に「差別とハンセン病」(平凡社新書)、「シベリア抑留とは何だったのか 詩人・石原吉郎のみちのり」(岩波ジュニア新書)。

■杉本真維子(すぎもとまいこ)詩人
1973年長野県生まれ。学習院大学文学部哲学科卒。2002年に第40回現代詩手帖賞受賞。以降、詩集『袖口の動物』で第58回H氏賞・第13回信毎選賞、『裾花』で第45回高見順賞、『皆神山』で第31回萩原朔太郎賞受賞。最新詩集に『現代詩文庫 杉本真維子詩集』。エッセイ集に『三日間の石』。近刊に初の評論集『言葉に渇く底なし沼』。大学などで詩の授業も務める。2025年には愛猫との日常を映した「ネコメンタリー 猫も、杓子も。杉本真維子とこはく」(NHK・Eテレ)が放送された。

【お問い合わせ先】
ふじみ野市文化協会
〒356-0011
埼玉県ふじみ野市福岡1丁目1番地1号
ふじみ野市役所 第3庁舎2階
TEL:049-256-9708 / FAX:049-256-9709
fujimino.bunkakyokai@gmail.com
https://fujimino-bunkakyokai.com




聖かずこ忌 saint KAZUKO'S memorial

2025年11月05日

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2025年12月19日(金)
13:30- 13:00開場

城西国際大学 東京紀尾井町キャンパス3号棟
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-3-20
https://www.jiu.ac.jp/campus/detail/id=10890

Ⅰ部 トーク
水田宗子、吉増剛造、菱沼眞彦

Ⅱ部 リーディング
野村喜和夫、巻上公一、小池昌代、岡本啓、
森山恵、中保佐和子、菊地利奈、辻和人

会費:2000円
*当日、会場にて料金をお支払いください。

問合:03-3267-8141
予約:https://peatix.com/event/4668100/view

昨年6月に亡くなられた、詩人・白石かずこさんに想いを寄せるトークとリーディングの会を開催します。

モダニズム、ビート・ジェネレーション、ブラック・パワーやウーマン・リヴ、カウンターカルチャーの洗礼を受け、時代の熱気を背負って、つねに現代詩のシーンを牽引しつづけた白石さん。

詩人が残した数多くの詩は、そこに託された思い、そのエッセンスがいまどこに受け継がれているのか、そもそも詩はどこにあるのか、そのことをたえず問いかけています。

「聖かずこ忌」の命名と揮毫は吉増剛造さんからいただきました。

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白石かずこ(しらいしかずこ)

1931年、カナダ・バンクーバー生まれ。10代後半に、北園克衛の雑誌「VOU」に参加、早稲田大学第一文学部在学中の51年に詩集『卵のふる街』でデビュー。しばらくのブランクの後、60年ごろから詩作を再開。70年、『聖なる淫者の季節』で、H氏賞を受賞。1973年にアイオワ大学国際創作プログラムに参加、その後も各国の詩祭・芸術祭・作家会議に招聘される。アレン・ギンズバーグらビート・ジェネレーションの作家たちとの交流、ジャズとのセッションによるポエトリー・リーディングを積極的に行い、現代詩のシーンを担った。

『砂族』(82年、藤村記念歴程賞)、『現れるものたちをして』(97年、高見順賞、読売文学賞・詩歌部門)、『浮遊する母、都市』(2003年、晩翠賞)『詩の風景、詩人の肖像』(09年、読売文学賞・随筆・紀行部門)など、これまでに30冊近くの詩集を刊行、英語や仏語など20数ヶ国語に訳されている。1998年に紫綬褒章、2010年、セルビアの「スメデレボの金の鍵賞」を受賞。