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フランソワ・ビュオ/塚原史・後藤美和子訳『トリスタン・ツァラ伝――ダダの革命を発明した男』

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ダダの創始者、初の評伝


この書物は、一つの世代以上にわたって共有されてきた、つぎのような不安に応えるものである。自分の二十歳の頃をどうしたら汚さずにすむだろうか? 人生の始まりの夜明けに絶対的な反抗を愛した者が、どうしたら既成秩序の番犬に成り下がらずにすむだろうか?
(「序文」)

第一次大戦下のチューリッヒで、既成価値の転覆と芸術の自発性を称えて現代アートの原点となったダダ運動。若くしてその熱狂を先導した、ルーマニア出身の詩人トリスタン・ツァラとは何者だったのか――。パリ・ダダの祝祭、シュルレアリスムとの確執、その後の政治参加から最晩年に至るまで、〝妥協なき反抗〟の全旅路。
ブルトン、コクトー、アラゴン、エリュアール、スーポー、バタイユ、クルヴェル、レリス、ダリ、ピカソ、ピカビア、マティス、ミロ、マン・レイ、……奇才たちが魅せる、ダダの万華鏡! 装幀=田中勲

本体4,000円+税
A5判上製・406頁
ISBN978-4-7837-2444-5
2013年4月刊

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『ルイ・マクニース詩集』髙岸冬詩・道家英穂・辻昌宏編訳

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ルイ・マクニース、2冊同時刊行!


鐘は空中で沈黙し
部屋全体が一つの光
時は離れて、彼女がここにいたから。
(「待ち合わせ場所」)

イギリス統治下の北アイルランドに生まれた詩人ルイ・マクニース。自らの出自や社会、宗教へのアンビヴァレントな思い、数多の情熱的な恋愛、現実の多彩さへの陶酔――抒情と機知あふれる代表作を精選し、詩人の魅力を一冊に凝縮した。変幻自在な人生を映し出す珠玉のアンソロジー詩集。

本体2,800円+税
四六判並製・282頁
ISBN978-4-7837-2628-9
2013年4月刊

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ルイ・マクニース/辻昌宏・道家英穂・髙岸冬詩訳『秋の日記』

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ルイ・マクニース、2冊同時刊行!


僕は枯葉の散る方へ、燃えるかがり火の方へ向かい、
 より厳しい生活をもたらし、
木々の姿を露わにする死にゆくものたちの方へ、
 自由放任主義の萌芽を殺す霜へと向かう。
(「1(ひそかに……)」)

第二次世界大戦前の1938年8月から39年1月――季節は秋から冬へと移ろい、詩人の恋は終わりを告げ、情勢はしだいに暗雲に覆われてゆく。20世紀を代表する北アイルランド詩人ルイ・マクニースの最高傑作、危機の時代に描かれた長篇詩を緻密な翻訳と詳細な注釈で新たに送る。抒情とジャーナリズムの高度な結晶。

本体2,200円+税
四六判並製・202頁
ISBN978-4-7837-2627-2
2013年3月刊

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詩の森文庫『E・ケストナーの人生処方箋 続』飯吉光夫訳

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言葉で悩みを吹き飛ばせ


どんなときにも
あれこれやっても八方塞がりなときにも
忘れるな
世の中は かならずしも改善されたがっていないことを
(そんなこと と思うかもしれないけれど)
(「カレンダーの金言」)

恋の苦しみ、孤独、裏切り、病気の苦しみからふところがさびしいときまで、言葉をもって毒を制する詩的錠剤。定評ある飯吉訳を全面改訳。真鍋博氏のウィットに富んだイラストを添えた痛快無比の人生詩集。

本体980円+税
新書判並製・178頁
ISBN978-4-7837-2928-0
2013年3月刊

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詩の森文庫『E・ケストナーの人生処方箋』飯吉光夫訳

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言葉は毒にも薬にもなるさ


理想を抱く人間は
理想に到達しないように心せよ
でないと彼はある日 自分が本来あるべき自分とは
似ても似つかぬ人間になっていることを発見して臍(ほぞ)を噛むだろう
(「警告」)

笑いと風刺とペーソス。ケストナー博士の処方箋つき人生詩篇。使用法を読んで指示されたページをめくると、あなたの悩みはみごとに鎮静化する。真鍋博氏のウィットに富んだイラストを添えた、[使用法]付き詩の救急箱。

本体980円+税
新書判並製・202頁
ISBN978-4-7837-2927-3
2013年3月刊

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広瀬大志『激しい黒』

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思潮社オンデマンド第2弾!


黒。
黒。
黒。
黒。
あとは、
激しい黒。
(「激しい雨(だったから死んだ)」)

性と暴力の暗黒街を駆け抜ける暗黒詩人たちの乱舞。黒く、さらにさらに黒く黒く、言葉の肉体はドロドロに溶解していく――最果ての世界に捧げる狂気の音楽、50篇。装幀=中島浩

*この詩集はオンデマンド出版で、アマゾンのサイト(Amazon.co.jp)のみでの販売になります。書店および思潮社営業部での取り扱いはありません。ご注文ごとに印刷製本し、24時間以内に発送、2~3日でお手元にお届けします。送料、印刷手数料等はかかりません。お問合せ=03-3267-8141(思潮社編集部)

本体2,400円+税
A5判変型並製・240頁
ISBN978-4-7837-3349-2
2013年3月刊

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松本康子編訳『風と一縷の愛――イタリア・アブルッツォ州の三人の詩人 カヴィッキャ、マリアナッチ、ミノーレ』

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イタリア現代詩3詩人代表作アンソロジー


激痛のあるように 彼女は動かない
見るものは 瓦礫の山 在るのは
彼女の血管にふるえるもの
待っているのに 声も出ない彼女
騒音をまじえた静けさに だれもこたえない
(D・カヴィッキャ「激痛のあるように」)

ローマから東南のアペニン山脈からアドリア海へとひろがる、豊かな美しい自然に恵まれるアブルッツォ州。2009年4月6日、突如大地震が、日本との交流も深いその中心都市ラクイラとその周辺の町々を襲う――。同州ゆかりの3詩人の代表作に、ラクイラの地震、および福島の津波の被害者への献詩を冒頭に加えた、本邦初訳の画期的アンソロジー。解説=マリオ・ルーツィ。

本体2,500円+税
四六判並製・218頁
ISBN978-4-7837-2626-5
2013年4月刊

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磯貝景美江『緑景』

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抒情の光彩


形あるものは形あるように
日々生々世々前へ前へ
桜梅桃李の眼をさらに磨こう
同じ太陽でも毎日新しい太陽が昇ってくる
(「桜梅桃李の花」)

日々の風景や自然のなかからあたたかな作品を生み出してきた詩人が、ポーランド滞在を契機に新たな抒情の光を投影した、ポーランド語訳詩・英訳詩6篇を含む18年ぶりの新詩集。挿絵=アルトゥール・グラボフスキ、ポーランド語訳=つかだみちこ、英訳=セリーン、ニサラギ

本体2,400円+税
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3192-4
2013年3月刊

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佐伯圭子『繭玉の中で息をつめて』

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平成24年度半どんの会文化賞(及川記念芸術文化奨励賞)受賞!


揺れ動いた地上の一隅、ずれた初夏の石段で、蜥蜴がながい交尾をし、やがて指先ほどの卵から、釘のごとき赤ん坊も生まれた。浮遊する大地の一点、日陰の石ころの間に、草が育って匂うここ、一枚の契約は動き出し、わたしたちはしばらく、蚕のような日を過ごす。
(「繭玉の中で息をつめて」)

「佐伯圭子さんの若い時期の外部世界への接点と、この表現者としてのこれまでの歩みが、きわめて硬質の、手法としては情緒への傾斜を極度に抑制した長篇詩を成立させることになった」(たかとう匡子)。この地上に置かれること、この地上に生きること。一語一語を確かめ、小説的手法を用いながら、緊密な詩的世界を形づくる。装画=いしだふみ

本体2,400円+税
A5判上製・114頁
ISBN978-4-7837-3344-7
2013年3月刊

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現代詩文庫『岡井隆歌集』

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岡井隆、現代詩文庫2冊同時刊行!


つきの光に花梨が青く垂れてゐる。ずるいなあ先に時が満ちてて
(『ネフスキイ』より)

「老境に入ったはずの作品は、枯れるどころかいよいよ放埒にあふれいで、肉体も感情も規矩を拒む。このひとは疾走をやめない「前衛」でありつづけている」(上野千鶴子)。最初期の未刊歌集「O」から、ゼロ年代の歌集『ネフスキイ』まで、黒瀬珂瀾氏の選による約千二百首を収録。岡井隆の全貌を明らかにするとともに、新しい時代の詩歌を提示する。解説=吉本隆明、大辻隆弘、斉藤斎藤、小笠原鳥類。

本体1,165円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0978-7
2013年3月刊

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現代詩文庫『岡井隆詩集』

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岡井隆、現代詩文庫2冊同時刊行!


人が死ぬが そんなに大声はたてない
友が亡失してもわづかにうめくだけだ
退いて野にかくれたと聞くが悲しまぬ
感情は草むらのやうに戦ぐが苦でない
ブーバーの謂ふ女子の私室の小嵐だよ
(「私室」)

「岡井隆の詩を読むと、基点となる素材や一語の流れを目にするだけでも、胸があつくなる。その詩は、永遠にふれたように、人の目を開かせる魅力をもつ」(荒川洋治)。『限られた時のための四十四の機会詩 他』『注解する者』(高見順賞)ほか、1962年の実験連作「木曜便り」を全篇収録。半世紀にわたる詩人岡井隆の仕事をはじめて一望する。解説=北川透、小池昌代、江田浩司。

本体1,165円+税
四六判並製・160頁
ISBN978-4-7837-0977-0
2013年3月刊

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中森美方『滅びゆく家族の記憶の断片』

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記憶へ/から


大切なことは口から口へと伝えられ
歳月の重なりは夕日に映えて川へ流れた
わたしたちは生きて耕し死んで忘れられた
(「歳月」)

記憶と現在、夢とうつつ、故郷とは、そして家族とは何か、そしてどこへ向かうのか――。失われた時間と風景の記憶と幻想の断片を呼び起こしながら編み上げた短詩群。現代詩文庫刊行から早くもまとめられた書き下ろし新詩集。

本体2,200円+税
A5判変型上製・94頁
ISBN978-4-7837-3341-6
2013年3月刊

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添田馨『民族』

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異郷となるまでに荒廃した街々よ!


生き延びる理由の見えない世界を延命し、喜びの契機をすべて持ち去られた土地で繁栄を制度に落としこむ過ちが、いったい何度繰り返されてきたことか。かつて翼ある者が降り立ったこの幻想の土地を、二本の足を持つ者が再びその記憶となって生き延びようとしている。
(「(序)」)

金融恐慌、大震災、出口の見えない経済不況……これら未曾有の災厄の渦中にあって、なお重苦しい暗雲が立ちこめるこの国の戦後=後の空間を、内側から食い破っていく圧倒的な表出の力。「民族」――この、永遠に未然のままの超越性に対する畏怖を孕み、真の恢復という未到の一点をひたすら黙示し続ける、異貌かつ驚異の言語群。装幀=佐々木陽介+山田裕里

本体2,200円+税
A5判並製・114頁
ISBN978-4-7837-3330-0
2013年3月刊

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