大切なことは口から口へと伝えられ歳月の重なりは夕日に映えて川へ流れたわたしたちは生きて耕し死んで忘れられた(「歳月」) 記憶と現在、夢とうつつ、故郷とは、そして家族とは何か、そしてどこへ向かうのか――。失われた時間と風景の記憶と幻想の断片を呼び起こしながら編み上げた短詩群。現代詩文庫刊行から早くもまとめられた書き下ろし新詩集。
本体2,200円+税 A5判変型上製・94頁 ISBN978-4-7837-3341-6 2013年3月刊