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松本康子編訳『風と一縷の愛――イタリア・アブルッツォ州の三人の詩人 カヴィッキャ、マリアナッチ、ミノーレ』

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イタリア現代詩3詩人代表作アンソロジー


激痛のあるように 彼女は動かない
見るものは 瓦礫の山 在るのは
彼女の血管にふるえるもの
待っているのに 声も出ない彼女
騒音をまじえた静けさに だれもこたえない
(D・カヴィッキャ「激痛のあるように」)

ローマから東南のアペニン山脈からアドリア海へとひろがる、豊かな美しい自然に恵まれるアブルッツォ州。2009年4月6日、突如大地震が、日本との交流も深いその中心都市ラクイラとその周辺の町々を襲う――。同州ゆかりの3詩人の代表作に、ラクイラの地震、および福島の津波の被害者への献詩を冒頭に加えた、本邦初訳の画期的アンソロジー。解説=マリオ・ルーツィ。

本体2,500円+税
四六判並製・218頁
ISBN978-4-7837-2626-5
2013年4月刊

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