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フランソワ・ビュオ/塚原史・後藤美和子訳『トリスタン・ツァラ伝――ダダの革命を発明した男』

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ダダの創始者、初の評伝


この書物は、一つの世代以上にわたって共有されてきた、つぎのような不安に応えるものである。自分の二十歳の頃をどうしたら汚さずにすむだろうか? 人生の始まりの夜明けに絶対的な反抗を愛した者が、どうしたら既成秩序の番犬に成り下がらずにすむだろうか?
(「序文」)

第一次大戦下のチューリッヒで、既成価値の転覆と芸術の自発性を称えて現代アートの原点となったダダ運動。若くしてその熱狂を先導した、ルーマニア出身の詩人トリスタン・ツァラとは何者だったのか――。パリ・ダダの祝祭、シュルレアリスムとの確執、その後の政治参加から最晩年に至るまで、〝妥協なき反抗〟の全旅路。
ブルトン、コクトー、アラゴン、エリュアール、スーポー、バタイユ、クルヴェル、レリス、ダリ、ピカソ、ピカビア、マティス、ミロ、マン・レイ、……奇才たちが魅せる、ダダの万華鏡! 装幀=田中勲

本体4,000円+税
A5判上製・406頁
ISBN978-4-7837-2444-5
2013年4月刊