金井雄二『むかしぼくはきみに長い手紙を書いた』
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ほんとうに書きたかったものは
ほんとうに書きたかったものは
一本の樹に繁った
一枚の葉っぱ
ただそれだけでよかった
(「深呼吸ひとつ」)
「自分としては、この詩篇を書き続けていたときは、恋愛詩集を作るつもりだった。そうなったかどうかはわからない。そして、詩集のなかの「きみ」は何なのか、どんな想像をされてもかまわない」(あとがき)。書いても書いても、書き終えることのない、透明な気持ち。きみにとどける、30通の詩。装画=辻憲
〇同じ著者によって
『蒼い森の奥へ』(2025年)
現代詩文庫『金井雄二詩集』(2024年)
『朝起きてぼくは』(2015年・第23回丸山薫賞)
『ゆっくりとわたし』(2010年)
本体2200円+税
四六判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3709-4
2020年9月刊