金井雄二『ゆっくりとわたし』

やさしい光のもとで
やさしい光のもとで
ねえ、お母さん、それで、いったい、
ぼくはどこへいこうとしているのだ?
箱型のきおくはいつも悪戯する
あることも、ないことも、みんなあったことで
だから、ぼくはどこへでも飛んでいけるのだ
少年の匂いを封じこめるための、新しい詩のかたち。
『蒼い森の奥へ』(2025年)
現代詩文庫『金井雄二詩集』(2024年)
『むかしぼくはきみに長い手紙を書いた』(2020年)
『朝起きてぼくは』(2015年・第23回丸山薫賞)
本体2,500円+税
A5判変並製・144頁
ISBN978-4-7837-3201-3
2010年7月刊