まじりけがなくやわらかく 奥深くかなしい 月がつくりだす景色に溺れながら もうずいぶん長く影法師に逢わない (「月と時間」) 血管の中をモーツァルトが流れていく――。自分という枠をこわしたい、いつだって、いつまでも。細やかな視座と大胆な跳躍、挑みつづけてやまない詩心のゆくえ。現代詩花椿賞受賞『幻想の足』以来の踏み出しを刻む新詩集。装画=正藤晴美
本体2,300円+税 A5判並製・110頁 ISBN978-4-7837-3443-7 2014年10月刊