第31回萩原朔太郎賞受賞!
しじみ、と思ったら、
自分の目が映っていた、
具のないみそしるを一口のんで、
両目を啜る、あじは、おれの刑期にふさわしく、
ざりり、と音までしやがった、
(「しじみ」)
わたしが何かしたか。――にんげんの淵に立つ、裸型の発語。詩でしか在りえないものを、ことばの歩行と跳躍がいっしんに指す。未聞の新展開、24篇。高見順賞受賞『裾花』から9年、待望の第4詩集。好評重版!装幀=水戸部功
2640円(税込)
A5判変型上製・112頁
ISBN978-4-7837-4506-8
2023年4月第1刷 2024年2月第2刷