2024年2月28日発売 現代詩手帖3月号
【特集】杉本真維子、生を象る発語
◎作品
杉本真維子 十七歳 ぼうろ
◎対談
杉本真維子+岸田将幸 実人生のふくらみとともに 『点火期』から『皆神山』へ
◎論考
井坂洋子 純白な生地
たかとう匡子 詩一筋、乾坤一擲の人
中島悦子 『皆神山』、時間軸をみはるもの
山川直人 石ころをゴロリ
竹内敏喜 詩人の深刻さについて 『皆神山』を読む
駒ヶ嶺朋乎 皆神山内部の空隙
野崎有以 惰性へのアンチテーゼ 杉本真維子『皆神山』
藤本哲明 イノチガケノ詩法
文月悠光 静かなる反論
マーサ・ナカムラ 時代をこえて
蔡雨杉 関係性を反転させる目線とイメージで捉えられる願望 『裾花』訳者が読む杉本真維子
◎資料
杉本真維子 自筆年譜
◎作品
吉増剛造 デクノボー
◎インタビュー
吉増剛造 〝雛の家〞ヴィジョン
◎連載詩完結
井戸川射子 晩鐘 いい運搬・最終回
◎新連載
中尾太一+藤原安紀子 「詩のわたし」の生きる場所 共の、壊れた外口で
◎エッセイ
杉本徹 時間と詩をめぐる断章 多田智満子、エリオット、西脇順三郎、そして
◎連載詩
高橋睦郎 傲りの罰は ピンダロスへ
川満信一 ことばの断頭台 Kへのオマージュ 言語破れて国興るか
平田俊子 気圧 なにが詩それが詩
山尾悠子 春の祭典 女たちⅡ 鏡の中の鏡
第2回西脇順三郎賞発表
◎発表
第2回西脇順三郎賞 受賞詩集『毒猫』
広瀬大志 詩の豊饒と楽しさ 受賞のことば
◎選評
朝吹亮二、太田昌孝、加藤孝男、小池昌代、野村喜和夫
◎作品抄
広瀬大志 毒詩時
◎新人賞
奥山紗英 光を型抜き
◎作品
大谷良太 たとえば、ガザに 2024.1. 22
近藤摩耶 ショパンとそのひと
松川なおみ 墓じまい
伊口さや かがみよ かがみ
◎連載
青野暦 ものにいたるこころ 明るいページで[インターポエティクス]
◎書評
大田美和 女性詩人という思想家 水田宗子『吉原幸子 秘密の文学――戦後女性表現の原点』
田原 道案内の本 山田兼士『谷川俊太郎全《詩集》を読む』
桑田光平 水平方向への変化 澤田直『フェルナンド・ペソア伝――異名者たちの 迷路』
堀口すみれ子 天から遣わされた詩の巫部 宮部修『父、高祖保の声を探して』
山﨑修平 氾濫状態に至る道筋 林浩平『全身詩人 吉増剛造』
◎月評
神尾和寿 詩を書く必要 詩書月評
松本秀文 AIに詩はつくれるか 詩誌月評
笠木 拓 卓のグラスとその向こう 俵万智『アボカドの種』 うたいこがれる[短歌]
安里琉太 抒情の傍流 青木由弥子『伊東静雄――戦時下の抒情』、『山上樹実雄句集』 到来する言葉[俳句]
◎新人作品
3月の作品
◎選評
峯澤典子 見わたせば花も紅葉もない浜辺で
山田亮太 「深紅/鶸色/黄蘗色/鼠色/赤朽葉/芝翫茶/柿色」
表紙・扉写真=中井菜央
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年4月号は、「特集・朗読/リーディングの地層」を予定しています。どうぞお楽しみに。