2024年1月26日発売 現代詩手帖2月号
【特集】lux poeticaの詩人たち
◎エッセイ
芦川和樹 犬、犬状の芦川さんと花束
張文經 詩集『そらまでのすべての名前』をめぐって
◎インタビュー
小川芙由 言葉で印象を捉える
大島静流 相剋を見つめて
◎書評
田中さとみ バグであり、夢であり、ゼリーでもある、蠢くアニマル絵巻 芦川和樹『犬、犬状のヨーグルトか机』
菊井崇史 詩のまなざしに息づく距離 小川芙由『色えらび』
篠田翔平 「きみ」が壊れる場所で 張文經『そらまでのすべての名前』
紫衣 一縷の灯火のように 大島静流『蔦の城』
【特集】抑圧に抗して 世界からの声
◎対話
ドゥルス・グリューンバイン+縄田雄二(司会) 文学の彼岸 朗読とトークの記録
◎論考
藤井貞和 現代の予言 宮尾節子+佐藤幹夫『明日戦争がはじまる【対話篇】』
山口 勲 パレスチナで詩歌を語る人が殺されている
佐藤まな TELL THEM ガザにおける民族浄化をめぐる英語パレスチナ詩人たちの発信から
柴田 望 冷笑に抗う声 『NO JAIL CAN CONFINE YOUR POEM 詩の檻はない』
◎作品
山崎佳代子 塩を運ぶ
ハーラ・アルヤーン 帰化した 佐藤まな訳
千種創一 オレンヂと鰭
永方佑樹 千年紀
◎巻頭詩
伊藤比呂美 根
◎長篇詩
宇野邦一 光のまちがい、時間のめまい(下)
◎受賞第一作
大木潤子 その眼の光から 第61回歴程賞受賞第一作
佐野 豊 思いの丈 第55回横浜詩人会賞受賞第一作
◎連載詩
高橋睦郎 在る 在った 無かった J・Cn・F・ヘルダアリンへ
川満信一 クイチャー 他一篇 言語破れて国興るか
平田俊子 柿色 なにが詩それが詩
井戸川射子 今まだ、間違ってるとは言えないだけの いい運搬
◎作品
廿楽順治 二十世紀の自転車屋
鳥居万由実 ぜったいにげんじつにあらわれてはいけないもの
一方井亜稀 春風のち、
塚本敏雄 はばたき
◎『岡崎純全詩集』を読む
荒川洋治 岡崎純の「おうしお」
倉橋健一 地方主義とは何か 『岡崎純全詩集』が語るもの
◎連載評論
蜂飼 耳 集積と並列から上昇へ 小笠原鳥類 詩の現在へ
◎レクイエム
高橋順子 三木卓さんの思い出
◎新連載
青野 暦 生まれ来る者たちのまなざしに 明るいページで[インターポエティクス]
◎月評
神尾和寿 「詩の書き方」とは 詩書月評
松本秀文 「幸福だった日々の翌日」を生きる者たちへ 詩誌月評
安里琉太 書き重ねてゆく書きぶり 小澤實『澤』 到来する言葉[俳句]
笠木 拓 (遠さ?)という問い 郡司和斗『遠い感』 うたいこがれる[短歌]
◎書評
犬飼愛生 実態を追ってバスに乗る 中塚鞠子『水族館はこわいところ』
竹中優子 世界にはよろこびがある 佐藤文香『渡す手』
和田まさ子 やさしさの「正体」 金井雄二『げんげの花の詩人、菅原克己』
外間隆史 十年寿命が延びる本。 斎藤真理子『本の栞にぶら下がる』
◎新人作品
2月の作品
◎選評
山田亮太 「ここにしるされたどこへももういくことはないので」
峯澤典子 失われた器官に似た一語を求めて
表紙・扉写真=公文健太郎
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン=中島 浩
定価1430円(本体1300円)
次号2024年3月号は、「特集・杉本真維子、生を象る発語」を予定しています。どうぞお楽しみに。