通路、が塞がれ、身長ほどにしか、心がない、日のなかで恐怖の種がわれる。蛍光灯で焼けしなないか、ソファで溺れないか、窓で迷わないか、わたしは、だれなのか(「川原」) 語りえない瞬きを賭けて、無量の思いを一滴に刻む。H氏賞を受賞した『袖口の動物』から7年、類のない詩の結実、24篇。待望の第3詩集。装幀=菊地信義
本体2,400円+税 A5判変型上製・114頁 ISBN978-4-7837-3445-1 2014年10月第1刷 2015年8月第2刷