詩の本の思潮社

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【近刊・予約受付中】神田さよ『鳥になる』

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亡き人たちに


痛む眼の奥
死者たちは
何処へ向かっていくのだろう
(「波間で」)


「固い嘴はカチカチと小刻みに震え/いつのまにか言葉を持たない鳥になったわたし/首を傾げ暗い空を見つめている」(「鳥になる」)。震災、コロナ、戦争――。人間の尊厳回復の希望はどこにあるのか。無慈悲な死の現場を凝視し、物語へと飛翔させる30篇。

〇同じ著者によって
『海のほつれ』(2020年)
『傾いた家』(2015年)

2750円(税込)
A5判上製・108頁
ISBN978-4-7837-4630-0
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【近刊・予約受付中】笹本淙太郎『時と貫流』

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劫初の海へ


ふたたびの泊を巡る
ありふれた今日の居住まいを正し
時を貫いていく。
(「時と貫流」)


生涯はその蓑笠(さりゅう)を倹(つま)しく背負った痩躯の、小川である。うつろう万象の深邃を照らし、佇立する精神の時明かり。11年の集成となる第2詩集。

〇同じ著者によって
『有の光芒』(2014年)

2640円(税込)
A5判上製・128頁
ISBN978-4-7837-4628-7
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【近刊・予約受付中】恵矢『ピープルライクユー』

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声のところまで


光ってる、光ってる。
昼間の光に光ってる。
夢の中のどこかまでは現実なのです。
(「光ってよアルミ」)


「この詩集のなかには、ピープル ライク ミー……? と思える何人もが生きて、息づいていた。本当には触れることのできない魂の毛羽立つような感触を求めて指先を動かすように言葉を走り出させたのは、私なんじゃないか」(川口晴美)。あなたと私、生と死、言葉と現実のずれを生きていく16の声。第2詩集。装画=大本幸大、装幀=中島浩

2640円(税込)
A5判変型並製・112頁
ISBN978-4-7837-4629-4
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