姿なきものの姿
声なのかもしれない
吐き出される 人の
かつて聞いたことのある
震える声
(「奏でる壺」)
気づくと知らない場所にいて、ここにいない死者たちの姿が見えはじめる。「阪神・淡路大震災の原体験をとおして東北の大災害を凝視する。そこをここまで頑固に貫いている詩人を私はまだ知らない。緊張感きわまる最新の震後詩集」(たかとう匡子)
〇同じ著者によって
『鳥になる』(2025年)
『傾いた家』(2015年)
本体2500円+税
A5判上製・114頁
ISBN978-4-7837-3696-7
2020年5月刊
