生きなければならない瀕死の人の貌が緑葉になりそよぐ(「持衰」)暗闇に黙して発光する炎――生まれ、死んでいった人たちから繫がれた「わたし」の原初に灯る、消えない熱。年月を経て独り内に屹立する、燃えあがる思い。更に研ぎ澄まされた眼差しで深淵を見つめる新詩集。装幀=小川恵子、装画=樋口達也
本体2500円+税A5判上製・104頁ISBN978-4-7837-3699-82020年4月刊