反物質の私を探して街にでるどこかでなくした私の半分が歩いているのではないかと街にでる(「街にでる」)いまここにいるのは、はたして本当の自分なのだろうか。もう一人の自分がどこか別の世界にいるのではないか――。長き沈黙から甦った詩人が、自らの魂の在処を求めてさまざまな時空を漂う。
本体2200円+税四六判上製・114頁ISBN978-4-7837-3695-02020年4月刊