さりさりさりとかすかな音剝がれる闇その音のうえに手をかざしているめぐりめぐっていつのまにかその手が風化する(「定点幻想」)くぐりぬけた体験から、今ここに摑みだすもの。しなやかな練達の筆法で闇の深みに降りていく、11年ぶりの新詩集。装幀=井原靖章、切り絵=井原由美子
本体2500円+税A5判上製・120頁ISBN978-4-7837-3675-22020年4月刊