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城戸朱理『漂流物』

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第30回現代詩花椿賞受賞!


漂流物。すでに何かであることを終え、その名を失ったもの。それでも、再び、誰かが彼らに名前を与えることはできる。そして、そのときまで、彼らは未生の状態でまどろんでいる。
(「それは、自らが何かであることを……」)

「それはわたしが何かを書き止めたというよりは、漂流物のささやきを書き写すことだった」(あとがき)。鎌倉の海岸に漂着した名もなき欠片、そこからこぼれ落ちる無数の言葉――詩人が拾い集めた非人称の断片が、いま写真とともに封じ込められ、新たな旅をはじめる。波打ち際で生まれた連作散文詩、待望の刊行! 装幀=中島浩

本体2,800円+税
四六判上製・160頁
ISBN978-4-7837-3302-7
2012年6月刊

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