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城戸朱理『幻の母』

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起源はいつも遠ざかっていく


この旅は終わることがない、
ふと、そのことに気づいた
始まりを尋ねることは
終わりを問うことではないから。(「神業」)


「はたして、川の始まりは、私に何を教えたのか。おそらく、それは人生や人間の比喩として語りうるものではなかったのだと、今にして思う」(跋)。これだったのか、川が一途に夢見たのは――。届きえぬ起源に辿りつくために、詩人は終わりなき旅を続ける。9年にわたって書き継がれた、百年後の文学を見据える比類ない砂の書物。

本体2,400円+税
菊判上製・106頁
ISBN978-4-7837-3212-9
2010年9月刊

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