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たかとう匡子『私の女性詩人ノートⅡ』


第18回日本詩人クラブ詩界賞受賞!


おびただしい散文の量から現代詩を考えるとき、そのどこを切り取ってもその作品は一篇の〈詩〉だ。詩的であるということは詩のこころの裏打ちがあるからで、石牟礼道子は徹底して自己の内面をくぐらせながら他者、外部を語る詩人と言えよう。内向きへ内向きへと内向きだけになると文化はダメになる。(…)この人をはずしてはほんとうの戦後詩は語れまい。
(「石牟礼道子」)


たかとうさんの文章は粘り強く、詩を読み解こうとするまなざしが、一編の底に至るまで、というふうに辛抱強く進んでいく。観念に頼らず、自分の目と肉体を通過した言葉を使い、正攻法で考えていく。――小池昌代

詩史的な観点をはずさずに、なおも女性の詩にこだわっていきたい。戦後の同時代を生きた詩人から、いま旺盛な活動を展開する書き手まで。石垣りん、石牟礼道子、森崎和江、久坂葉子、石川逸子、宇多喜代子、山本道子、倉田比羽子、井坂洋子、伊藤比呂美、平田俊子、小池昌代――時代に挑戦し、詩の表現について格闘してきた12人をめぐる詩人論ノート、待望の第2冊。好評重版!装幀=井原靖章、切り絵=井原由美子

好評既刊
『私の女性詩人ノート』
『私の女性詩人ノートⅢ』

本体2400円+税
四六判上製・210頁
ISBN978-4-7837-3809-1
2017年10月第1刷 2024年1月第2刷

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