水出みどり『泰子』
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まだ生暖かい夢
まだ生暖かい夢
ひたすら耳を開いて
あなたは
散乱する記憶を聴いていた
(「ひとつの声が」)
本体2200円+税
四六判変型上製・96頁
ISBN978-4-7837-3677-6
2019年8月刊
ひたすら耳を開いて
あなたは
散乱する記憶を聴いていた
(「ひとつの声が」)
本体2200円+税
四六判変型上製・96頁
ISBN978-4-7837-3677-6
2019年8月刊
手のひらに一滴でも悲しみを載せて
海辺に返しにゆけば
時の裏側で
彼らが待っているだろう
波に洗われた裸身を
追憶のように晒して
(「真昼」)
本体2600円+税
A5判変型上製・152頁
ISBN978-4-7837-3674-5
2019年9月刊
朝
わたしは窓を開け
きょう初めての世界を見る
クライスラービルの先端が空を突き刺している
(「クライスラー・バスタブ・クライスラー」)
本体3600円+税
A5判上製・206頁
ISBN978-4-7837-3676-9
2019年9月刊
炒飯作れる?
なら、ちょっとはましかな
料理作れるっていいかんじにおもえるけど
そうでもないか
あんたのどうにもならないところ
混ぜて炒めてあげようか?
(「新島」)
本体2500円+税
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3670-7
2019年8月刊
わたしは夏を終着させたかったのではなくて夏の帰結に秋があるわけでも無論なくて季節の区切りはそれが最初の風景としてのはじまりのまなざしであるようになんどもなんどもくりかえしたのでした、祈るように、
(「秋のおこない」)
本体2200円+税
A5判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3673-8
2019年7月刊