夏の余白
わたしは夏を終着させたかったのではなくて夏の帰結に秋があるわけでも無論なくて季節の区切りはそれが最初の風景としてのはじまりのまなざしであるようになんどもなんどもくりかえしたのでした、祈るように、
(「秋のおこない」)
「なんと現実的なんだろう。確かに存在するあの季節の輝きを掴まえようとして、詩人は日本語に無理をさせる。その成功に、僕は戦慄した」(千葉雅也)。透徹したまなざしで描かれる少年少女たちの世界。躍動感あふれる、待望の新詩集。装幀=奥定泰之
本体2200円+税
A5判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3673-8
2019年7月刊
