松岡政則『艸の、息』

その聲を――
その聲を――
生来、まつろわぬ身
艸をはなれて艸をする身
(「くさわた」)
本体2,200円+税
A5判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3491-8
2015年9月刊 品切
生来、まつろわぬ身
艸をはなれて艸をする身
(「くさわた」)
本体2,200円+税
A5判並製・94頁
ISBN978-4-7837-3491-8
2015年9月刊 品切
遠く夜を叩いている音が聴こえてきます
とむ とむ とむ
生きているから恐ろしい
静かな風が吹いています
(「夜を叩く人」)
本体2,400円+税
A5判上製・102 頁
ISBN978-4-7837-3490-1
2015年9月刊
会いたかったら沙漠においでとあのひとはいったのだ
闇の中を鳥になって飛んでゆく
渡された種を砂に埋める
どんな芽が出てどんな葉が伸びどんな花が咲いて
さて どんな実がみのるのだろうか
(「ゆきくれて」)
本体2,300円+税
A5判上製・98 頁
ISBN978-4-7837-3487-1
2015年9月刊
道順はどうしても
片端から忘れかける
ほら どの道だったか
(「途中の広場」)
本体2,200円+税
A5判上製・98 頁
ISBN978-4-7837-3474-1
2015年9月刊
路地をくだれば
あまたの秘法が横たわり
濡れた石畳がむこうから歩いてやってくる
(「裏町で聖女にであう」)
本体2,400円+税
四六判上製・104 頁
ISBN978-4-7837-3492-5
2015年9月刊
ちいさな心臓の像を拾えば
錬金するのではなく
火種に と願う
(「ニケ」)
本体2,200円+税
A5判並製・96 頁
ISBN978-4-7837-3485-7
2015年8月刊