福田拓也『まだ言葉のない朝』
波立つ文字群
波立つ文字群
絶えざるクラクションの音、鳥たちの囀り、どこかから聞こえる鼓動、風も吹いている、途絶える、途絶えない、囁きと息、骨と肉の複雑な地形、めくれた皮膚の内からの肉の夜明け、
(「Ⅱ」)
語と語の連なりが、イマージュを結んでは忽ち消え去っていく。経典のごとく、砂絵のごとく、果てなく流動しつづける長篇詩。9年ぶりの新詩集! 装幀=細谷勇作
本体2,000円+税
四六判並製・80頁
ISBN978-4-7837-3422-2
2014年7月刊