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岩崎迪子『丘の上の非常口』

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生きているには理由があって


タヌキはくるぶしが痒い
くるぶしも痒いけれど
背中はもっと熱い
カチカチ山の非常口はどこですか
(「カチカチ山の非常口」)

「「こんにちは、こんにちは、/荷物の中が雨降りです」//生きているには理由があって/もうひとりの自分が雨の中を出ていった」(「こんにちは」)。懸崖に臨む苦いユーモア、虚実まぎれて絶妙な語り口。過去と未来をつないで今ここに在る、待望の新詩集!

本体2,400円+税
A5判上製・114頁
ISBN978-4-7837-3416-1
2014年7月刊

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