神山睦美『希望のエートス――3・11以後』

精神の底板を固める
精神の底板を固める
原子力もコンピューター・ネットワークも先端医療も過熱するマネー・ゲームも、わずかな匙の加減で、どのような破局をももたらしうる。そのとき、いったい文学に何ができるのか。私たちの言葉は、未来からやってくる者たちのそれとどうしたら連帯できるのか。
(「はじめに」)
想像を絶する災厄を前にして、あなたは、どのように生きるのか。文学が問い、応えようとしてきた営為の核心部を照らすことで、3・11の現実と正面から対峙する。鮎川信夫賞受賞以後、渾身の思いをこめて書き継がれた文芸評論の達成。装幀=中島浩
本体3,800円+税
四六判上製・448頁
ISBN978-4-7837-1687-7
2013年8月刊