誰も顧みない線路は長い時を経て獣道に変わるのか地中に規則正しく埋められた犬たちがある日一斉に吼え始めたと言う(「犬釘」) いまを生きる苦しみ哀しみに正面から向き合いたい――。生活者としての実直な希求を、自らの実存を基点に衒いなく昇華する。詩のことばに託された、人間の思い、31篇。
本体2,400円+税 A5判並製・112頁 ISBN978-4-7837-3373-7 2013年8月刊