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御庄博実『川岸の道』

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第14回中四国詩人賞受賞!


僕は今 一人の少女の死を思っている
鈍器で激しく腹部を突かれた
「血に染まった膵臓」を見つめている
(「ある少女の死」)

「「生命」なしに「歴史」は持続し得ないが、「歴史」なしに人間はおのれの所在を知ることはできない」(あとがき)。戦後60余年、広島の医師として現場に立ちつづけ、現代史の変遷のなかで声を上げつづけてきた詩人だからこそ、いまここで、確かな言葉が響く。痛みを抱えて、なおも人間を見つめ書き継ぐ、次代への懸け橋、17篇。装幀=高林昭太

本体2,200円+税
A5判上製・96頁
ISBN978-4-7837-3357-7
2013年7月刊

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