岡井隆『ヘイ 龍 カム・ヒアといふ声がする (まつ暗だぜつていふ声が添ふ)――岡井隆 詩歌集 2009-2012』

岡井隆、詩歌の極北へ
岡井隆、詩歌の極北へ
なぜ生きて歌ふのか〈死〉に訊いてくれかなり近くに居る筈だから
原子力は魔女ではないが彼女とは疲れる、(運命とたたかふみたいに)
「この本は、一つにはわたしの新しい詩集である。……二つには、わたしの新しい歌集である」(「この本について」)。高見順賞受賞詩集『注解する者』以後の自由詩と、短歌新聞社賞受賞歌集『X――述懐スル私』以後の短歌、東日本大震災をまたいで詠われた岡井隆の苛烈なる詩の現在を集成する。吉本隆明氏を追悼する1章、および入沢康夫、平出隆、穂村弘各氏との対話も収録、日本語の未来へ捧げられた戦後現代詩歌の到達点。装幀=毛利一枝
本体3,800円+税
A5判上製・462頁
ISBN978-4-7837-3368-3
2013年7月刊