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篠沢秀夫『千川ヴィーナス』

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日常叙事詩集


どこで死のうと 古武士の身に白し こぶしの落花
梢よりまた一片 落花 落下 わが胸に
屋根の向こう 夕陽に白く なお生きるわが家の桜花
(「こぶし落花」)

早春のある日、自転車での散歩途上でふと目にした美しい女神像に魅せられて書き上げた巻頭詩「千川ヴィーナス」をはじめ、日本とフランス各地での漂泊のつれづれに書かれた25篇。難病ALSと闘いながらも「古代の心」でなお前進。病床で執筆活動を続け、傘寿を迎えた「篠沢教授」の第2詩集。著者自身による豊富なカラー写真入り。

本体2,000円+税
四六判上製・114頁
ISBN978-4-7837-3350-1
2013年6月刊

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