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野木京子『明るい日』

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地と宙と、声なき者たち


貝がらはきっと割れているだろう
ひかりの色をした貝がらも
それでも声を出している
(「明るい日」)

「宇宙を構成する塵のようなものが地上だけではなく、天上世界をも、地下世界をも渦状粒子のように激しく動き回っている。そこに、いなくなったもの、ここに不在のものの呼吸が、詩の呼吸として呼び出され、なまなましく息づいている。野木京子はいま新しい鎮魂歌を書き始めた」(吉田文憲)。遠く、海の轟きを聴きながら、名もない死者たちの、天上と地上のかすかな声を響かせる。装幀=稲川方人、題字=宇田川新聞

本体2,200円+税
A5判上製・100頁
ISBN978-4-7837-3355-3
2013年6月刊

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