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斎藤紘二『挽歌、海に流れて』

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世界からこぼれる悲しみ


此岸からかすかに流れてゆく旋律がある
それはあのとき失われた言の葉が
言霊となって海に浮かんでできた歌
生者が死者を悼む挽歌である
(「挽歌、海に流れて」)

東日本大震災、福島の原子力発電所事故から二年――。世界の片隅で記憶される前に、すでに忘却が始まってはいないか。『二都物語』『海の記憶』で原爆や戦禍に真向かった詩人が、再生と希望の祈りをのせ、失われた多くの言葉でうたいあげる。

本体2,400円+税
A5判上製・98頁
ISBN978-4-7837-3342-3
2013年3月刊

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