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山口洋子『魔法の液体』

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一瞬の静物画


逆さからかいま見える誇らしげな列列椿 月はいっそう青く 壁に留められた黒いサンチョ・パンサのかげ絵 あぶりだされつらつら考える
(「列列椿」)

「展開があってかげ絵のように幻視化されてくると、ぜんたいがあいまい色に染まり、ついにはそこが下意識の視界であることに気づかされる。でも夢の記述ではない。そこでよく乾いた上質の情念世界になる」(倉橋健一)。軽妙かつ新鮮に、シュールな世界が立ちのぼる。からっと明るい一瞬の静物画として結実した28篇。著者24年ぶりの新詩集。

本体2,200円+税
A5判変型上製・98頁
ISBN978-4-7837-3343-0
2013年2月刊

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