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藤井貞和『人類の詩』

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2011年以後へ生き抜く次代に


去年の3月以来、各所で問いつづけた私の思いは、多く、大震災、とりわけ福島県が日本社会から取りのこされてゆく、それは沖縄社会が、ややもすれば日本社会から忘却され、うち捨てられてゆくことに匹敵する、現代での冷ややかに進行する事態に対する、私の抗いだった。これからもつづける予定である。
(「後書」)

いま問うべきはなにか。詩から社会へ、世界へ、法、歴史、古典へと臆せず踏み込み 、まさに起きていることを、切迫した言葉の問題として考え抜く100の連環。手帖時評を軸とする渾身の評論集。「3・11」の思いを批評に展開する書き下ろしを加え、次代への提起を緊急発信する。装幀・装画=毛利一枝

本体3,200円+税
四六判並製・368頁
ISBN978-4-7837-1682-2
2012年10月刊

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