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四元康祐『日本語の虜囚』

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第4回鮎川信夫賞受賞!


ママ、見て、ねちゃねちゃしてきたよ、糸引いてるよ、変な匂いもするよ
そうよ坊や、日本語はね、膠着語といって粘着性が高いのよ
かき混ぜなさい、納豆のようにそしてまたアンドロメダ星雲のように
(「日本語の虜囚」)

「言語を手綱に絶対無分節というあの混沌たる全体性に到ろうとするならば、少なくとも現在の私にとって、その言語は絶対に日本語でなくてはならない」(「あとがきに代えて」)。海外に暮らして25年。何十カ国もの言語で詩をやりとりしてきた著者が突き当たった事態とは? どろどろの日本語素の向こうへ、新たなる挑戦。実践五十音パズル付。書=伊藤比呂美、装幀=奥定泰之

本体2,400円+税
四六判上製・152頁
ISBN978-4-7837-3304-1
2012年8月刊

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