遺稿集
井戸を見れば涸れたはずの水光る
地下深く東三条殿の水脈に通じた
「夜にまぎれてこちらにおいで」
(「京町家たんけん」より)
「やがてこうして黄金の作品を私たちに滴りのように残すのである。ひかりよ、在れ、と思う」(三井葉子)。京都に生まれ育ち、京都に生きた詩人が、その土地と人間、そのことばに思いを寄せる、豊饒な詩と散文27篇。一昨年急逝した詩人からの最後の贈りもの。跋=淺山泰美、藤本真理子、三井葉子。
本体2,400円+税
四六判上製・192頁
ISBN978-4-7837-1674-7
2011年10月刊
