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齋藤愼爾『永遠と一日』

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待望の新句集


影の世の見えくる薄墨櫻かな

春寒の山の一つがはぐれをり

簪を挿して朧にまぎれざる

ちちははを容れてしまへば春の道

紅さして山河離るる雛かな
(「永遠と一日」より)


〈俳句で小説を書く詩人〉(野村喜和夫)――齋藤愼爾の2001年から2011年まで10年間の作品を集成。父、母、姉、〈3.11〉の死者たちへの鎮魂を響かす新句集。装幀=高林昭太、カバー写真=Armin Lehnhoff

本体2,600円+税
四六判並製・288頁
ISBN978-4-7837-3277-8
2011年10月刊

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